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デヴィッド・フォスター [Pop]


特に変わりも無く日々母と共に地味な生活を継続していますが、


色々音楽を聴いているのは相変わらずで、そんな中で急にデヴィッド・フォスター関連で聴いていて記事を書きたくなった


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デヴィッド・フォスターはウィキなどの資料によれば、チャック・ベリーやボ・ディドリー等のツアーのバックで演奏もしていた経歴がある中で、ロックンロール・スターでもあり、カントリー系のシンガーでもあるロニー・ホーキンスのバック・バンドのホークスに加入して活動していた


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自分はロニーのアルバムは1枚も持っていないが、そのロニーがカナダに移住した時に後のロックバンドの「バンド」のメンバーになるカナダ人のロビー・ロバートソンやリック・ダンコ等が加入し、その流れで同じくカナダ人のデヴィッド・フォスターもホークスに加入したのだろう


自分はロニーのアルバムを持っていない事もあり改めて調べてみたら、あのジョー・ウォルシュが結成したバンドとして、そしてディープ・パープルにも加入していてオーバードーズで亡くなったトミー・ボーリンも在籍していたジェームス・ギャングに加入していたカナダ人のドメニック・トロイアーノ(カナダのバンドのゲス・フーにも参加していた)やロイ・ブキャナンもホークスに参加していたみたいで、デヴィッド・フォスター繋がりで調べていたらカナダ人と結構繋がっていたり有名なミュージシャンもロニー・ホーキンスと関連していたのが分かった


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自分はジェームス・ギャングは結構持っていて、トロイアーノやボーリンが参加しているアルバムも持っているが、ロイ・ブキャナンは持っていなかったのだが、改めて色々と繋がりが分かるのはとっても面白い


トロイアーノのザ・ドメニック・トロイアーノ・バンドのアルバムは是非とも欲しい!当時から知っているアルバムだったのだが、ブレッカー兄弟を始めとしたフュージョン系のミュージシャンが参加しているアルバムで未CD化なのでアナログでも手に入れたいアルバムだ


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と、相変わらず前置きが長いが(自分の場合はやはり繋がりをあれもこれも書いていると長くなってしまいますw)


ここから本編になるデヴィッド・フォスターは自分の場合はスカイラークから始まっている


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スカイラークは73年に全米チャート9位まで上がった「ワイルドフラワー」で当時から良い曲だなぁ~と思ってはいたのだが、実際は90年代のコンピCDで初めて手に入れた後、スカイラークの1stアルバムを丸々含んだベストアルバムをCDで購入して持っている


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「ワイルドフラワー」はやはり名曲だけあってカバーも多く元々ソウルフルなナンバーだったので、スカイラークのヒットの後、ソウルの大所帯バンドのニューバースにも取り上げられて全米でも中ヒットしたくらいだったので、自分はスカイラークよりもこっちのレコードを当時は先に入手したくらいだった


自分はこの「ワイルドフラワー」のカバーは先にあげたニューバースのヴァージョン以外ではやはりニューバースと同じく73年に即カバーしたマリーナ・ショウ、ハンク・クロフォード、続く74年のクリエイティヴ・ソース、ジミー・スミス、オージェイズ、等のヴァージョンを持っているが、やっぱりオリジナルが一番良いと思う


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粘っこいソウルフルなヴォーカルヴァージョンが多い中で自分としてはジミー・スミスのヴァージョンがインストにコーラスが被さる洒落たソウルフルナンバーになっていて気に入っている


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この「ワイルドフラワー」は上田正樹の「悲しい色やね」が似ている曲としても有名なのだが、アルバムは「ワイルドフラワー」以外ではこのスカイラークでも繋がっている先に述べたドメニック・トロイアーノ作曲の「ザ・ライティング・オン・ザ・ウォール」がソウルフルで良いし、デヴィッドも曲作りにクレジットされてる「トゥエンティ・シックス・イヤーズ」がポップなAOR風なナンバーで良い


スカイラークのメンバーだったカール・グレイヴスのソロアルバムも自分は持っているが、これもまた良いアルバムで、エド・グリーン、ウィルトン・フェルダー、ラリー・カールトン、レイ・パーカー等が参加している


意外なところではニール・セダカの「悲しき慕情(Breaking up Is Hard to Do)」なんかもカバーしているが、マーヴィン・ゲイやグラディス・ナイトで有名なバレット・ストロング&ノーマン・ホィットフィールド作の「ザッツ・ザ・ウェイ・ラヴ・イズ」のカバーがファンキーに仕上げられて最高にカッコいい!


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あと、スカイラークのメンバーではダニー・ジェラードの76年のソロアルバムもカールと同じようにエド・グリーンやウィルトン・フェルダーの他にジェイ・グレイドンも参加していて凄く良さそうなアルバムなので早速中古で購入予定にしている


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デヴィットはそのスカイラークの後、セッションドラマーのジム・ケルトナーやギタリストのダニー・クーチマー、ベースのポール・ストールワースとアティチューズと言うグループを結成して2枚のアルバムを出している


ジョージ・ハリソンが作ったダークホース・レコードレーベルから出されたアルバムで未だにCD化されてないアルバムなのだが自分はアナログで持っている。音楽ファンがCD化を求めているアルバムでもある


2枚のアルバムともとってもポップでソウルフルなアルバムで、のちのAORやフュージョンの先駆けのようなアルバムだ


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1stの「Attitudes」はデヴィッド・フォスターとブレンダとブライアン・ラッセル夫妻の共作のポップでソウルフルな「Ain't Love Enough」、スカイラークのアルバムにヴォーカル等で参加していたフォスターの最初の奥様だったB.J.クックと、ロバータ・フラック等に曲を提供していたエリック・マーキュリーが共作したエレピがメインとなったバラードの「You and I Are So in Love」、そしてメンバーのストールワースが作詞作曲したミディアムナンバーの「Lend a Hand」が特に良い


2ndの「Good News」は4人のメンバー以外にタワー・オブ・パワーのホーンが参加したり、曲によってギタリストのワディ・ワクテル、ジェイ・グレイドンの有名どころも参加していて、アルバムタイトル曲ではオルガンでブッカー・T・ジョーンズ、そしてあの!リンゴ・スターが参加している


このアルバムタイトル曲はリードヴォーカルもとっているストールワース作のナンバーで、このアルバムの中でも1番引き立っている曲で、ソウルフルなヴォーカルにタワーのホーンが絡んだとってもリズミカルなナンバーでエンディングにかけてレニー・ピケットが吹くマイケル・ブレッカー風なテナーサックスが又良い味を出している


他にはクーチマー作詞作曲のスローファンキーナンバーの「Let's Talk Turkey」とミディアムナンバーの「In a Stranger's Arms」「Promise Me the Moon」、ストールワース作の「Turning in Space」やジェイ・グレイドンがソロをとる「Change」、アルバム全曲が捨て曲なしの自分のお気に入りのアルバムだ


先ずこれらのアルバムにグループのメンバーとして参加して来たデヴィッド・フォスターが同郷のブルース・ミラーのアルバムをプロデュースした後にフォスターのプロデュースしたアルバムとして有名になった女優でもありシンガーでもあるジェイ・P・モーガンの76年の同名アルバムは知る人ぞ知るアルバムとしてレアグルーヴ・マニアからも注目された

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ジェイ・P・モーガンのジャズヴォーカル時代のアルバムを自分は3枚持っているが、時代が変わりフォスターのプロデュースによるAORの名盤として名高い自主制作のレアアルバム


このアルバムも全曲捨て曲なしの素晴らしいアルバムで、AWBのカバー「Keepin' It to Myself」、ビル・チャンプリン作のチャンプリン自身のバンド、ザ・サンズ・オブ・チャップリン、マリア・マルダー、ポインター・シスターズにもカバーされた「Here Is Where Your Love Belongs」、フォスターとエリック・マーキュリー、ダニー・ジェラルドが共作した「Closet Man」、スティーヴィー・ワンダー作詞作曲の「It's Been So Long」、そしてアースの名曲でスキップ・スカボロー作の「Can't Hide Love」、マーヴィン・ゲイ&タミィ・テレルのアシュフォード&シンプソン作の「You're All I Need to Get By」カバーなど、アレンジ、レコーディングメンバーも全てが最高の、とても自主制作盤とは思えないような出来で正に隠れた名盤と言える!


そしてリサ・ダル・ベロ、そしてダニー・ペックやキーン・ブラザーズと続いた後、ホール&オーツ、アリス・クーパーの大物と続き、AWBやボズのプロデュース、そしてエアプレイでフォスターはAORの名プロデューサーとなって行った。


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上記に挙げたアーティスト達のアルバムを始め、70年代から80年代の初期にかけてフォスターがプロデュースしたアルバムは結構持っているが、その中でもAOR好きな人達には名曲として知られているフォスターが関連した自分なりの名曲を上げてみたい


先ず、79年のデニース・ウィリアムスのアルバム「When Love Comes Calling」から、フォスターとデニースが作曲しキャロル・べイヤー・セガーが作詞をした「Why Can't We Fall in Love?」


いかにもフォスターらしいメロディの曲で、しんみりとした出だしから後半に盛り上がる大バラードナンバー


デニースの4オクターブの声が堪能できる名曲だ


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そして次は1992年にエイズで亡くなった、オリヴィア・ニュートン・ジョンのナンバー1ヒット「愛の告白」の作者でも有名なピーター・アレンのアルバム80年のフォスターがプロデュースしたアルバムのアルバムタイトル曲の「Bi-Coastal」


アレン、フォスター、キーン・ブラザーズのトミー・キーンの3人の共作で、ジェリー・ヘイがアレンジしたキレの良いシーウィンド・ホーンとエンディングのゲイリー・ハービッグのサックスソロが特にカッコいい曲だ!


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意外なところではデビュー当時は変態ロックバンドと言われたチューブスのフォスターがプロデュースした2枚のアルバム「The Completion Backward Principle」と「Outside Inside」。共に80年代のロックサウンドのアルバムでもあるがフォスターらしい曲も入っていて、「The Completion Backward Principle」の「Dont Want to Wait Anymore」はフォスターとチューブスのメンバーの共作でAORの名曲でもあると思う


このアルバムはスティーヴ・ルカサーとフォスターが共作したTOTO風な曲もあるが、アルバムとしてはロックアルバムなので上記に挙げた曲が突出している


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そしてフォスターがプロデュースしたアルバムじゃなくトミー・リピューマがプロデュースしたブレンダ・ラッセルのアルバム「Two Eyes」に入っているナンバーでフォスターとブレンダが共作した「It's Something!」この曲もAOR史上に残る名曲でしょう!


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最後に大物のチャカ・カーンのアルバム「I Feel for You」から言わずと知れた大名曲の「Through the Fire」


「I Feel for You」はプリンス作の大ヒット曲として知られた曲だけど、フォスターとトミー・キーンが作曲し、あのシンシア・ワイルが作詞したAORの名バラードとして後世に残るこんな名曲が入っていたアルバムだった。


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フォスターはエアプレイやシカゴ、アース等、その他多数のジャンルを問わず名プロデューサーとしてドンドン有名になって行くのだが、ポップ、ソウル、ロック系のアーティスト、ミュージシャンのプロデュースが続いた後に

90年代に入ってジャズヴォーカルのアルバムとして売れに売れた大ヒットアルバムのナタリー・コールの「Unforgettable With Love」の数曲をフォスターがプロデュースした事でビックリした覚えがある


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コンピューター処理で父のナットとデュエットした「アンフォゲッタブル」はシングルでも売れて、アルバムも曲もグラミー賞を受賞した


このアルバムは当然リアルタイムで購入して、このアルバムが出てからのナタリーの札幌公演も観に行った。


正に自分の好きなスタンダード集みたいなアルバムで、ナタリーのイメチェン戦略としては大成功のアルバムだったと思う。


このアルバムを出して売れたと言うのは当然あのナット・キング・コールの娘のナタリーが歌ったから売れたと思うし、70年代のヒット曲から遠ざかり一時はドラッグ中毒にまで陥って苦境にあったナタリーとしては、80年代半ば以降にスプリングスティーンのカバー曲の「ピンク・キャデラック」のヒットがあってカンバックに成功したにせよ、この父とのデュエットを含んだスタンダードナンバーのアルバムを出す事は当然の成り行きだったと思う


と、まぁデヴィッド・フォスターの事を記事に書いたのだけど、フォスターはプロデューサーとして、アレンジャーとして、ミュージシャンとして、そして作曲家として余りにも広範囲に活動して来たから、色んな事を幅広く書く事になってしまった


フォスターの事は未だ書き足りないくらいだから、又何かの繋がりでフォスターの事を書く事はあるだろう

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鳴海寛さん [邦楽]


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前に達郎さんのコンサートの記事で書いた鳴海寛さんのCDを今回まとめて購入した

鳴海さん関連では東北新幹線(←山川恵津子とのユニット名)やfrascoのCDは持っていたが、今回ソロ関連のCDと言う事でまとめて購入した。

鳴海さんと言うと先に書いたように達郎さんのライヴアルバム「JOY」の中の「蒼氓 (そうぼう)」でのデヴィットTとエリック・ゲイルが乗り移ったような渾身の演奏が有名だが、このアルバムでは他に「ララは愛の言葉」「ゲット・バック・イン・ラヴ」「恋のブギ・ウギ・トレイン」「ダウンタウン」の全部で5曲で存在感を示している。

特に「恋のブギ・ウギ・トレイン」での達郎さんとのギターは長尺な曲の中でカッティングの妙味を味わう事が出来る(ステレオの左から聴こえるのが鳴海さんのギター)

鳴海さんはギター以外にバックグラウンド・ヴォーカルも担当していて(同じアルバムでギターの椎名さんもそうだけど)鳴海さんはソロアルバムでもヴォーカルをとっている曲が多いので歌も歌える人


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鳴海さんは自分と同じ世代で学年的には自分よりも1つ上の学年の人だっただけに、自分と同世代で自分と同じような音楽を聴いて来た世代なので、鳴海さんが影響を受けたミュージシャン、アーティストは自分も良く聴いて来た人達ばかりで鳴海さんがその時代のミュージシャンやサウンドに影響を受けて来たのは良く分かる

ボサノバのジョビン、ジョアン・ジルベルト、同じくブラジル系のデオダート、フュージョン&ソウル系のデヴィッド・T、やエリック・ゲイル、 ポップ系ではカーペンターズ、ブレット、バカラック、ソウルのアル・グリーン、初期のスタイリスティックス等のフィリー、スティーヴィー・ワンダー、そしてクロスオーバー系のスタジオミュージシャン達

正に自分の好きで聴いて来たところと同じ!(まぁ~プロになったミュージシャンと、それこそ楽器の弾けない一般人と一緒にしてもアレですがw)

鳴海さんは自分の余り聴いていなかった八神純子さんのバックバンドもしていたメルティングポットのメンバーだったみたいで、自分は八神さんのアルバムは2枚だけしか持っていない中でその頃の鳴海さんは全然知らなかったし、やはり達郎さんのアルバムとシンディのソロアルバムを購入する頃まで鳴海さんの事を意識する事はなかった。(鳴海さんは八神さんの後は来生たかおさんのバックで演奏していた)

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その後CD化になってから東北新幹線と松下誠さん関連のミルキーウェイのアルバムを買って、鳴海さんのやっている音楽って本当にセンスの良いお洒落な音楽で素晴らしいなと思っていた


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東北新幹線の「THRU TRAFFIC」と、ミルキーウェイのアルバム「Summer-Time Love Song」も共にお洒落なシティポップの名作と言われているアルバムで、東北新幹線のほうは(当時は東北新幹線が開通した年だから、そんなダサいユニット名にしたそうw)山川さんの方がセッションクレジットで昔から知っていたぐらい山川さんの方が知れていたかも


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でもこのアルバムでは1曲を除いて全曲を各自で書いた曲のアルバムで全曲捨て曲なし!!!

その中でもこのアルバムの中で名曲と言われている「Summer Touches You」、アースの「Share Your Love」のベースラインを思い起こさせる「Up and Down」と、これぞデヴィッドT!って感じのギターが聴ける「月に寄りそって」はやはりとっても良い 二人共ヴォーカルをとり演奏し曲も書く、正に才能の塊だ!

鳴海さんのギターは確かにデヴィット・Tだけじゃなくエリック・ゲイルの音も感じさせる演奏だ


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それとミルキーウェイのアルバムは有名曲のカバーも結構入っているのだけど、なんと1発目からパーシーフェイスの名曲「夏の日の恋」(作曲はマックス・スタイナー)をカバーしていて、続くジョビンの「Wave」、ナタリー・コールの「La Costa」(作曲はディスコ系シンガーのリンダ・ウィリアムス)、ボズ・スギャッグスの「Harbor Lights」、そしてニック・デ・カロで有名な「Under the Jamaica Moon」の(作曲はスティーヴン・ビショップ)洋楽カバーを全曲日本語の歌詞を付けて歌っている

日本語の歌詞を付けて歌うとダサくなりがちだと思うけど、演奏とアレンジが洒落ているのでダサくなってない!

個人的にはナタリーのカバーはオリジナルの方が良いと思うが、その他の4曲はオリジナルを超えたとまでは言わないけどオリジナルと同等に聴ける。

ギタリストの松下さんとキーボードの倉田かずおさんのユニットなので、鳴海さんは前面に出たギターは殆ど弾いていないが、リズムギターとボサノバのガットギターを弾いていると思う(「Under the Jamaica Moon」での演奏が鳴海さんと分かるギターで目立っている)そして山川さんも一緒にこのアルバムにヴォーカルで参加している。

あと渡辺貞夫さん作曲の「White Wave (白い波)」のカバーもとっても良い

まぁ松下さんのソロアルバムもシティポップの名盤と言われているものなので、又今度、松下さんについて書いてみたいと思っている。


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それと鳴海さんの参加しているアルバムでは楠木恭介の85年のアルバム「JUST TONIGHT」これもとっても良い!

カシオペアのヴォーカリストを務めていた事もある楠木恭介

これもCD化になってから購入したアルバムで、80年代に今で言うシティポップの名盤と言われるアルバムを多数輩出した時期は自分は確かに邦楽中心だった時期でもあるのだが、この時代は今みたくべらぼうにレコード&CDを購入していた時代でもなく選別してレコードを買っていた時代だったので、購入出来なかったものはカセットで録音したり(この時代に出て来たレンタルレコード店で借りて録音していた)知ってはいるけど購入出来なかったものや知らなかったものもあり買いそびれているアルバムも結構ある

今になって結局買いそびれたものを購入するにしても結局洋楽の方が多いし、洋楽は場合によっては未CD化のものなどはアナログの中古でも購入する事はあるが、邦楽はCD化になって購入したものが殆どだ

それで楠木さんのアルバムの1曲目の「Sugar Dance」から、もろデヴィット・Tばりの鳴海さんのギター これまたこの曲もシティポップの名曲と言われてるシャレた曲で、アレンジも演奏ももうシティポップ好き、AOR好きを虜にするような曲だ 

あと4曲目のアルバムタイトル曲「Just Tonight」、鳴海さんが作曲編曲した5曲目の「渚にて~Close to You」、7曲目の「Come to Me Again」で鳴海さんのギターサウンドが聴ける。


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あと鳴海さん、ドラムの多田牧男、ヴォーカルの政野早希子の3人によるユニットのfrasco

自分はこのfrascoの2ndと3rdアルバムを持っているが、1stは中々手に入らない

2ndの「film」では「青い月の影 - film noir -」と金澤寿和さんが監修した「ライトメロウ・シリーズ」でも取り上げられた「風に乗って - Breeze -」、ディスコタッチな雰囲気も感じさせるアレンジだけど、ちゃんと抑えているところは抑えてる!って感じの「もう一度めぐり会えたら [Mobo Mix]」3曲とも鳴海さん作曲、作詞が政野早希子さんの曲で、特に「風に乗って - Breeze -」のセンスの良さは鳴海さんの才能の表れだと思う。自分としても本当に良い曲だなぁと思う曲

3rdの「missing angel」はやはり金澤さんの「ライトメロウ」でも取り上げられた「stay with me」で決まり

今作からヴォーカルは政野早希子から富士原容子に代わり、この曲は富士原容子の作詞作曲

自分は90年代に入ってまた洋楽に戻って行き、邦楽から離れて行った時代だったけど、上記のfrascoのアルバムは未だこんなセンスの良いアルバムが出されていたんだと改めて気付かされたアルバムだった

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最後になってしまったが、今回購入した鳴海さんのソロアルバム

アルバム制作の時系列順で、鳴海さんの秘蔵音源アルバムの「僕は詩つくり」は70年代の鳴海さんの初期の音源でデモヴァージョンも入っているし、2曲だけ所謂一流スタジオミュージシャンをバックに録音した曲があるが、それ以外の曲は鳴海さんの一人多重録音か、同級生等と録音したシンプルな曲ばかりなので正式な音源として聴くアルバムとしては自分的にはちょっとイマイチなところもあるけど、鳴海さんが高校生の時に書いた初期の名作でユーミンやハイファイセットのレコーディングに携わったティンパンアレー風な演奏を思い起こさせるアレンジの「おやすみ」

バッキングは自分がコンサートでも観たドラムの市原康さん、ギターの水谷公生さん、パーカッションはラリー須永さん、サックスは村岡健さん。CD解説ではベースとキーボードは不明になっているが、ベースは富倉安生さんか美久月千春さんで、キーボードは佐藤準さんあたりか?

あと「雨あがり」「レイディー・ローザ」は鳴海さんのデヴィッドTとは違った、またもう一つの面のボサノバテイストの演奏と歌で、この当時からこれらの曲も作曲していた鳴海さんの才能を感じさせる


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次は鳴海さんが八神純子のバックバンドの「メルティングポット」に参加していた頃の音源集の「Live at Egg-man+ (featuring 鳴海 寛)」

このメルティングポットと言うグループは自分は余り良く知らなかったが、ギタリストの矢萩秀明さんが作ったバンドみたいで、鳴海さんの他に自分の知っているミュージシャンはドラマーの宮崎まさひろ、そして山川恵津子さんも在籍していた

このアルバム「Live at Egg-man+ (featuring 鳴海 寛)」は1983年のメルティングポットとしての単独ライヴ音源と八神純子の1980年のツアーでのメルティングポットの演奏の音源、そして1982年のリハーサル音源の3つの音源で成り立っているアルバムで、鳴海さんをメインにした構成のアルバム

鳴海さんは全曲ヴォーカルとギターを担当していて全曲鳴海さんが作詞作曲したポップな曲ばかり。鳴海さんの歌はヴォーカリストとして聴いたらイマイチな素人風なヴォーカルだと思うけど、演奏はやはり素晴らしい。

その中でも「In Style」「Tell Me」、後に東北新幹線のアルバムにも取り上げられ、八神純子のツアーで披露していたヴァージョンの「Summer Touches You」この3曲が特に良い


鳴海さんが作る曲は後にシティポップと呼ばれる洋楽のAORの日本版とでも言おうか、まさにツボを抑えた本当にシャレた曲ばかり。


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そして2004年に完成し、ウェブサイト上でしか販売していなかったものを正式なCD化されたものとして2016年に発売されたアルバム「THE ONE MAN BAND」(オリジナルCDの7曲に5曲追加したCD )


1曲目のデヴィッドTに捧げられた「MR. SUNSHINE」。個人的には今風なミキシングされたドラムの音は余り好きではないが、鳴海さんのデヴィッドTを意識したギターでアーバンなインストナンバー


「AS MOON GOES (muramasa blues)」はジャズ風なギター曲、「MAGIC」は英語の歌詞で鳴海さんが歌うバラード、「THE SUMMER BOUQUET」はエウミール・デオダート風でジョビンのメロディも感じさせるスマートなボサノバ風インスト、「SPEAK LOW」は「マック・ザ・ナイフ」の作曲家としても有名なドイツ人のクルト・ワイル作曲のスタンダードをカバーしている これまたデオダート風なエレピに鳴海さんのデヴィッドTをジャズギタリスト風にしたようなギターのインストナンバー


全曲、鳴海さんが独り多重録音して演奏している


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ラストは鳴海さんのボサノバ弾き語り音源集の「スマイル・アゲイン Plays & Sings Bossa Nova」


鳴海さんが生前に録音していた音源から抜粋してCD化されたアルバムで、鳴海さんのオリジナルとカバーで構成されている


超有名曲でジョビンナンバーの「イパネマの娘」、同じくジョビンナンバーの「Wave」「Corcovado」、ジョアン・ジルベルトか取り上げていた「Estate」「Izaura」、上記のアルバム「THE ONE MAN BAND」でも取り上げていた「Speak Low」とジョニー・マンデル作曲の大スタンダードの「The Shadow of Your Smile(いそしぎ)」のスタンダードナンバー


全曲、鳴海さんのガットギターによる弾き語りの演奏でシンプル曲ばかりのアルバムだが、鳴海さんがガットギターを弾く時はジョアンの影響を一番受けていたとハッキリ分かる鳴海さんの私的録音版のCD


鳴海さんは2015年に亡くなり、生前に録音されていた音源の中からCD化されたものを今回購入してみたが、鳴海さんと言えば、今回の記事でも書いたようにデヴィッド・T・ウォーカーなのだが、作曲もしアレンジもする鳴海さんのトータルな音楽センスと才能が改めて分かった感じだった


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