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デヴィッド・フォスター [Pop]


特に変わりも無く日々母と共に地味な生活を継続していますが、


色々音楽を聴いているのは相変わらずで、そんな中で急にデヴィッド・フォスター関連で聴いていて記事を書きたくなった


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デヴィッド・フォスターはウィキなどの資料によれば、チャック・ベリーやボ・ディドリー等のツアーのバックで演奏もしていた経歴がある中で、ロックンロール・スターでもあり、カントリー系のシンガーでもあるロニー・ホーキンスのバック・バンドのホークスに加入して活動していた


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自分はロニーのアルバムは1枚も持っていないが、そのロニーがカナダに移住した時に後のロックバンドの「バンド」のメンバーになるカナダ人のロビー・ロバートソンやリック・ダンコ等が加入し、その流れで同じくカナダ人のデヴィッド・フォスターもホークスに加入したのだろう


自分はロニーのアルバムを持っていない事もあり改めて調べてみたら、あのジョー・ウォルシュが結成したバンドとして、そしてディープ・パープルにも加入していてオーバードーズで亡くなったトミー・ボーリンも在籍していたジェームス・ギャングに加入していたカナダ人のドメニック・トロイアーノ(カナダのバンドのゲス・フーにも参加していた)やロイ・ブキャナンもホークスに参加していたみたいで、デヴィッド・フォスター繋がりで調べていたらカナダ人と結構繋がっていたり有名なミュージシャンもロニー・ホーキンスと関連していたのが分かった


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自分はジェームス・ギャングは結構持っていて、トロイアーノやボーリンが参加しているアルバムも持っているが、ロイ・ブキャナンは持っていなかったのだが、改めて色々と繋がりが分かるのはとっても面白い


トロイアーノのザ・ドメニック・トロイアーノ・バンドのアルバムは是非とも欲しい!当時から知っているアルバムだったのだが、ブレッカー兄弟を始めとしたフュージョン系のミュージシャンが参加しているアルバムで未CD化なのでアナログでも手に入れたいアルバムだ


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と、相変わらず前置きが長いが(自分の場合はやはり繋がりをあれもこれも書いていると長くなってしまいますw)


ここから本編になるデヴィッド・フォスターは自分の場合はスカイラークから始まっている


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スカイラークは73年に全米チャート9位まで上がった「ワイルドフラワー」で当時から良い曲だなぁ~と思ってはいたのだが、実際は90年代のコンピCDで初めて手に入れた後、スカイラークの1stアルバムを丸々含んだベストアルバムをCDで購入して持っている


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「ワイルドフラワー」はやはり名曲だけあってカバーも多く元々ソウルフルなナンバーだったので、スカイラークのヒットの後、ソウルの大所帯バンドのニューバースにも取り上げられて全米でも中ヒットしたくらいだったので、自分はスカイラークよりもこっちのレコードを当時は先に入手したくらいだった


自分はこの「ワイルドフラワー」のカバーは先にあげたニューバースのヴァージョン以外ではやはりニューバースと同じく73年に即カバーしたマリーナ・ショウ、ハンク・クロフォード、続く74年のクリエイティヴ・ソース、ジミー・スミス、オージェイズ、等のヴァージョンを持っているが、やっぱりオリジナルが一番良いと思う


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From the Depths of My Soul.jpg

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...And More.jpg

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粘っこいソウルフルなヴォーカルヴァージョンが多い中で自分としてはジミー・スミスのヴァージョンがインストにコーラスが被さる洒落たソウルフルナンバーになっていて気に入っている


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この「ワイルドフラワー」は上田正樹の「悲しい色やね」が似ている曲としても有名なのだが、アルバムは「ワイルドフラワー」以外ではこのスカイラークでも繋がっている先に述べたドメニック・トロイアーノ作曲の「ザ・ライティング・オン・ザ・ウォール」がソウルフルで良いし、デヴィッドも曲作りにクレジットされてる「トゥエンティ・シックス・イヤーズ」がポップなAOR風なナンバーで良い


スカイラークのメンバーだったカール・グレイヴスのソロアルバムも自分は持っているが、これもまた良いアルバムで、エド・グリーン、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトン、レイ・パーカー等が参加している


意外なところではニール・セダカの「悲しき慕情(Breaking up Is Hard to Do)」なんかもカバーしているが、マーヴィン・ゲイやグラディス・ナイトで有名なバレット・ストロング&ノーマン・ホィットフィールド作の「ザッツ・ザ・ウェイ・ラヴ・イズ」のカバーがファンキーに仕上げられて最高にカッコいい!


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あと、スカイラークのメンバーではダニー・ジェラードの76年のソロアルバムもカールと同じようにエド・グリーンやウィルトン・フェルダーの他にジェイ・グレイドンも参加していて凄く良さそうなアルバムなので早速中古で購入予定にしている


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デヴィットはそのスカイラークの後、セッションドラマーのジム・ケルトナーやギタリストのダニー・クーチマー、ベースのポール・ストールワースとアティチューズと言うグループを結成して2枚のアルバムを出している


ジョージ・ハリソンが作ったダークホース・レコードレーベルから出されたアルバムで未だにCD化されてないアルバムなのだが自分はアナログで持っている。音楽ファンがCD化を求めているアルバムでもある


2枚のアルバムともとってもポップでソウルフルなアルバムで、のちのAORやフュージョンの先駆けのようなアルバムだ


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1stの「Attitudes」はデヴィッド・フォスターとブレンダとブライアン・ラッセル夫妻の共作のポップでソウルフルな「Ain't Love Enough」、スカイラークのアルバムにヴォーカル等で参加していたフォスターの最初の奥様だったB.J.クックと、ロバータ・フラック等に曲を提供していたエリック・マーキュリーが共作したエレピがメインとなったバラードの「You and I Are So in Love」、そしてメンバーのストールワースが作詞作曲したミディアムナンバーの「Lend a Hand」が特に良い


2ndの「Good News」は4人のメンバー以外にタワー・オブ・パワーのホーンが参加したり、曲によってギタリストのワディ・ワクテル、ジェイ・グレイドンの有名どころも参加していて、アルバムタイトル曲ではオルガンでブッカー・T・ジョーンズ、そしてあの!リンゴ・スターが参加している


このアルバムタイトル曲はリードヴォーカルもとっているストールワース作のナンバーで、このアルバムの中でも1番引き立っている曲で、ソウルフルなヴォーカルにタワーのホーンが絡んだとってもリズミカルなナンバーでエンディングにかけてレニー・ピケットが吹くマイケル・ブレッカー風なテナーサックスが又良い味を出している


他にはクーチマー作詞作曲のスローファンキーナンバーの「Let's Talk Turkey」とミディアムナンバーの「In a Stranger's Arms」「Promise Me the Moon」、ストールワース作の「Turning in Space」やジェイ・グレイドンがソロをとる「Change」、アルバム全曲が捨て曲なしの自分のお気に入りのアルバムだ


先ずこれらのアルバムにグループのメンバーとして参加して来たデヴィッド・フォスターが同郷のブルース・ミラーのアルバムをプロデュースした後にフォスターのプロデュースしたアルバムとして有名になった女優でもありシンガーでもあるジェイ・P・モーガンの76年の同名アルバムは知る人ぞ知るアルバムとしてレアグルーヴ・マニアからも注目された

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ジェイ・P・モーガンのジャズヴォーカル時代のアルバムを自分は3枚持っているが、時代が変わりフォスターのプロデュースによるAORの名盤として名高い自主制作のレアアルバム


このアルバムも全曲捨て曲なしの素晴らしいアルバムで、AWBのカバー「Keepin' It to Myself」、ビル・チャンプリン作のチャンプリン自身のバンド、ザ・サンズ・オブ・チャップリン、マリア・マルダー、ポインター・シスターズにもカバーされた「Here Is Where Your Love Belongs」、フォスターとエリック・マーキュリー、ダニー・ジェラルドが共作した「Closet Man」、スティーヴィー・ワンダー作詞作曲の「It's Been So Long」、そしてアースの名曲でスキップ・スカボロー作の「Can't Hide Love」、マーヴィン・ゲイ&タミィ・テレルのアシュフォード&シンプソン作の「You're All I Need to Get By」カバーなど、アレンジ、レコーディングメンバーも全てが最高の、とても自主制作盤とは思えないような出来で正に隠れた名盤と言える!


そしてリサ・ダル・ベロ、そしてダニー・ペックやキーン・ブラザーズと続いた後、ホール&オーツ、アリス・クーパーの大物と続き、AWBやボズのプロデュース、そしてエアプレイでフォスターはAORの名プロデューサーとなって行った。


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上記に挙げたアーティスト達のアルバムを始め、70年代から80年代の初期にかけてフォスターがプロデュースしたアルバムは結構持っているが、その中でもAOR好きな人達には名曲として知られているフォスターが関連した自分なりの名曲を上げてみたい


先ず、79年のデニース・ウィリアムスのアルバム「When Love Comes Calling」から、フォスターとデニースが作曲しキャロル・べイヤー・セガーが作詞をした「Why Can't We Fall in Love?」


いかにもフォスターらしいメロディの曲で、しんみりとした出だしから後半に盛り上がる大バラードナンバー


デニースの4オクターブの声が堪能できる名曲だ


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そして次は1992年にエイズで亡くなった、オリヴィア・ニュートン・ジョンのナンバー1ヒット「愛の告白」の作者でも有名なピーター・アレンのアルバム80年のフォスターがプロデュースしたアルバムのアルバムタイトル曲の「Bi-Coastal」


アレン、フォスター、キーン・ブラザーズのトミー・キーンの3人の共作で、ジェリー・ヘイがアレンジしたキレの良いシーウィンド・ホーンとエンディングのゲイリー・ハービッグのサックスソロが特にカッコいい曲だ!


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意外なところではデビュー当時は変態ロックバンドと言われたチューブスのフォスターがプロデュースした2枚のアルバム「The Completion Backward Principle」と「Outside Inside」。共に80年代のロックサウンドのアルバムでもあるがフォスターらしい曲も入っていて、「The Completion Backward Principle」の「Dont Want to Wait Anymore」はフォスターとチューブスのメンバーの共作でAORの名曲でもあると思う


このアルバムはスティーヴ・ルカサーとフォスターが共作したTOTO風な曲もあるが、アルバムとしてはロックアルバムなので上記に挙げた曲が突出している


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そしてフォスターがプロデュースしたアルバムじゃなくトミー・リピューマがプロデュースしたブレンダ・ラッセルのアルバム「Two Eyes」に入っているナンバーでフォスターとブレンダが共作した「It's Something!」この曲もAOR史上に残る名曲でしょう!


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最後に大物のチャカ・カーンのアルバム「I Feel for You」から言わずと知れた大名曲の「Through the Fire」


「I Feel for You」はプリンス作の大ヒット曲として知られた曲だけど、フォスターとトミー・キーンが作曲し、あのシンシア・ワイルが作詞したAORの名バラードとして後世に残るこんな名曲が入っていたアルバムだった。


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フォスターはエアプレイやシカゴ、アース等、その他多数のジャンルを問わず名プロデューサーとしてドンドン有名になって行くのだが、ポップ、ソウル、ロック系のアーティスト、ミュージシャンのプロデュースが続いた後に

90年代に入ってジャズヴォーカルのアルバムとして売れに売れた大ヒットアルバムのナタリー・コールの「Unforgettable With Love」の数曲をフォスターがプロデュースした事でビックリした覚えがある


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コンピューター処理で父のナットとデュエットした「アンフォゲッタブル」はシングルでも売れて、アルバムも曲もグラミー賞を受賞した


このアルバムは当然リアルタイムで購入して、このアルバムが出てからのナタリーの札幌公演も観に行った。


正に自分の好きなスタンダード集みたいなアルバムで、ナタリーのイメチェン戦略としては大成功のアルバムだったと思う。


このアルバムを出して売れたと言うのは当然あのナット・キング・コールの娘のナタリーが歌ったから売れたと思うし、70年代のヒット曲から遠ざかり一時はドラッグ中毒にまで陥って苦境にあったナタリーとしては、80年代半ば以降にスプリングスティーンのカバー曲の「ピンク・キャデラック」のヒットがあってカンバックに成功したにせよ、この父とのデュエットを含んだスタンダードナンバーのアルバムを出す事は当然の成り行きだったと思う


と、まぁデヴィッド・フォスターの事を記事に書いたのだけど、フォスターはプロデューサーとして、アレンジャーとして、ミュージシャンとして、そして作曲家として余りにも広範囲に活動して来たから、色んな事を幅広く書く事になってしまった


フォスターの事は未だ書き足りないくらいだから、又何かの繋がりでフォスターの事を書く事はあるだろう

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