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角松敏生コンサート2019 札幌 [邦楽]


角松2019ツアー.jpg


遅ればせながら、角松敏生のコンサートの感想を書いて行きたいと思います


前回、角松さんのコンサートに行ったのは2年前の2017年だった


その時も今回も札幌市民ホールで開演前から、外に観客が集まって待っていた


角松さんは自分よりも2歳年下だったんですね。感覚的に同じ年か、若干上なのかと思っていた


角松さんは当時からカッコ付け過ぎなくらいの洒落た人だったから、達郎さんみたく薄毛になったりしたら、かなり見た目も雰囲気も変わり厳しい状態になっただろうな等と思ったりもしたが、顔はやはりかなりしわも出て老けたが、お洒落な雰囲気はキープしていたと思う(角松さんのステージ衣装はカジュアルな達郎さんと違ってスーツだからね)


観客は女性の方が多い感じで達郎さんファンと当然被る世代だと思うが、達郎さんと違うのは若い世代が意外と少ないと思った


ステージが終わった後に「達郎さんのコンサートにも行くのですか?」等と誰かに聞いてみようと思ったが、やっぱりコンサートでは何かのきっかけが無いと他の人には話しかけられないね。


達郎さんの小樽のライヴの時はカフェで横に座っていた女性から時間を聞かれたので、ライヴ終了後にちょっと話しはしたけど、特に女性にはきっかけがないと声掛けはやっぱり出来ないよね


開場になり、今回は最初からグッズ等も購入するつもりもなかったので、そのままコンサート会場へ


前から8列目だったけど端なので左側中心しか見えないような席で、それでもいつものように双眼鏡で角松さんやメンバーの楽器演奏を観ている事が多かった


観客の入りは8割くらいだったのかな、満席ではなかったね


自分はやはり踊ったり身体を横に振る事など殆どないので、本当に聴くのと観る事が中心で自分はコンサートを楽しんでいるのだなぁと改めて思った

 

通常の3リズムにギター、コーラス、そして5管のホーン編成でのバンド。


先ず、やはりホーンがあると音に厚みが出る。バリトンをメインにしたサックス兼フルート奏者とトロンボーンは女性だった。トロンボーンの女性奏者は初めて観たし、バリトンを吹く女性プレイヤーも少ないと思う(プロのステージとして)


メンバーは前回のコンサートでも観た、サックスの本田雅人さん、ベースの山内薫さん、ギターの鈴木英俊さん、ドラムの山本真央樹さん、キーボードは森俊之さんだった(前回は小林信吾さんだったのかな?)


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山内薫.jpg

鈴木英俊.jpg

山本真央樹.jpg

森俊之.jpg


コーラスは吉沢梨絵さん、吉川恭子さんと言う事で、角松さんのツアーメンバーのコーラスって良く変わるのでしょうか?吉沢さんはレコーディングにも参加していたので、詳しくじゃないけど知っていたが、二人共に劇団四季出身だったのですね


ミュージカルは全然分からないし(古いアメリカのなら分かるのもあるけど、自分は女優とかも先ず分からないので)この二人の女性の事は良く知りませんが、吉沢さんはとってもチャーミングだし声量もあるので、角松さんとのデュエットでも、さすが女優だけあって表現力もとても良かったと思う


吉沢梨絵.jpg

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角松さんは時々声が出てないのか(歌っていない時もあるようだったので)歌に厚みを増す為に、この二人の女性コーラスは絶対必要だったと思う


ステージはオープニングからスタンディングになり、まぁ~やっぱり周りに従わなければと思い、自分もスタンディングしたのだが、角松さんが「座って下さい」と言ってくれたので立ちっ放しになる事はなかった(あ~良かったw)


まぁ~自分は角松さんのステージ慣れしてないので、戸惑う事はあったな


今回発売されたミニアルバム「東京少年少女」をメインにした構成に、過去の曲を混ぜたステージだったのだが、そのミニアルバムも購入していたし、いつものように事前にセットリストは調べていたので、殆ど知っている曲ばかりだった


それにしても角松さんってMCが多い。結構時間を使って語っていた(歌うのが疲れるので休んでいるのか?本人も冗談でそう言っていたのだが、冗談でもないような気もするなw)


そういう意味では、やはり達郎さんとの違いも感じる


どうしても達郎さんとの比較になってしまうところも多々あるが、角松さんのバックメンバーの演奏はやはり素晴らしいし、ホーンが入っている事で厚みのあるサウンドになっていると思うのだが、達郎さんと違い演奏で引き込まれる部分は余りないように感じた


その「東京少年少女」のアルバム曲のステージでは、地元札幌の高校生達のミュージカル風なダンスパフォーマンスで、また観客はスタンディングになり盛り上がっていたが、ハッキリ言って自分はダンスパフォーマンス何て全然興味ないのでスタンディングもしなかった(やっぱり自分は頑固なくらいのコンサートの独自の楽しみ方があると思っているので)


でも、アンコールもエンディングも当然、拍手はした


「Girl in the Box」の時にメンバーと観客が飛び跳ねるのも知っていたのだが、自分は出来なかったし、アンコールの「Take You to the Sky High」で紙飛行機を飛ばすのも自分はしなかった(ここで、クラッカーを鳴らしたらどうなのだろう?等と思っても見たが、角松さんをはじめシャレが分かる人がいたら面白いのかな?w)


そして印象に残った事は、角松さんが言っていた話で、先ず角松さんの親も介護が必要な事を話していた事、そして音楽は当時の思い出を瞬時に蘇らせてくれると言う事を話していたし、「これから5年間はオリジナルも含めて好きな事をやらせてもらうが、その後は分からない」とハッキリ言っていた事。


いつも思う事だが、自分も観客も、そしてシンガーもやはり同じように年を取っているという事実


オリジナルアルバムも中々売れない世の中だろうし、いくらファンでも、あの時代のサウンドが身体に染み付いているので、極端なサウンドの変更ははやはり多くのファンも受け入れらないのも事実としてあるだろう(自分も勿論その一人だが、昔からのファンの自分と同世代の年代の者達にとって)


達郎さんをはじめ、未だビッグネームは今でも多くの観客を集めてコンサートも出来るが、アルバムが売れるという事になれば、本当にそれらのビッグネームの中でも限られた者だけだろう


永遠なんて本当に無い、いつか終わりがあり、シンガーもミュージシャンもアーティストも、そして自分達も終わり方を考えるような年代にこれからなって行くのは当たり前のこと


自分は音楽に対して独自の思いと接し方があるので、どんなにファンであろうが、全てに共感してその支持するシンガー、ミュージシャンに何が何でも着いて行こうとは思わないが、自分が共感するもの楽しめる事はこれからもして行きたいと思っている


最後に角松さんが深々と頭を下げて観客にお礼を伝えていた気持ちは良く分かる


達郎さんの時もそうだし、多くのアーティストはそうだと思うが、やはり彼らも、いつかコンサートが出来なくなる、ステージに立てなくなると言う思いはあるだろう


だから、こうやってステージに立てた事と、コンサートに来てくれた観客に心からの感謝を伝えたい素直な気持ちになって当然だと思う


音楽を楽しむ事がやはりメインなのだが、自分は近年のコンサートはやはり色んな意味で若い時と違い、人生を意識するところもあったりして、本当に歳を取った事を実感するコンサートの味わい方になっている


次回はベニー・ゴルソンと大野雄二のコンサート。そのあとはビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画とエルトン・ジョンの映画「ロケットマン」を観に行く予定だ















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サンデーソングブック [音楽]


連続投稿 続いてますが


気分が乗っている内に書いておこう


達郎さんのサンデーソングブックは2010年以降くらいから毎週聴くようになったのかな


達郎さんのラジオ放送は昔、車に乗ってFMをかけた時に丁度タイミング良く流れているって感覚でしか聴いていなかった。


だから毎週聴くようになったのはここ10年くらいからなんです


達郎さんの事は前にもここで書いてあるように、高校の時に「ダウンタウン」のシングルを購入して、そしてアルバム「ライドオンタイム」を購入してから、リアルで達郎さんのアルバムもシングルも買い続けていたのだけど


結局自分は音楽を聴く比重はやはり洋楽の方が多かった。


達郎さんのお陰で邦楽のシティポップ系の方に向いて行った事もあり、洋楽一辺倒だった自分が邦楽を聴くようになったのも(日本人のクロスオーバー系のミュージシャンを除けば)達郎さんがきっかけだった。


達郎さんは音楽本やラジオで、もの凄く洋楽に詳しい事は知っていたので、偶には達郎さんのラジオも聴いていた記憶もあるが、自分は未だその当時は洋楽も邦楽もリアルタイムで追いかけていた時代だったので、今のように自分の青春時代の音楽や、その前の時代の音楽ばかり振り返って追いかけているような感じでもなかったので、達郎さんが意識したオールディーズと言う音楽をその当時は自分があまり意識して聴くという事も無かったから、そんなに達郎さんのラジオを聴いていなかったのだと思う


達郎さんのコンサートに関しては、自分はとにかく洋楽のコンサートがやはり中心だったし、エポのコンサートは観たことあったけど、邦楽の人のコンサートは観に行く事も無かった中で、観るならやはり達郎さんだったはずなんだけど、90年以降の時点で自分は達郎さんのコンサートチケットは取り難いと言う認識も持っていたので、達郎さんのコンサートに行くのはずーっと諦めていた


それで2002年の「RCA/AIR YEARS SPECIAL」の達郎さんのコンサートを東京の知り合いが急遽当日券売り場でチケットを手に入れて観に行ったのを聞いて、「THE RCA/AIR YEARS LP BOX 1976-1982」も購入していた事もあって、自分も行きたくなりその後も達郎さんのコンサートチケットを取ろうとしたことがあるが


The RCA-AIR Years LP Box 1976 - 1982 Special Bonus Disc.jpg


前に通常販売日のコンビニオンラインで購入しようとしたが、定時と共に即ソールドアウトだったので、通常販売じゃもう絶対チケットを取るのは無理と分かり、ファンクラブにも入会する気も無かったので、もう本当に達郎さんのコンサート行く事は諦めていた。


ただサンソンのHPで先行予約販売がある事を知り、それでやっと2010年にコンサートチケットを手に入れる事が出来て、初めて達郎さんのコンサートに行った。


当然のようにニトリ文化ホールの二階席だったが、クラッカーも双眼鏡も持参して行った


やはりとっても感動したね


自分の場合はいつものように、レコードを聴いて来た時代を思い出して感激に浸る と言う事がコンサートに行った時も良くある事なんだけど、「やっと達郎さんを観れた!」と言う感激でいっぱいだった。


自分で言うのも何なのだが、シュガーベイブの時からレコードを買って達郎さんの事を知っていて、そして初期のアルバムは後追いになったところもあったが、ほぼリアルタイムで全部のアルバム(シングルも)買い続けていて、それだけファンだったのに2000年以降になって、やっと達郎さんのコンサートを観た人は少ないのではないのか?と思っている


それはどうしてそうだったのかと言うと、自分はやはり相変わらず色んな音楽を聴いていた事もあるし、90年代はナタリー・コール以外はコンサートに全く行っていなかった時期もあるので、レコードやCDを購入していてもコンサートの空白期間もあったから、「達郎さんのコンサートに行こう!」と言う強い気持ちが生まれなかったのかもしれない。


まぁ~そう言う事で達郎さんのコンサートに行くようになってから、サンソンをカセットテープに録音しながら(←やはり古い世代だw)毎週欠かさず聴いているのだが


やはり自分の趣味にピッタリの番組だと思って楽しく聴いている


自分は2000年以降の新しいアーティストは殆ど聴いていないので(っていうか、聴く気になれないと言うのが正解)ここでも言って来ているように、今でもレコード、CDを買っているのは、ほぼ旧譜のイリシューものか、(←これだけで90%以上になると思う)古くからのアーティストで特に大ファンの人だけの新譜くらい


そう言う感じなので、達郎さんのオールディーズの番組は今の自分にも最適だ!


ソウルでもポップスでもロックでも、偶のジャズでも全部楽しく聴ける曲ばかり


達郎さんの言っている通りのオールディーズの60年代、70年代が中心のところはまさに自分が好きなところと一緒で(ジャズやムードのもっと古いところも当然自分もOK)達郎さんはかける曲のチャートの順位の話もするし、ミュージシャン、作曲家、そしてプロデューサー、アレンジャー、まで話をしてくれる


本当に自分の聞きたいところまで説明をしてくれるので、とっても嬉しいし勉強にもなる


達郎さんの特集のプログラムの時にかける珍盤ものやレアシングルはさすがに自分は持ってないのが殆どなのだが、通常の番組でかける洋楽中心の時は洋楽5~7曲くらいかける内の半分くらいの曲は自分は持っている事が多くある


そう言う意味でも、やっぱり自分は達郎さんと同じような趣味で洋楽を聴いて来たのだなぁ~とつくづく思う(まぁ~60年代物は自分は後追いになるので、ベスト盤とかで揃えたりしたり持ってないものもそれなりにあるのですが)


今週番組でかけた曲は久しぶりにコンプリだった。


ヴォーグズ、マンフレッド・マン、マーヴェレッツはベスト盤でだったけど、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ハミルトン・ジョーフランク&レイノルズ、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ、ドリス・デイはアルバムで持っていた


スライの「If You Want Me to Stay」は当時聴いた時に最初は余りメリハリのない曲で渋い曲だなぁ~と思っていたけど、スルメのように聴く度に段々好きになって大好きな曲だし、


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ハミルトンの方は当時ナンバー1になった「Fallin' in Love」を当時シングルで買って、今回番組でかけた「Winners and Losers」もベスト盤を買って持っていた


The Playboy Years.jpg


そんな中で、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「Baby Blues」は最高だったね!(この曲をリクエストした人は良いセンスしてる!)


自分がラヴ・アンリミテッド・オーケストラの中で一番好きな曲と言っても過言でない曲。この曲の入っているアルバム「Rhapsody in White」のA面1曲目の「Barry's Theme」と共に1位2位を争うくらいの大好きな曲


こんなゆったりしたリズムでグルーヴする曲はない!と思うほど、とってもソウルフルな曲だ


恐らくウィルトン・フェルダーであろうと思われるベースのリズム、間を取りながらリズムをキープするのが凄く難しそうなベース(ノリノリのリズミカルなベースよりも、逆にこんなスローなリズムでソウルフルに演奏する方が難しいと思う)


エド・グリーンのドラム、デヴィッド・Tとメルヴィン・レギンのギター、ゲイリー・コールマンのヴィブラフォンも良い味を出している。


カウント・ベイシーの「リル・ダーリン」と同じように、スローなリズムでもスウィングしている!みたいなソウル版のような曲。リズミカルでノリノリの曲だけがソウルじゃないのだ!と教えてくれる名曲だと思う


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ドリス・デイの「My One and Only Love」も勿論良かった!


フランク・シナトラで有名になった、ガイ・ウッド作曲、ロバート・メリン作詞のスタンダード・ナンバー


余りにも沢山のシンガー、ミュージシャンに取り上げられた大名曲!自分の持っているヴァージョンだけでも40名近くある。自分の好きなスタンダードの順位を付けるのも難しいけど、確実にトップ10に入りそうな曲


アンドレ・プレヴィンも大好きなピアニスト兼アレンジャーだったので(ジャズからクラシックに行っちゃった人だけど)ジャズ時代のアルバムはかなり持っている


ドリス共々、アンドレも亡くなって本当に自分としてもとても悲しい


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村八分 [邦楽]


前に上原ユカリ裕さんのところで書いていた事がある、村八分のCDを今回購入した。


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自分は苦手なジャンルとしてパンクはダメと言っていたように、パンクのアルバムは1枚も持っていなかったのだけど、ここに来て村八分のアルバムを買ったのは、自分は彼等をパンクバンドなんて思ってもいなかったし、純粋にあの時代のアンダーグラウンドなハードロックとして捉えていたから、彼等を改めて知りたくて購入した


当然、上原ユカリ裕さんが関係していたからなのは確かなことなんだけど、ユカリさんのドラムの凄さも知りたいし、聴きたいと思っていたからだ。


ユカリさんが演奏しているアルバムは「くたびれて」と「ぶっつぶせ!!」なんだけど、その二枚と、今回は「三田祭の72年のライブ」のCDも改めて出る事になったので、そのデラックス・エディション盤を購入した。


前にユカリさんの演奏をユーチューブで聴いていたと書いていたのだけど、「ぶっつぶせ!!」の中の、「姫狩り(鼻からちょうちんのベースヴァージョン)」の演奏は、ユカリさんが未だ16~17歳だったとは思えないほど、本当にビートが力強くてリズムがブレることなく、フィルインもとってもカッコいい!!!


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ぶっつぶせ!!.jpg

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ユカリさんは高校生でもうプロになっていたみたいで、伊藤銀次さんと知り合った後に京都の地元のゴーゴー喫茶で演奏していて柴田和志(チャー坊)さんから声をかけられて村八分に参加したみたいだけど、


それにしても自分としては伊藤銀次さんと柴田さんとでは かなり人格的にも違っていたような気もするけど、この時代のロックはGSからの流れの過渡期でもあり、ビートルズではない、もう一方のストーンズの流れを汲んだハードロックの流れの中で出来たバンドは結構不良バンドの荒れたバンドも多かったと思う。


メジャーになったバンド以外は(実際はメジャーになったらマネージメント上しっかり管理されていたと思うけど)この時代はどのバンドもやはり不良のカッコ良さと、世の中が安定した世の中にもなりつつも、いつの時代でもそうだと思うが、やはり若者として世の中に不満を持っていたので何かにあたりたくて、自由に生きたいと言う発想のもとで世の中の秩序に反抗するアナーキーな思想を持って音楽をしていたバンドもアンダーグラウンドでは結構あったのだと思う(まぁ~そもそもロックはそう言う思想で始まったものだと思うけど)


時代はハードロックからフォークの時代でもあった訳なのだが、共に若者が発するメッセージを音楽であらわそうとしていた時代だと思うけど、静と動の両極端のジャンルの音楽で若者に支持された。


自分は不良にもなれなかった(別になる必要はないと思うが)普通の学生だったけど、やはり不良っぽいものにあこがれるって言うのはいつの時代でもあると思うし、自分を誇示したいし不良っぽい方が女の子にもモテたので、その中でも自己表現として音楽に向いて行った者がいたのは当たり前のこと


自分の時代の時もみんなフォークギターを買って拓郎や陽水のコピーしていたのが多かったから、そう言う意味ではロック系だとやはりバンドを組んでドラムやベースも必要になるので、ギター一本で音楽が出来るフォークの方が音楽をし易かった


この70年代初期は本当にロックとフォークで色んなアーティストやバンドが出て来た時代


未だ、自分が中学生でミュージックライフで村八分を見た時は凄く怖くて、おどろおどろしいバンドに思えた(実際もそうだったと思うけど)


海外の当時のロックバンドはもうメジャーばかりのバンドしかミュージックライフ等の雑誌には載っていなかったので(海外のアンダーグラウンドのバンドを余り知る機会が無かった)逆に日本にこんな怖そうな危なそうなバンドがあるのか!?と思っていたくらいだった


改めて山口富士夫の村八分の頃の画像とを見ると、マイケル・ジャクソンの「スリラー」みたいなガイコツ顔をしているので今見てもかなり怖い!


「これは普通じゃないな」「危ないこと相当やっていそうだ!」って、雰囲気をチャー坊からも山口富士夫からも感じ取れる


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まぁ~彼等の当時の話を現在ネットで見てもチャー坊もかなり独自の世界で生きて来た人だと思うし、かなり破天荒な生き方をメンバーはして来たのだろうと容易に想像がつく


ユカリさんも高校生の時から相当な経験をして来ているのじゃないのかな?シュガーベイブ時代のユカリさんの画像を見るとアフロヘアーだし何かジョー山中に似ている感じ


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この辺のロッカー達はあの裕也さん、先に述べたジョーさん、そして鮎川さんとか 生粋のロッカー達とも繋がっているので、ここのブログで自分が書いたようにユカリさんがシュガーベイブに参加していた事が自分は異質に感じた事もあるけど、この時代の日本の音楽はジャンルが違ったにせよ、洋楽の影響を受けた色んな音楽が色々出て来た時代に一緒に時代を生きて来て、そして現在も活動を続けているミュージシャン達で同じ時代に活動して来た仲間達と言う事でみんな通じ合える部分はあると思う


自分としてはコアなロックファン、村八分ファンを差しおえて村八分の事を偉そうに音楽を語れないので、自分の主観を中心に語らせてもらっているが、


彼等は音楽的には魂からロックしていると思うし、演奏も山口さんのギターを中心に演奏はしっかりしていると思う


ただやはり録音状態も余り良くない音源の中でチャー坊の歌の歌詞は分かりにくいところもかなりあるが、結局このバンドは過激な歌詞で、ある意味自分達の破天荒な部分も出したかったと思うし、ロックは歌詞なんて大した重要じゃなく歌い方やアクションで気持ちをいかに表現する事の方が大事な事だったのだと思う


それが全てカッコ良さに繋がったのだろうと思う


チャー坊を筆頭としてメンバーもかなり亡くなっているので、本当に伝説のバンドになってしまった


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外せないキャロル・キング [Pop]


キャロルキングの「Live at Montreux 1973」のDVD(CD付きセット)がやっと手元に届いた


HMV等で情報を得て、アルバム「ファンタジー」の楽曲を演奏しているステージと言う事で、バックのミュージシャンを確認してから購入しようと思っていたので、発売元のヤマハ・ミュージック・エンタテイメントに電話して担当者からミュージシャン・リストを聞き、間違いなくアルバム「ファンタジー」のレコーディングメンバーが参加しているのを確認出来たのでDVDを購入した。


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自分の人生で音楽歴で一番聴いて来たアルバム


勿論!無人島に持って行くアルバム第1位の「ファンタジー」


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当時リアルで購入して、このアルバムの素晴らしさが直ぐわかった。


キャロル・キングは自分が洋楽に興味を持った頃「イッツ・トゥ・レイト」がヒットしていた時期でもあり(実際には旧譜扱いになっていた遅れた時期だった)ラジオから良く流れていて、凄く良い曲だなぁ~とは思っていた


It's Too Late.jpeg


だから最初に洋楽シングルとして買ってもおかしくなかったのだが、その曲以上に欲しい曲があったので、ここのブログでも書いているように「イッツ・トゥ・レイト」とは違う5枚のシングルを買ってしまった


それでアルバム「つづれおり」もアメリカで売れに売れていたのは知っていたのだが、ラジオでアルバムとして聴いた「つづれおり」は何か地味な曲が多いなぁ~って中学生のガキながら思っていたので、その次のアルバムの「ミュージック」も、カーペンターズが取り上げてヒットしていた「It's Going to Take Some Time(小さな愛の願い)」もラジオで流れていたし、自分の音楽歴を考えても当然のように素晴らしいと言う評価になる「ブラザー・ブラザー」も入っていたのだが、やはり抜粋してアルバム(LPレコード)を購入していた中学生には、「つづれおり」の印象もあってアルバム「ミュージック」も食指が動かなかった


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自分は当時、札幌に出て来た時はいつも何枚かアルバムを買うつもりでいたので、それでムーディ・ブルースの「セヴンス・ソジャーン」や、あと何だったか忘れたけど、アルバムとシングルとかも買って、未だ財布にアルバムを買えるだけのお金が残っていたので、ちょうど「セヴンス・ソジャーン」と同じ時期にキングレコードで宣伝していたキャロルのアルバム「ライムス&リーズンズ」もレコード店で派手に並べていたので、ちょっと視聴しただけで買ってしまった!


それが結果的には(後にはスタジオミュージシャン絡みや、この辺のサウンドが大いに気に入る事になっていくのだが)この「ライムス&リーズンズ」が大いに気に入ってしまって、アルバム「ファンタジー」を購入する事に繋がって行く事になるので、そのような運命になって本当に良かったと思う。


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「ライムス&リーズンズ」も「ファンタジー」も購入した中学性の時は、ミュージシャンのハーヴェイ・メイスンもデヴィッド・T・ウォーカーもボビー・ホール・ポーターもトム・スコットも良く知らなかった頃なのだが(高校3年頃に分かるようになったのだが)そんなスタジオミュージシャンを意識しなくても、とにかく「ファンタジー」の特にA面は曲が最初から最後まで繋がっている全曲を何度も聴いていた。


先に挙げたDVDではアルバム「ファンタジー」の中でも自分が1番目と2番目に好きな曲の「ディレクションズ」と「ウィークデイズ」がよりによって入っていないので非常に残念だったのだが、アルバムで「Being at War With Each Other」から「Directions」に繋がって行く流れはもう本当に感動ものだ


もう本当にストリングスが美しくて、デヴィッドのギターは涙が出るくらい素晴らしい!(デヴィッドファンの多くはやはりこのアルバムをデヴィッドが参加したレコーディングで最高傑作だと思っている人が多いはず)


「Directions」のホーンも最高だね 後にスタジオミュージシャンを意識し聴くようになってトム・スコットの音だと分かるようになったのだが、トムの参加もこのアルバムではかなり重要な役割を果たしていると思う


Tom Scott.jpg


B面はとにかく「Corazon」で決まりだね。


この曲の疾走感は当然ハーヴェイとボビーのリズムが演出していると思う(デヴィッドのギターも当然この曲でも素晴らしいリズムを刻んでいると思う)


DVDを観たが、ハーヴェイも若いし、ボビー・ホールは凄くチャーミングだ!キーボードのクラレンス・マクドナルドの若い時は初めて観た。まだ少年でこの頃から才能があったのか


Harvey Mason 2.jpeg

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ベースのチャールズはキャロルの当時の旦那だったから参加しているのだけど、このハーヴェイとデヴィッドが参加している編成なら、この当時ならチャック・レイニーだったと思うし、キーボードはラリー・ナッシュだったのだろうな(マイゼル兄弟がプロデュースしたニューブルーノート関連や、もろマリーナ・ショウのあの名盤とダブるような編成になっていたと思う)


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David T Walker.jpg

Chuck Rainey.jpg

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本当にこのアルバム「ファンタジー」はニューソウル系やソウルジャズ系、そしてクロスオーバー(後のフュージョン系)を意識する音楽ファンには絶対外せないアルバム


自分も当時からこのアルバムを夢中になって何度も聴いていた事は、やはりこのブログでも書いたように当時ソウル好きになって行く経緯があった中で、その後にクロスオーバー等のスタジオミュージシャンに興味を惹かれて行くようになるのは必然的な事柄だったのだと思う


キャロルのアルバムはベスト盤等も含めて20枚ほど持っているが、自分的には好きな曲とそうでもない曲がハッキリしている感じなのだが、ここで挙げたアルバムが自分の音楽歴の中でも特に重要なアルバムになっている


キャロルのステージは本当に一度観てみたい


東京でも日本に来たら、何とかしてでも観に行きたい


この時代の70年代の音楽を聴いたり、このように当時のDVDを観たりしていると、今は何でこんなにも感動して目頭が熱くなるのか


誰でもある事だと思うけど、音楽だけじゃなく本当にあの当時の色んな思い出も蘇って来て、「自分は年を取ったんだなぁ」と、しみじみ思うし、音楽好きとして本当にタイミング良くこの素晴らしい70年代の音楽と共に青春時代を過ごせた運命に感謝している






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