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チック・コリア・トリオ [Jazz]


Trilogy [Live] (Chick Corea Trio).jpg


行って来ました!チック・コリア・トリオのコンサート(←3週続けて同じ出だしw)


今までにない3週続けての音楽関連での外出!


予定通りの行動で開場前に到着したのだが、3時開場の30分前でも意外と人が少ない


チケット販売サイトでは満席となっていたので、何だ?この少なさは!と思っている内に観客が増えて来たのだが、キング・クリムゾンの時なんて、自分が会場に到着した時はもう列になっていたのに、何かのんびりした感じで開場になり館内に入った。


4時開演だったので、それまでにじわじわと観客が増えだし、開演近くには3階までの席はやはりほぼ満席状態になっていた(しかし、意外とみんなのんびりしているのね)


達郎さんの時はこうはいかないだろうな、まぁ~今秋の達郎さんのコンサートまでに、この会場hitaruで二度経験出来たので、その時の状況も何となく想像できるが、達郎さんの時ならひょっとしたら、エスカレーターまで人が並ぶような事になってエスカレーターも止まりそうな感じ(多分、4階の開場前のフロアに人が並べなくなったら、3階で止めて調整して開場フロアに案内するという事になるのかもしれない)


それも先ずチケットが当たらないと始まらない話ですが・・・


という事で会場に入り、今後もあり得ないかもしれない、前から二列目のど真ん中の席!!!(まぁ~予約時に席が空いていたので、二列目だったがど真ん中をゲットできた)


さすがに見応えがあった絶好のポジション!!!


トリオだったから、チックのピアノも、クリスチャンのベースも、ブライアンのドラムもしっかり見れた。


さすがにチックの手元は見えなかったが、ベースもドラムも指使い、手使いまでしっかりと見えた!


クリスチャンはダイアナ・クラールとかのアルバムセッションにも参加していたし、近年のウッドベーシストとして自分も名前は知っていたのだが(改めて調べてみたらポップ系のセッションにも結構参加していたのですね)、ブライアンの事は事前に購入していたチック・コリア・トリオの「Trilogy」のアルバムで名前を聞いた事があるだけだった。


4時に開演して3人が出て来て演奏が始まった。コリアがマイクで挨拶して一発目は「How Deep Is the Ocean?」から始まった。


3人ともマイクを握って話す時があったのだが、ただでさえ英語が分からないのに、みんな本当にボソボソと話すものだから、せめて曲名だけでも聞き取ろうと耳を傾けていたのだが、まぁ~本当に何を言っているのか良く分からなかったw


ブライアンのドラムセットは真正面じゃなく、向かって若干左向きにオフセットした位置でセットされていたので、スティックさばきが良く分かった。


ブライアンのドラムは派手な動きのようにも見えて、何か大袈裟だなぁ~なんて最初思ったりしていたのだが、ジャズドラムとは、モダンジャズのドラムとは、こうあるべきだと二曲目から分かった!


やっぱりジャズはスウィングしなけば意味がない。とにかくポップスもソウルも、そしてジャズも、ロックも含めて、やはり音楽は観客を乗せないと(ミュージシャンもグルーヴして観客もグルーヴさせないと)ダメなのだ。


それは先週の伊藤広規さんのセミナーでも音楽とは、演奏する方はそれを意識して演奏出来ないとダメだ、という事を自分も理解していたので、今回の生の演奏もつくづくその事を実感させられた。


今回のようにモダンジャズ系のドラムは強弱がとても大事なんだ、という事がブライアンの演奏を見ていて分かった。


ロックのように、もろテクニック重視の上での演奏と違って、バンバン突進するような演奏じゃないので簡単そうに見えるのだが(自分は簡単なんて思えるレベルではないのだがw)


あの間の取り方、3人がアイコンタクトで自由に演奏のアクセントを付ける、そしてやはり身体でリズムを取らないとあのような演奏は出来ないのだ。


だから大袈裟なようなアクションで演奏していても、あれは演奏上、演奏の強弱を付ける為に、そしてメンバー同士が盛り上がって乗って行けるよう演奏する為に大事な事なんだなぁと思った。


アマチュアがいくら演奏のテクニックがあっても、あのジャズのノリは絶対かなりの経験がないと出せない。


大昔、大学のジャズ研の演奏を聞いた事があるが、ブラシでもやたらとうるさかった。ジャズは基本通りに演奏が出来たとしても、やはりメンバー同士のコミュニケーション、そして表現力が無ければ、メンバー一体となったスウィング感が出せない。


それはやはりテクニックだけじゃない、経験で出せるものなんだ。


こういうジャズの人達は、正式な自分の担当楽器以外でも、ピアノ一本、いやハミングだけでも、楽器が無くてもきっと合いの手から、その辺の物を叩く音でも演奏が出来るし、一体となったその場の演奏をアドリブで出来るはず。(それはソウルでもロックでもそう思う)


要はプロのミュージシャンは、もう身体にしみ込んだリズムのフィーリングで、アドリブでもその場の演奏を自由に自己表現が出来る人達なのだと思う。


昔のジャズ系のミュージシャンは譜面も読めない人が結構いたみたいだが、黒人なら黒人特有のリズム感を生まれながらにして身体にしみ込んでいたから、自由にフィーリングで演奏出来たのだと思うし、グルーヴ感が出せたのだと思う。


そう言う聴き方が今回出来てとても良かった。


クリスチャンのベースもジャストで演奏に入って来て、あのジャストのタイミングの取り方は日頃の演奏のメンバー同士のコミュニュケーションが出来ているから出来ると思うが、それもやはり身体でリズムを取っていないと出来ないし、プロは練習の上で当たり前の事がやはり自然に出来るからこそプロなんだ!と改めて納得した。


やっぱりプロは凄いね それも本場のアメリカのジャズメンの演奏は素晴らしいよ


と、チックの事はここまで書いていないがw、チックは今年で78歳になるみたいだ。


自分もこのブログで書いたことがある、LAでチックを観た事をチックの演奏を聴いていて思い出した。


約40年振りチックを観てまた込み上げて来るものがあった(LAで見た同じ年に札幌でもチックのステージをライヴ・アンダーザ・スカイ札幌で観ていた) 


さすがにチックも歳なのか途中15分の休憩もあり、実質的な演奏時間は1時間45分だった。


ずーっと座りっぱなしだったし、あの3時間立ちっぱなしからみたら、身体には優しいコンサートだったw


いつもと同じように同世代の男性が多かったが、カップルは当然のようにいたし、女性同士で来ていた人もいた。中にはおばあちゃんみたいな人もいた(とても粋なお年寄りで凄く良いと思うな)


自分の横に座った人は男性で函館から観に来ていた人だった。とてもジャズ好きな方のようで6年前に札幌に来たチックも観ている人で(その時はチックとスタンリー・クラークのデュオのステージだったらしい)開演前と休憩時にジャズの話で盛り上がった(こう言う人が横に座ってくれて良かったよ(笑))


「チックはそうじゃ無いけど、キース・ジャレットもオスカー・ピーターソンもピアノを弾きながら唸るよねぇ~」みたいな話をしてジャズ談義が出来て良かった(笑)


相変わらずセットリストはしっかり覚えていなかったのだが、スティーヴィー・ワンダーのカバー「Pastime Paradise」を演奏したのはびっくりしたねぇ(でもまだ自分は手に入れていないのだが、彼らのトリオのセカンドアルバム「トリロジー2」で、この曲を取り上げていたのね)


Trilogy 2.jpg


全曲把握してないのだが、「トリロジー2」からの曲をほぼ演奏していたみたいだが(このアルバムは遅ればせながら時機に届くもようw)1枚目でも2枚目でも取り上げていなかったエリントン・ナンバーの「ソフィスケイテッド・レディ」は凄く良かったねぇ


モダンジャズの演奏ってメロの部分にならないと曲が分かりにくいのだが、そのメロもかなりくずして演奏するので、曲名が最初から分かってないと分かりにくいし、メロを聴いて分かっても得意の曲名が直ぐに思い出せない!状態になりかなり苦労する。


最後のアンコールになって、当然あの曲の「スペイン」はするだろうと、先ほどの隣の人とも話していたのだが、しなかった・・・本当に演奏して欲しかったのになぁ


そして、ひょっとしたらチックのステージを観るのは自分はこれが最後になるかもしれないなぁ~と思いながら感慨深い気持ちの中でコンサートが終了した。


入場の時にもらったパンフレットに東京のブルーノートのパンフと今年の札幌公演のパンフをもらったのだが、東京は良いねぇ 本当に観たいようなアーティストがいっぱい来るね でもお金がいっぱいあっても足りないだろうなw


そういう意味では諦めもつく札幌で良かったと思っているが、7月に続けてベニー・ゴルソンと大野雄二が札幌に来るみたいだ


ベニー・ゴルソンは申し込むつもりだ。大野雄二はバックのベーシストの長岡道夫さん(ミッチー長岡)とドラムの市原康さんが観たいので、これも行きたいな(恐らく申し込むだろうw)


と言う訳で、次回は5月の角松敏生だ 


Benny Golson.jpg

ミッチー長岡.jpg

市原康.jpg

角松敏生.jpg


とにかく近年は音楽尽くしのコンサート予定で根性が入っておりますw

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