スィートソウルで棚つか [Soul]
約1年振りのサンソンの今回のスィートソウル特集、やはり凄く聴き応えがあったね
達郎さんは洋楽邦楽問わず、大きく分けてポップ、ロック、ソウル、ジャズと、それらのジャンルを細かく分けたものでもオールジャンルで音楽を聴いて来ている人だけど、その中でもサンソンでかけるのはソウルの比率がやっぱり高いと思うので、達郎さんはソウルが大好きな人でソウル専門の評論家に匹敵するくらいソウルの造詣が深い人だと思っている
そして達郎さんはコレクターでもあるから、シングルオンリーの貴重なソウルのディスクも保有している人なので、サンソンでしか聴けないような貴重な音源を聴かせてくれるのでソウルマニアにもたまらない番組だ
それにしても本当にサンソンで達郎さんにリクエストに応えてもらうのは至難の業だ
土岐英史さん追悼特集の時も、土岐英史カルテットのアルバム「Toki」、松岡直也さんとの共同アルバム「Pacific Jam」、そして土岐さんとサンバフレンズ名義の「Brasil」と、各アルバムからメールで1曲づつリクエストしていたのだけどリクエストに応えてもらえなかった
達郎さんは洋楽邦楽問わず、大きく分けてポップ、ロック、ソウル、ジャズと、それらのジャンルを細かく分けたものでもオールジャンルで音楽を聴いて来ている人だけど、その中でもサンソンでかけるのはソウルの比率がやっぱり高いと思うので、達郎さんはソウルが大好きな人でソウル専門の評論家に匹敵するくらいソウルの造詣が深い人だと思っている
そして達郎さんはコレクターでもあるから、シングルオンリーの貴重なソウルのディスクも保有している人なので、サンソンでしか聴けないような貴重な音源を聴かせてくれるのでソウルマニアにもたまらない番組だ
それにしても本当にサンソンで達郎さんにリクエストに応えてもらうのは至難の業だ
土岐英史さん追悼特集の時も、土岐英史カルテットのアルバム「Toki」、松岡直也さんとの共同アルバム「Pacific Jam」、そして土岐さんとサンバフレンズ名義の「Brasil」と、各アルバムからメールで1曲づつリクエストしていたのだけどリクエストに応えてもらえなかった
ジャズの特集だったからリクエストの競争率は通常に比べてそんなに高くないだろうと思っていたので、リクエストに応じてもらったり、アルバムからの自分のリクエスト曲と番組でかかった曲とは違っていたけど、番組では取り上げてくれるのじゃないかな?って思っていたけど甘かったw
それにしても土岐さんのジャズに関してのリスナーのハガキも番組で読まれてなかったし、達郎さんってたまには取り上げたとしても、やっぱりあまりマニアックな投稿のハガキは中々読まないよね
まぁ~音楽関連のハガキは一般の世間話の内容のハガキからみたら取り上げられてるのは少ないものね
まぁ読まれる事が一番の目的でサンソンを聴いている訳じゃないし、過去からもそしてここでも改めて言っているように自分の感性に響くような良い曲を、そして認知度が格段に低いマニアックな曲等を聴かせてもらう為にサンソンを聴いているのだから、こんな音楽好きな達郎ファン、サンソンファンもいるって事を達郎さんに分かってもらえれば良いと思って(達郎さんは一応全部のハガキに目を通していると言っているから)リクエストをしているつもりです
ハガキだけの受付だったら毎回ハガキを出すような事はしないつもりでいたけど、メールでも受け付けてくれるようになっているから特集によっては出してみようと思ってリクエストしている
達郎さんの言うようにとんでもない数のリクエストはがきが届いていると思うので、よっぽど達郎さんの目に付くような内容のものじゃないと軽く流し読みのものばかりだと思うよ
と言う事で、やはり今回のスィートソウル特集も凄く良かったね
達郎さんは真のソウルマニアも唸るほどのソウルマニアだけど、達郎さんは何か人前では踊った事がないみたいで、自分と一緒にしては何ですが、自分も過去に書いたようにディスコで踊った事がない男なんだけど、当時から内心では「ディスコ通いのディスコ好きやアフロヘアーのその辺のダンサーよりも俺はソウルを知ってるぞ~(その当時よりも今はもっと奥深くなっているから、その思いは尚更強くなっているけど)」って自分も思っていたので、その点は全く達郎さんと一緒の気持ちを持っていたのだと思う
それでも自分が達郎さんから教えてもらいたいような事をたくさん知っているもの凄いソウルマニアの人が世の中にいるのもちゃんと分かってます
で、まずは1発目のコンチネンタル・フォーの「Day By Day (Every Minute of the Hour)」から、いつものように語っちゃいます
やはり昨年のサンソンのスィートソウル特集で取り上げていたコンチネンタル・フォーの時、自分はその時もブログに書いていたのだけど、その後に彼等のアルバム「Dream World」もCDで購入していたので「Day By Day (Every Minute of the Hour)」の曲は持っていたし、彼等のベスト盤的なコンピのCD「Battle of the Bands - Round Two」でも持っていたので、自分は彼等の全曲の内シングル盤オンリーのB面曲も含めた2曲のみ持っていないと言う事になる
ボビー・マーティンとユージン・レモン(自分はこの人は詳しく知らない人だが、自分の持っているアーティストではブラック・アイヴォリー、エース・スペクトラム、カレス等に曲を提供していた人)が作ったナンバーで、シグマ録音のフィリーナンバーだ
自分的にはアール・ヤングのドラムの音が通常のフィリーサウンドとちょっと違った感じもするので、ストリングスはフィリーらしいが洗練されたフィリーサウンドとは違う感じがする曲だ
お次はホワットノウツの「I Wasn't There」
ホワットノウツは70年代のオリジナルアルバム3枚は持っているのだけど、この曲はシングルオンリー曲だったので持っていなかった
ジョージ・カーの作品でミディアムなソウルナンバー、アレンジは50年代後半からポップやソウル系のアレンジで活躍して来て、やはりモーメンツ、シルヴィア・ロビンソンのアレンジもして来たバート・キーズ
ホワットノウツはやはりジョージ・カーやシルビア・ロビンソンの曲を多く取り上げてやっているので、スィートなソウルナンバーが多い
彼等のアルバムでは1stの「Introducing the Whatnauts」からは「I Just Can't Lose Your Love」、「She's Gone to Another」、2ndの「Reaching for the Stars」からは「Alibis and Lies」、シルビア・ロビンソンのナンバーでモーメンツも取り上げている「My Thing」、3rdの「Whatnauts on the Rocks」からは「You Forget Too Easy」、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのカバーで「Ooo Baby Baby」
これらの曲はスィートソウルの王道と言っても良いようなナンバーだ
3曲目のディファレント・シェーズ・オブ・ブラウンの「When the Hurt Is Put Back on You」はモータウンのオムニバスの「Soul Galaxy - In the Magic of Motown」のCDで持っていた
古くからデトロイトで活動して、その繋がりでモータウンのアーティストにも曲を提供する事が多かったクレイ・マックレイとデヴィッド・ジョーンズ、ウェイド・ブラウンが書いた曲でアレンジはポール・ライザーのとってもスィートなソウルナンバー
彼等はシングルしか出してなく、達郎さんが言っていたように2006年にシングルの寄せ集めの「Have a Heart」と言うCDが出ているみたいで手に入れたいと思っている
それと達郎さんが番組でカデットレーベルから出ていたShades of Brownの事を言っていたが、自分はカデットレーベルのShades of BrownのCDは持っているので、聴いてみても明らかにソウルファンクバンドのサウンドなのでコーラスグループのサウンドとは全然違う
この辺の事はやはりソウルマニアの人が上記の「Have a Heart」のCDや7インチシングルを保有している人達が詳しく書いていて75年に「When You're Next to Me」のシングルを出していたThe Lovemakersと一緒みたいです
4曲目のテディ・ペンダーグラスの「You're My Latest, My Greatest Inspiration」は「It's Time for Love」のアルバムを持っているので持っているが、ギャンブル&ハフが作ったスローラヴバラードの名曲ですね
熱唱型のテディのヴォーカルはこの曲では語りかけるように歌っている(後半は熱唱しているけど)
5曲目のチョーゼン・フューは持ってない レアグルーヴ関連の本でも取り上げられていたりもしていたので知っていたのだが、確かに同名のグループがいくつもあるので混乱する
過去に達郎さんがサンソンでかけたチョーゼン・フューの曲でも今回かけたジャマイカ・レゲエ・グループのものもあるし、インスト・ファンクバンドのものもかけていたみたいだし、そして自分はそれらの2つとはまた違う同名グループのニュージャージーの3人組のソウルグループのアルバムも持っている
本当に出身地とかレーベル、グループ形態で分けて説明しないと混乱してしまう
それで今回のサンソンで取り上げていたチョーゼン・フューの「I CAN MAKE YOUR DREAMS COME TRUE」はUKから出したシングルオンリーのB面曲で中々手に入れるのは難しそうだ
曲はUKものでもスィートソウルそのもので、これまた同名バンドがいるUKの8人組のグループのスウィート・センセーションの74年にアメリカでも14位まであがったヒット曲「Sad Sweet Dreamer」を思い出した
共にUKものでもこんなスィートソウルものも出て来るんだ!と、改めて思ってます
ジャマイカレゲエと言う事で自分としては敬遠して来たのだが、こんな感じのソウルものならトロージャンレーベルのアルバムのボックスセットが出ているので買ってみようと思っているが、中身はスィートものもあるがやはりレゲエナンバーもあるみたいだしソウルナンバーのカバーも多いみたい
「I'm Gonna Get You」も「It's Just Like Magic」も共にやはりとってもスィートなソウルナンバーで良い曲だと思うが、彼等の音源を手に入れるのはオムニバスで意識して探してないと中々手に入れられないだろうな
それで自分はオリバー・チータムのアルバムは持っていて、「The Boss」と言う80年代に入ってからのもので、音もいかにもその時代の音で甘いソウルナンバーもあるが70年代のスィートソウルって感じはしない
と言う訳で、来週もスィートソウル特集だそうだ
一応、今回もリクエストしていたのだけど、まぁ~本当に先に書いたように達郎さん独自の選曲でリクエスト曲なんて取り上げないよなぁって感じ
次回も一応ダメ元でリクエストはしてみようと思っているけどね
まぁ思うに、達郎さんは昔なら「こんな音源は俺くらいしか聴いてないし持ってない」と強く思っていたと思うし実際そうだっと思うけど、達郎さんの何気ない本音の声も聞いていると、今はネットでも曲が聴けるし調べられる、そしてCD化にもなっているものが多いから、達郎さん自身も実際は余り面白くないと本音では思っていると思うけどね
実際、そのような発言も本音でちょっと発したりしているからね
だからマニアックな曲をリクエストして来ている人はよっぽど常連でもない限り取り上げないだろうと、自分は思っているんだけどね(だけど自分はニワカなソウルマニアではないと思っているけど(笑))
そんな訳で次回のサンソンも楽しみにしている
ワクワクのスウィートソウル特集 [Soul]
もう少し続けてソウル系の特集をすると思っていたが、達郎さん自身の特集みたいな事もあり、スウィートソウル特集を又する事を楽しみに待っていた
頭の拍が分からない特集も、YMOの曲で自分が一番好きな「Shadows on the Ground」がかかったり、アンドリュー・ゴールドの「Lonely Boy」やカーティス・メイフィールドの「Jesus」がかかったりして楽しかったし、普段は殆どかからないベタ曲やロック系を織り込んだ達郎さんならではの選曲のメドレーも面白かった
達郎さんのアルバムの2020年リマスター盤の「僕の中の少年」と「POCKET MUSIC」も勿論購入した(まとめ買いしたので未だ届いていないけど)
「僕の中の少年」は当時邦楽のCDとしては一番最初に買ったCDだった
だからこの辺りの時期から自分もアナログを購入する事もまだまだありながらCDを購入するようになって行った時代だったと思う
ムーン時代のオリジナルアルバムの中では「僕の中の少年」か「MELODIES」か、ってくらいの自分の好きなアルバムだ
前にも書いてあるように、アルバム「僕の中の少年」は「新・東京ラプソディー」と「マーマレイド・グッドバイ」の2曲と、そして「寒い夏」が入っているからだ
「新・東京ラプソディー」はシンセのリズムパターンと広規さんのドライブ感のあるリズムにドンドン引っ張られて行き、ジョン・ファディスのハイノートで決まりだ!
ファディスは前作の「POCKET MUSIC」でもアルバムタイトル曲でフリューゲルホーンのソロを執っているが、デビューアルバム「CIRCUS TOWN」のNY録音の付き合いがあってか、その後の達郎さんのアルバムでファディスを起用しているが、ランディ・ブレッカーではなくてファディスのハイノートソロを入れたところが達郎さんの抜群のセンスだと思うし、間奏のソロとエンディングで永遠と鳴り響くファディスのハイノートがこの曲をより一層疾走感のあるものにしていると思う(達郎さんの吹くハーモニカも良い味を出している)
ストリングスとコーラス以外は達郎さんの一人多重録音で仕上げた「寒い夏」
服部克久さんのストリングスアレンジも美しく、達郎さんのドラムと(さすが!元々ドラマー)ピアノも味がある!!!自分的にはアルバム「MOONGLOW」のアウトテイクだった達郎さん作品のepoの「真夜中にベルが2度鳴って」と双璧をなす曲
名曲だと思う!!!
そしてサンソンで達郎さん特集の時リクエストが多かったと言う「マーマレイド・グッドバイ」
青山さんの迫力あるドラムと、またしてもドライヴ感抜群の広規さんのベース そして前にも書いた淵野さんのテナーサックスで決まり!!!(この曲のグルーヴ感は青山さんと広規さんのリズムと淵野さんのサックスが出していると言っても過言ではない)
特にソロとエンディングでの淵野さんのブローテナーは迫力ものだし、この曲を一番際立たせている
前に淵野さんのHPで淵野さん自身にこの曲のレコーディングについて質問した事があるのだが、淵野さんはこの曲のソロ演奏をそんなに何テイクもとった記憶がないと言っていた。
これだけ迫力ある淵野さんの演奏を達郎さんが気に入ってエンディングソロをフェイドアウトしてまで入れたのだろう
ってな訳で、達郎さんのアルバム関連からの話題で書いて来たが、又もサンソンのスウィートソウル特集について書いて行こう
1曲目 J.R. Baileyの「Love, Love, Love」
もう言う事ナシですね!!!
達郎さんも言っていたようにダニーがカバーした曲だが、自分もダニーのヴァージョンを知った後に(アルバムを買った後に)ジェームス・ラルフ・ベイリーのアルバム「Just Me 'N You」を購入してベイリーのヴァージョンを聴いた
アルバム「Just Me 'N You」はとにかく素晴らしいアルバムで全曲捨て曲無しのニューソウルの傑作アルバムだと思う
全曲、J.R. BaileyとKen Williamsとの共作で、数曲その二人にRudy Clarkが加わる(1曲のみMel Kentが加わる)バート・デ・コトー、ホレス・オット、ポール・グリフィン等のアレンジで悪かろうはずがない
時代はマーヴィンの「What's Going On」に影響された曲がいっぱい出て来たニューソウルの時代で、アレンジ面でもそれと分かるって感じでアルバムを聴いていられる
「Love, Love, Love」の他にアルバム出だしの1曲目の「After Hours」から2曲目の「Heaven on Earth」が涙ものだ!
「Love, Love, Love」の他のカバーとしては先ず、「レア・グルーヴA to Z」の本でも取り上げられていたイギリスのファンクバンド、F.B.I.のヴァージョン
結構オリジナルに忠実なアレンジの曲だがヴォーカルが渋い声だ ホーンとコーラスが入ったいかにもファンクバンドらしい楽曲
次はスウィートソウルの本家本元のジョージ・カーの88年のアルバム「Love, Love, Love」からのヴァージョンはいかにも80年代に入ってからのシンセと打ち込みサウンドで素晴らしいとは言い難いがメロウな仕上がりの甘いナンバー
そしてニューソウル系のマーヴィンフォロワーの一人でもあるロニー・マクネアの事もちょっと書いておこう
ロニーは70年代のアルバム3枚持っていて3枚とも良いアルバムなのだが、その中でも76年のアルバム「Love's Comin' Down」がマーヴィンの「What's Going On」の曲作りにも参加していたレナルド・ベンソンも曲作りに参加している曲もあって、マーヴィンの影響を受けたニューソウル曲ばかりでとってもいかしたアルバムだ
ベイリーの77年のセカンドアルバム「Love & Conversation」は未CD化みたいだが、アナログで手に入りそうなので欲しいと思っている
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ「We've Come too Far to End it Now」サンソンでかかって、自分の持ってるベスト盤で改めて聴いてみたけど、いかにもスモーキーらしい哀愁のあるバラード 素晴らしい!
でもこの曲、スモーキーは曲作りに参加していないのですね
オズモンズのヒット曲「Love Me for a Reason」を書いたメンツと一緒のジョニー・ブリストル、デヴィッド・ジョーンズ、ウェイド・ブラウンの3人の共作
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのアルバム「Flying High Together」は達郎さんも言っていた通り未CDで、自分はアンソロジーと「The Complete Motown Singles, Vol. 12A: 1972」で持っている
この曲のカバーとしては渋いところでギタリストのジェイ・バーリナーのヴァージョンとかエスコーツのタイトルがちょっと変更されている「We've Gone Too Far to End It Now (We've Come too Far to End it Now)」のヴァージョンも凄く良い
それで次は達郎さんも言っていたドラマティックスのメンバーでもあったラリー・ジェームス・レイノルズ絡みのチョコレート・シロップ
さすがにシングルオンリー曲なので自分は持っていません。「BATTLE OF THE BANDS: ROUND FOUR」と言うCD に,サンソンでかかった「Who You Tryin to Fool Girl」が入っているみたいで中古で手に入れば何としても欲しいとっても良い曲だと思う。調べてみたら2008年の同じくスウィートソウル特集でもこの曲を選曲していたので達郎さんも大好きな曲なのだろう
お次はフィリーのラヴ・コミッティの「I Wanna Make Love to You」
当然アルバムで持ってます
1980年の彼等のセカンドアルバム「Love Committee」からの曲で、CDでは「Love People Theme」とメドレーになっていて1曲目のファンキーなインストナンバーとはガラッと曲調が変わる(まぁ1曲目はタイトル通りのテーマ曲みたいなもの)
アルバムはフィリーとは言っても、シグマサウンドとNYのスタジオで録音しているので、エムトゥーメとレジー・ルーカス絡みのセッションに参加しているハワード・キングとかバージル・フェリントンとかも参加しているし、勿論シグマのミュージシャンも参加しているアルバムだ
フィリー系のソングライターのロン・タイソン以外にオージェイズのメンバー等が作った楽曲なども入っていて全曲駄作無しの良いアルバムだと思うが、1stアルバムの「Law & Order」の方が全てシグマサウンド録音のフィリーそのもののアルバムで圧倒的にこっちの方が良い
そのアルバムの中ではリズミカルなナンバーの「Put It in the Back of Your Mind」はノリの良いいかにもフィリーダンサーで凄く良い!
ジョージ・カープロデュースのレッドホットの「You for Me」、82年のアルバム「Redd Hott #1」からのナンバー
CD化されているみたいなので中古でも手に入れたいアルバム
82年音言う事でサウンド的にはシンセの音もかなり全面に出て来たサウンドのアルバムって感じで、ファンキーナンバーの割合が多い中で「You for Me」はスウィートなナンバー。他にもスウィートなバラード曲も入っているみたいで欲しいアルバムだ
エンチャントメントはアルバム全部保有しているので「Don't Fight the Feeling」も持ってはいるが、この曲が入っているアルバム「ユートピア」はアナログで持っているので未だPCに取り込んでいないw
このアルバムも先に書いてあるように83年のアルバムなので、いかにも80年代サウンドのソウルだ
という事もあって、メロウなバラードの良い曲もあると思うが、やはり彼等の曲は70年代の方が圧倒的に良いだろう
彼等の大ヒット曲の「グロリア」を始め、デビューアルバム「Enchantment」ではアルバムのラスト3曲の「My Rose」「Sunshine」「Thank You Girl for Loving Me」は良い曲だし、2ndアルバムの「Once Upon a Dream」からは出だし1発目の「Sunny Shine Feeling」良い
4thアルバムの「Soft Lights, Sweet Music」からは何と言っても「I Can't Be the One」とトムトム84アレンジの「You and Me」が心トキメクほど素晴らしい!!!
彼等の曲はメロウなバラードもあったが、時代も時代なのでディスコチックなリズミカルなミディアムナンバーも多く、アルバムも一流どころのスタジオミュージシャンが参加してるので聴き応えがあった
最後のアイズレーの「Let Me Down Easy」はアイズレーのメロウバラードの神髄ですな
自分はアイズレーは初期の数枚とT-Neck時代のアルバムは全て保有している
アイズレーの曲はかなり洋楽ファンにも浸透している曲もあるので、サンソンのスウィートソウル特集でかけるほどのマイナーな曲ではないと思うが、やはりとろけるようなメロウなサウンドはスウィートな曲の王道として達郎さんも外せなかったのだろう
数あるアイズレーのスウィートナンバーで自分の好きな曲としては80年のアルバム「Go All the Way」から「Here We Go Again (Part 1 & Part 2)」、81年のアルバム「Grand Slam」から「I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)」、同じく81年のアルバム「Inside You」から「Welcome into My Heart」
そして大定番である「For the Love of You (Part 1 & Part 2)」と「Make Me Say It Again Girl (Part 1 & Part 2)」はやっぱり外せないだろう
という事で、またサンソンで食指が動いてブログに書きたくなる曲がかかるのを楽しみにしてる
ソウル好きは黙ってられない [Soul]
非常に楽しみに待っていたサンソンのスウィートソウル特集
ソウル好きでもかなりのソウル通じゃないと分からないような選曲!さすが達郎さん!
自分は達郎さんの音楽を中心とした事にリスペクトしているので、達郎さんの人柄とか言動に全て賛同している訳ではない
まぁミュージシャン、アーティストなんて、そもそも自由な発想の持ち主が多いから、人間としての本能が環境によって出やすい人達だろう
一般人の中で音楽的才能がある人が(あくまでも本人だけそう思っている人もいる)その道に進み、才能だけではなく環境と運にも恵まれた場合に成功を収め、そして有名人になって金と名声を得た場合は人としての煩悩を持ちやすくなる訳で、人としての模範になるような事なんてあり得ないんだよ(勿論、有名人としてチャリティ等で活かせる事はあると思う)
ジャズでもロックでもこの人達は売れない場合も、売れてもハチャメチャな行動をして来た人達が多いだろう
自分はそんな人達のバックグラウンドも理解した上で、あくまでも音楽的に評価し自分の好きな音楽として、この人達を見て来ているので
この人達が有名人になってこの人達の政治的発言や人柄までも盲目的に賛同するのは自分は違うだろうと思うし、自分は違和感を感じる(勿論、中には政治的発言に自分も賛同する事もある)
要は自分も含めて人間なんて成功した場合、特に経済的に成功した場合は煩悩に走りやすいと言う事だ
それに最も走りやすいのは芸能人とかミュージシャン等の芸を仕事にしている人達
彼等の人生観や成功欲、音楽的な発言は特にその道に進む者達には大いに参考にもなり目標にもなると思う
だからと言って、いくらその人達のファンだからと言って、その人の発言全てに賛同したりするのは自分から見たら非常に浅はかに映るね
自分はこれだけ音楽好きな中で、自分が大好きな例えばシナトラでもビートルズでも伝説のミュージシャンでもプライベートではスキャンダルな事も結構して来ただろう
それは自分達一般人もそのように名声と金を得たらそうなって当然なんだよ
人とはそう言うもの
だから自分は好きなミュージシャンでもアーティストでも、その人達の大ファンになっても、あくまでも自分なりの音楽的な評価で彼等を見ているし、それ以外の事とは分けて考えているから、彼等の全てに賛同しているなんて事は無い
まぁだから達郎さんに関しても自分は音楽的な観点から達郎さんを評価している訳で、達郎さんの人柄も含めた人格に賛同しているなんて事は自分は無いから、ここでも何気に自分が思っている達郎さんの性格とか人格を書いているし、達郎さんだけじゃなく他の人達もそうだけど、音楽的な視点でも自分の好き嫌いと言う評価が出来る事が真の音楽ファンだと自分は思っている
と言う訳で サンソンのスウィートソウル特集
まぁ前から何度も書いているけど、これほどミュージシャン自身の嗜好とファンの知識が離れている番組もないだろうね
達郎さんは稀に見る音楽通な人だから、なまじ半端な洋楽ファンでさえも付いて行くのに大変なのに、洋楽もそれも昔の洋楽なんか全然興味もない知識もない達郎ファンがこの番組を聴いているのは自分としては何か滑稽に映る
達郎さんファンなら、これだけの音楽通の達郎さんを理解する上でも、達郎さんのバックグラウンドを意識して達郎さんのかける音楽に興味を持つべきだと思うけどね
達郎さんは何でサンソンでオールディーズ中心の洋楽をかけるのか?それは達郎さんが大好きな音楽で達郎さんの音楽にもかなりの影響を与えて来た音楽だから、ずーっと達郎さんの拘りでこのような番組を続けて来ているのだと思うので、達郎さんファンを認識するなら番組でかかる音楽にも興味を持たないと!と自分は思っている
それで特集一発目のファーストクラスの「Coming Back to You」
達郎さんが番組でかけたシングルヴァージョンは勿論持っていないのだけど、77年のアルバム「First Class (They Are!)」のアルバムヴァージョンでは持っている
シルビア・ロビンソンとジョージ・カーのプロデュース
さすがに番組でシルビアの「ピロー・トーク」は余りにもベタ過ぎてかけないのは当然だろうけど、スウィートソウルと言えばシルビアが関連したものを外す事は出来ないだろう(モーメンツもベタ過ぎてかからない)
自分はファーストクラスはアルバム3枚持っていて、80年のアルバム「First Class」だけ持っていない
彼等のアルバム曲は「The Softones & First Class Together」も含めて殆どの曲が良い曲で全曲質が高い!
その中でも上記に挙げたアルバム「First Class (They Are!)」の中の曲で、「Give Him Up」「I Wasn't There」「Lucky Me」、順番にリズミカル・ミディアム、そして最後にバラードの3曲はグッ!と来るナンバー揃いで、特に最後の「Lucky Me」はシルビアとジョージの共作でスウィートソウルナンバーとしても素晴らしい!
お次のMonday Afterの「He Who Laughs Last Laughs the Best」
こんなシングルオンリー曲、自分は持っていないと思っていたら持っていた
当然オムニバスで「Rare Collection Buddah De Jure Soul」と言うCDで持っていた
このオムニバスCDで彼等のシングルAB面曲2曲と、あとフィリー物のオムニバスで彼等のもう1枚のシングル曲も聴けるようになっているから、一応彼等のシングル全曲聴けるように保有している
プロデュースとアレンジは達郎さんも番組で言っていたように、自分もフィリー関連で書いて来ているジョン・デイヴィス
曲はズレーマ・クソー、グロリア・ゲイナー、ジョー・サイモン等のアレンジもして来ているアンドリュー・スミスと、ジャニス・マックレーンの「Smack Dab in the Middle」等も書いているミルト・タネント
二人共フィリー関連に近い人だと思う
それで「He Who Laughs Last Laughs the Best」だが、いかにもフィリー的なサウンドだけど、自分的にはミディアムなソウルナンバーで心に残るほどのそんなに惹かれる曲ではない
彼等のもう1曲のシングル曲「Merry-Go-Round」の方がリズミカルなフィリーダンサーでこちらの方が好きだな
そして次はコンチネンタル・フォーの「Loving You Is the Next Best Thing to Heaven」
これもシングルオンリー曲で自分は持ってないと思っていたらオムニバスで持っていた(意外と持っているものですねw)
「Soul Vocal Group Delights 11」と言うオムニバスCDに入っている曲でパトリック・アダムス作曲&プロデュース
この辺のストリングスを聴いているとMFSBのストリングスサウンドに聴こえそうだけど、パトリック・アダムスだから違うんだな
曲はフレディ・ケリーのファルセットヴォイスが聴ける甘いスウィートソウルで良い曲だ
コンチネンタル・フォーはフィリー関連なので自分としては今まで持っていなかったのが嘘みたいでして、彼等の唯一のアルバム「Dream World」は早速注文した
4曲目のイントリグースの「In a Moment」
イントリグースは「If the Shoe Fits」と言うアルバムは持っていたのだが、この曲は持っていなかった
ボビー・マーティンとトム・ベルのプロデュース 悪かろうはずがない、いかにもフィリーサウンド
この曲が入っている70年のアルバム「In A Moment」はCDで手に入りそうなので、これまた早速注文した
これもフィリーサウンドで凄く良い曲
先に挙げた「If the Shoe Fits」のアルバムでは「Let Me Love You Tonight」「Let Me Love You Tonight」の2曲が特に素晴らしいバラードで、スピナーズの名曲「Could It Be I'm Falling in Love」を書いたスティールス兄弟がアルバムプロデュースして曲も全曲書いている
あと上記で書いたアルバム「In A Moment」の中にも入っている「I'm Gonna Love You」も自分はオムニバスで持っているが、達郎さんも言っていた初期のフィリーサウンドで70年代になってからの洗練されたフィリーサウンドになる前のフィリーでもソウルの名曲として良い曲を輩出していたのが分かる
5曲目のジェイ・ケリー&ザ・プレミアーズの「She Calls Me Baby」
これも今まで挙げて来たシリーズもののオムニバスとフィリー関連のオムニバスで持っていて、これまたフィリー関連
結局この日のスウィートソウル特集ではフィリー関連の曲が3曲続いたと言う事になる
モータウン関連でもヒットしなかったマイナー曲やシングルオンリー曲もあったと思うが、やはりスウィートソウルとなるとフィリーの方が圧倒的に多いと言う表れだろう
スウィートソウルとなると王道はフィリーとシルビア・ロビンソン、ジョージ・カー、あとシカゴソウルと言う事になるのだろうな
曲の方は同じくフィリー関連のコートシップの「It's the Same Old Love」(タムラ・モータウン・レーベル)やジェイ・&ザ・テクニクスのフィリー界隈やマリリン・マックー&ビリー・デイヴィスJrとかにも曲を書いていたゲイリー・ナイトとジーン・アレンの共作
ゲイリーは元々60年代にコニー・フランシス、レスリー・ゴーア、ミッチー・ライダー等に曲を書いていた職業作曲家で、コニーに曲を提供していた時はゲイリー・ウェストンやハロルド・テムキンと名乗っていたし、60年代にトレイシー・デイと言う女性とデュオを組んでシングルを出していたらしい
一方ジーン・アレンの方は達郎さんも言っていたようにボビー・ヴィントンやアーチーズ等に曲を書いていて、ジーン・シャクターとも名乗っていた
ゲイリーもジーンも共に白人なのにこんなスウィートなソウルナンバーも書いていた事はジェリー・ロスと同じように白人でもソウルの名曲を書けると言う表れだろう
曲は出だしのドラムからフィリーらしい音で、もろスウィートソウルって感じの甘い曲だ
最後はあの「フゥーフゥ」で有名な「レッツ・オール・チャント(邦題「チャンタでいこう」w)」で有名なマイケル・ゼーガーがプロデュース、アレンジしたイリュージョンズの「I'd Like To Say I Love You」
シングルオンリー曲で中々入手し難い曲でオムニバスでも自分は当然持ってない
マイケル・ゼーガー関連はNY系スタジオミュージシャンの事もあり結構意識して買ってきたが、当然持ってないものも沢山ある訳でシングルオンリーとなると尚更だ
80年代に入ってからの彼等のファーストアルバムは手に入るので早速購入する事にした(自分的にはこのアルバムジャケットに見覚えがあるような気もしていたのであちこち探して見たが、やっぱり持ってなかったので購入決定!)
マイケル・ゼーガーとなるとディスコ系かポップナンバーって感じのものが多いので、こんなソウルフルな甘いスィートソウルもやっていたのか!?って感じ
達郎さんも言っていたが、やはり達郎さんみたいなソウルコレクターだとシングルオンリー曲も原盤で手に入れられるけど、自分みたいな者は前にも言ってあったように7インチシングルのコレクションはしていないので、精々オムニバス盤で手に入れるのが精一杯だから音源的には圧倒的にサンソンで流す方が良い音に決まっている
まぁサンソンも現在はラジオからそのまんまmp3で録音して保有しているので今後も聴く事は可能だが、やはり原盤までとはいかなくともオムニバス盤でも聴けるように保有していたいと言うのがマニア心なんです(笑)
来週はドゥワップ特集で、今後はスウィートソウルと交互に特集して行くと達郎さんは言っていたが、ドゥワップは先に言っていたように自分は全然詳しくないのでブログに書けないけど、スウィートソウルは又書く事になって行くと思う
今回のスウィートソウル特集で改めて自分もソウル好きだと分かった特集でした
ビル・ウィザース [Soul]
ビル・ウィザースが3月30日に亡くなった
また一人・・・・・
自分が洋楽にソウルに夢中になっていた70年代に活躍した人達は当然のように自分よりも年上の人達なので(かろうじてマイケル・ジャクソンが自分と同じ年だけど、マイケルは当時、若くしてデビューしスーパースターになっていた例外の人物)自分よりも先に亡くなって当たり前だと思うが、本当に立て続けに亡くなっているって感じだけど、現実はもう彼らが亡くなってもおかしくない歳になっていると言う事で、それだけ自分も歳を取ってきたと言う事。
ビルはジェームス・ギャッドソンのところで自分は取り上げて書いていたけど、自分が持っているビルのアルバムはオリジナル全てとベスト盤で10枚になるけど、ビルは85年までしかアルバムを発表していなかったので非常に少ない数だ。
それではいつものように自分の好きな曲と言う事でアルバム順にあげて行こう
ビルはシンガーソングライターなのでアルバム曲は殆ど自分の書いた曲ばかりなのだが、
先ず71年のデビューアルバム「Just as I Am」から一発目の「ハーレム」。アルバムプロデュースはブッカー・T・ジョーンズなので録音はドラムのアル・ジャクスンJrとベースのドナルド・ダック・ダンが参加していて、
あとはフライング・ブリトー・ブラザーズにいたクリス・エスリッジ、セッションドラマーのジム・ケルトナー、スティーヴン・スティルス、パーカッショニストのボビー・ホール・ポーターが参加している。
このアルバムではヒットした「エインノー・サンシャイン」とか、R&Bのテディ・ライリーのブラック・ストリートの「ノー・ディギティー」でサンプリングされたり、アル・ジャロウ、メリー・クレイトン、ギル・スコット・ヘロン、そしてバーブラ・ストレイサンドまでにもカバーされた「グランドマズ・ハンズ」が有名曲だけど、自分としては先にあげた「ハーレム」がこのアルバムの中で一番好きな曲だ
ビルの弾くアコースティック・ギターのイントロから始まってダック・ダンのベースと印象的なストリングスが絡みアル・ジャクソンのワイルドなドラム。1曲目からかなり攻撃的なナンバーだと思う
セカンド・アルバムの「スティル・ビル」は前にブログで自分が語っているように「ユーズ・ミー」で決まりなんだし、アレサも取り上げていた「レット・ミー・イン・ユア・ライフ」も良いのだけど、やっぱりギャッドソンのドラムとアル・マッケイの後釜としてチャールズ・ライト&ザ・ワッツ・103rd・ストリート・リズム・バンドに参加したバーナード・ブラックマンのファンキーなギター、レイ・ジャクソンがアレンジする、これまた曲の味付けにストリングスがファンキーに絡むナンバーの「キッシング・マイ・ラヴ」
このリズムも最高!ギャッドソンのドラムがあってこそ、このアルバムは名アルバムになったと思う。
サード・アルバムの「ライヴ・アット・カーネギー・ホール」ではシングルカットもされた「フレンド・オブ・マイン」で決まり!
ライヴ・アルバムのこのアルバムでは1曲目の「ユーズ・ミー」も当然最高なのだが、このアルバムで初披露された「フレンド・オブ・マイン」は「スティル・ビル」のレコーディングと同じメンバーの演奏にホーンとストリングスも入ったナンバーで、ビルの間奏のメンバー紹介もカッコいい!
4枚目の「+ジャストメンツ」はホセ・フェリシアーノがギターで参加しているミディアム・ナンバーの「キャン・ウィ・プリテンド」と同じくホセがパーカッションで参加しているアルバム・ラスト曲の「レイルロード・マン」が良い
「レイルロード・マン」はパーカッションとエレピ、ファンキーなギターのリズムが印象的なナンバーでかなり異色な作品だけど、自分としてはかなり惹き込まれる曲だ
75年作の5枚目の「メイキング・ミュージック」はラストナンバーの「ハロー・ライク・ビフォー」が自分のお気に入りだ
ポール・ライザーのストリングス・アレンジ、ハーヴェイ・メイスンのドラム、この曲では大人しく堅実なリズムを刻んでいるベースのルイス・ジョンソン、イントロで目立っているアコースティック・ギターはデニス・バディマー、キーボードはラリー・ナッシュ、パーカッションはラルフ・マクドナルドの豪華メンバー
間奏のラリーの弾くアープ・シンセにアーニー・ワッツのソプラノ・サックスが絡むバラード・ナンバー
他にもソウルフルなコーラスが絡む「メイク・ラヴ・トゥ・ユア・マインド」とストリングスが前面に出たアレンジのバラード・ナンバーの「アイ・ラヴ・ユー・ドーン」も素晴らしい
6枚目のアルバム「ネイクド・アンド・ワーム」は「イフ・アイ・ディドント・ミーン・ユー・ウェル」が良い
レイ・パーカーJrのレイディオのメンバーだったラリー・トルバートのドラムと、同じくレイディオのメンバーだったジェリー・ナイトのベース、そして後にジェフ・パリスとして活動するジェフ・リードのピアノの3リズムがベースとなったミディアムなリズミカルなナンバー
77年作の7枚目「メナジェリー」は1発目の「ラヴリー・デイ」が有名だが、自分はジェリー・ナイトのファンキーベースとポール・ライザーアレンジのストリングスが印象的な「ゼン・ユー・スマイル・アット・ミー」と、ビルとスキップ・スカボローが共作したシリータのカバーで有名なナンバーの「レット・ミー・ビー・ザ・ワン・ユー・ニード」(自分的には断然シリータのカバーの方が良いと思っているが)
このアルバム「メナジェリー」は捨て曲ナシの良く出来たアルバムで、ソウルフルな曲とポップな曲が入った傑作アルバムだと思う。ソウル系のセッション・ミュージシャンばかりの中で、次作にも参加しているドラマーのあのラス・カンケルがこのアルバムから参加しているが、それはビルがサセックス・レーベルの頃のネイティヴなソウルアルバムを作っていた頃と違いコロンビア・レーベルに移ってポップなアルバムを作り始めた事の一つの例にもなる事柄だと思う。
78年作の7thアルバム「アバウト・ラヴ」。
このアルバムでは「ルック・トゥ・イーチ・アザー・フォー・ラヴ」と「ラヴ・イズ」がマイ・フェイバリット
「ルック・トゥ・イーチ・アザー・フォー・ラヴ」では前作に参加していたラス・カンケルとブライアン・ガロファロがベースで参加しているのだが、このブライアン・ガロファロはジョン・スチュワート、ジョー・ウォルシュのソロ、ネッド・ドヒニー等のアルバムに参加しているカナダ出身のミュージシャンで「名前のない馬」で有名な80年以降のアメリカのメンバーだった人みたいで、ギターもベースも弾けるセッションミュージシャン
やはりラス・カンケルとの関係でこのビルのアルバムに参加したみたいだが、経歴を見たらポップ・ロック系ばかりのアルバムに参加してたみたいだったので、ビルのようなソウル系のアーティストに参加したのはかなり異色
そんな二人のメンバーにアイドリス・ムハマッドとかハーヴェイ・メイスンのソロアルバムやDJ・ロジャースのアルバムに参加していた、音楽界にも同姓同名がいっぱいいるポール・スミスのキーボードにラルフ・マクドナルドのパーカッション
本当にこのレコーディングメンバーだけでも異色な組み合わせの上に、ラルフ・マクドナルドと一緒にやっていたウィリアム・イートンのストリングスアレンジとモータウンで仕事をしていたアレンジャーのウェイド・マーカスのホーンアレンジ
このアルバムのプロデューサーはポール・スミスだったのだが、(勿論、ビルの要請があったからだと思うが)前作の兼ね合いからラスとブライアンが参加し、あとはポール・スミスの人脈で呼んで来たスタジオミュージシャンだったのだろう
「ラヴ・イズ」は前作でもリズムを組んでいたファイヴ・ステアステップスのメンバーだったケニー・バークのベースがブライアンに代わりベースを弾いていて、あとのメンバーは「ルック・トゥ・イーチ・アザー・フォー・ラヴ」と一緒 この二曲ともビルとポール・スミスの共作で1曲以外は全曲二人の共作
この7枚目のアルバムから暫く間があって85年に出されたビルのラストアルバム「ワッチング・ユー・ワッチング・ミー」
これも時代の流れか、ビルの初期のソウルフルなアルバムの頃の面影も全く無くなってしまった、中にはソウルを感じさせるような曲もあるが全体的にとってもポップなアルバムだ。
自分的にはこの時代のポップな曲はアレンジがいかにも80年代って感じで退屈さも感じさせるのだが、その中でも、ビルとデヴィッド・フォスター、そしてあのラリー・カールトンまで曲作りに絡んでいるAOR風な「オー・イェ」と「サムシング・ザット・ターンズ・ユー・オン」が未だ聴けるって感じ
「オー・イェ」では曲作りに参加していたラリー・カールトンがビルと共同でプロデュースして、ラリーはギタリストとしては参加せず、マイケル・ランドゥがギターを弾いている。ドラムはジョン・ロビンソン、ベースはネイサン・イースト、キーボードとアレンジはデヴィッド・フォスター、パーカッションはポーリーニョ・ダ・コスタで「サムシング・ザット・ターンズ・ユー・オン」の方は正に時代でキーボードとシンセの多重録音
以上 ビルの全アルバムを自分の好きな曲と言う事で自分なりに書いてみたが、ビルは先に書いたようにレーベルが変わり、時代も変わった事もあり、初期の頃の黒人向けのソウルフルな音楽から次第に白人にも受け入られるポップな曲作りになって行った
自分としてはここでも書いたようにポップになってからも良い曲はあると思うが、やはりビルは初期の方がピンと来るし、その時代の頃がやはり好きだ
まぁ~グローヴァー・ワシントンJrとのヒット曲もあるし、初期の頃もポップになってからもビルはヒット曲があるけど、ビルの一般に知られた曲はビルがポップになってからの曲だと思うが、ソウル好きな人はやはりサセックス時代のビルの方が好きな人が多いと思う
ソウルの名シンガーソングライターの一人だったビル・ウィザース。
沢山の作品を作り出し、数々の名曲を残してくれたビルに感謝したい
ギャンブル&ハフ [Soul]
志村けんさんが亡くなってしまった・・・
ドリフの絶頂期に自分の住んでいたド田舎にテレビロケの為に来た事があったのだが、相当な混雑が予想されたので、秘かにロケをして本当に一部の者達しか本物のドリフのメンバーを見れなかったので、自分も当然ドリフを見れなかったのだが、実際地元にロケに来たテレビを見て本当に自分の住んでいた地元に来たんだ!と感激したくらい、ドリフターズは大スターだった
自分は洋楽も聴くようになった中学生になっていた時期だったけど、それでも自分は彼等の番組をバカにしないでドリフの「全員集合」を見ていたと言う事はそれだけ多くの者が見ていた確かに影響力があった番組だったのだと思う
で、やはり達郎さんのサンソンで志村さんの事を取り上げていて、ヒゲダンスの流れでテディ・ぺンダーグラスの「Do Me」をかけていた 志村さんは音楽好きで、特にソウルが好きな人だったので、この「Do Me」を取り上げて(今で言うサンプリングみたいなもの)ヒゲダンスの曲で取り上げたエピソードは前から知っていたけど
まぁ~ドリフの前に一世を風靡したクレイジーキャッツにせよ、ビートルズの前座までもしたドリフも、コメディグループと言うよりも元々ジャズやポップスに根ざした実力のあるミュージックバンドだった
谷啓のトロンボーンはジャズミュージシャンとしても相当な実力の持ち主と評価されていたし、実際彼等の真面目なジャズの演奏も様になっていた(ユーチューブで彼等の昔の演奏シーンを見て、自分が子供時代しか知らなかったふざけたコミックバンドと言う姿だけではなかったと改めて分かる)
クレージー・キャッツのベスト盤は持っているのだけど、改めてドリフターズのベスト盤も買ってみようかなと思っている。
と言う事で志村けんさんがソウル好きで取り上げたテディの「Do Me」は改めて聴いている人も結構いると思うが、この曲の作曲者のフィリーサウンドの創始者のギャンブル&ハフ作の自分の持っている曲を調べたら、とんでもない数になっていて、彼等の偉大さを改めて感じている
その二人を結び付けたのは、あの!ジェリー・ロスだそうで、そういう意味でも、そもそもはジェリーのお陰でフィリーサウンドが出来上がったのか!と思って、ジェリー・ロスの偉大さも感じる
フィリー好きの自分としても、好きな曲はいっぱいあり過ぎて、それこそトム・ベルやマクファーデン&ホワイトヘッド、そしてジェリー・ロス絡みの曲まで入れて行ったら、どれにして良いのか、とんでもない事になるので
ギャンブル&ハフ作の限定で自分の拘りの好きな曲をあげて行きたい(当然「Do Me」はギャンブル&ハフ作)
最初にギャンブル&ハフ名義で大ヒット曲した曲はアーチー・ベル&ザ・ドレルズの「I Can't Stop Dancing」かもしれないけど、60年代ではソウル・サヴァイヴァーズの「Expressway to Your Heart」もヒットした。
そして有名な曲なら「TSOP」「When Will I See You Again (天使のささやき)」「Love Train」等のヒットした有名曲は敢えて外して、それ以外の曲で自分の好きな曲をあげて行くと
先ず、デトロイト出身のドラマティックスの2曲だけフィリー録音の1980年のアルバム「10 1/2」から「Love Is Here」、オリジナルは誰になるのか分からないが、恐らくフューチャーズがオリジナルだと思うが
シグマ・サウンドの後期に入ってからの録音でMFSBの録音メンバーも新制になってからのメンバーだけど、音は間違いなくフィリーだ。恐らくロン・バンクスのファルセットヴォイスだと思うヴォーカルがリードをとるミディアムナンバーだ
フューチャーズの方もフィリーものだけど何かチャイ・ライツっぽい哀愁のあるシカゴサウンドみたいだが、ドラマティックスの方がフィリーらしい
次はジャズ系ソウルシンガーのアーサー・プリソックの76年のアルバム「All My Life」から、ルー・ロウルズの「You'll Never Find Another Love Like Mine」とそっくりな「I Wantcha Baby」、と言うか、ルーの録音と同じ時期に似たようなポジションにいた二人のシンガーの録音をシグマサウンドでしていた曲で、共にギャンブル&ハフが書いた曲
アレンジは前者はボビー・マーティンで後者はジョン・デイヴィス、作者が一緒だとアレンジャーが違っても似たような曲になるのか!?って思える、この二曲 だけどルーの方はルーの最大のヒットでポップチャートで2位まで上がり、アーサーの方はチャートインもしなかった
自分としてはルーの方はシングルも買ったくらいの思い入れのある曲で、どっちも好きな曲だけど、全然ヒットしなかったアーサーの方を取り上げたのだが、ルーの曲でギャンブル&ハフ作の曲なら
自分としてはルー・ロウルズの77年のアルバム「Unmistakably Lou」から「See You When I Git There」で決まり!
ルー・ロウルズのギャンブル&ハフ作の良い曲は結構あるのだけど、この「See You When I Git There」か「Groovy People」と迷うが、ノリの良さで前者に決定
変わったところではテディ・ペンダーグラスのカバーでディジー・ギレスピーの1984年のアルバム「Closer to the Source」から「It's Time for Love」。テディの方も良いと思うが、ディジーの方は何かいかにも角松がパクったようなアレンジのインスト曲だけど、こちらの方もお洒落なシティ風なアレンジで良い
もう1曲、フィリーのカバーとして、ラヴ・アンリミテッドの「Together」。彼女達の72年のデビューアルバムに入っている曲でプロデュースは勿論バリー・ホワイト
70年代半ばに時代をリードしたフィリーとLAのバリーサウンド。ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「愛のテーマ」とMFSBの「TSOP」バリー・ホワイトとギャンブル&ハフが書いた曲で共にインスト曲として全米ナンバー1になった曲だけど、そうなる前にバリーはギャンブル&ハフの曲をラヴ・アンリミテッドにカバーさせていた!
「Together」は元々はイントルーダーズの67年のヒット曲でそれをラヴ・アンリミテッドがカバーしたのだが、自分的には断然ラヴ・アンリミテッドの方が良いと思っている。オリジナルのフィリーよりもバリーサウンドの方が勝った正に良い例 それだけバリーのアレンジが良かったと言う事(ジーン・ペイジもアレンジに関わっているけど)
そしてフィリーの本家本元のグループではハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの75年のアルバム「To Be True」から「Hope That We Can Be Together Soon」、テディと女性シンガーのシャロン・ペイジのデュエットでミディアムな粋なナンバー
イントロのギターとヴィヴラフォンのユニゾンの印象的な出だしとコンガがリズムを刻んでシャロンの女性の美しいヴォーカルにテディのバリトンヴォイスが絡む。AメロBメロのバックで地味に鳴っているストリングスからサビの部分でバックのストリングスが盛り上がってくるところがとっても良い!
ドラムはこの頃はアール・ヤングがもうサルソウル・オーケストラに移った頃だと思うけど、未だこの曲のドラムはアールだと思うような音でミディアムな曲だけどドラムも結構目立っている
同じくフィリーオリジナルではジーン・カーンの76年の同名アルバムから「You Got a Problem」、それ以前までは旦那のダグ・カーンとスピリチュアルなジャズをやっていたのに、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードに移籍してギャンブル&ハフのプロデュースで出したアルバムでポップでソウルフルなフィリー路線に変わってしまったジーン・カーン
「You Got a Problem」はイントロからモロフィリーと分かるサウンドで、アレンジはボビー・マーティンでコーラスも粋なミディアムナンバー
年代が前後するが、フィリーの初期から活躍している有名アーティストのオージェイズの80年代に入ってからの曲で1982年のアルバム「My Favorite Person」から同名曲
もうこの頃はドラムはアールではないけど、ドラムが良い味を出している。アレンジはジョン・チェイスと言う自分は全然知らない人、82年となるとフィリーのアレンジャー、バックのMFSBのメンバーもかなり変わっているのだが、やはりフィリーの音になっている
オージェイズはギャンブル&ハフ作の曲以外でも良い曲がいっぱいあるが、ギャンブル&ハフ作の有名曲じゃない曲でという事で選んでいるので、この曲をあげたが、確かに「Use Ta Be My Girl」は良く出来た良い曲だと思うし、やはり有名曲じゃないけど「The Big Gangster」もホーンがジャズっぽいサウンドにディスコビートの四つ打ちが絡む凄く良い曲だ
そして同じくフィリーの中心的なアーティストだったビリー・ポールで73年のアルバム「War of the Gods」から「The Whole Town's Talking」
ビリーと言えば「Me and Mrs. Jones」なんだけど、ギャンブル&ハフの曲作りに作詞でケリー・ギルバートが絡んでいるので、純粋にギャンブル&ハフ作の曲として取り上げられないんだけど、この曲は余りにも有名過ぎるからいくら良い曲でも今回は除外せざるを得なかった
で、「The Whole Town's Talking」はダンサンブルな曲で比較的バラードやミディアムな曲が多いビリーの曲の中でもノリノリな曲 フィリーサウンドにビリーらしいジャージーなヴォーカルの雰囲気が出てるビリーの「ミー&ミセス」の対極に位置する自分の好きな曲だ
最後はフィリー好きな人には良く知られているジョーンズ・ガールズで彼女達の曲でもよく知られた曲で彼女達の79年のデビューアルバム「The Jones Girls」から「Life Goes On」
スローなバラード風な曲で始まり、サビの部分から盛り上がりいかにもフィリーサウンドな展開になって行く良い曲だ
ジョーンズ・ガールズは勿論、ギャンブル&ハフ作以外の曲でも良い曲がいっぱいあるが、このグループからシャーリー・ジョーンズもソロになり、フィラデルフィア・インターナショナル・レコーズからアルバムも出していて自分も持っているが、さすがに80年代半ば以降のサウンドなので、もうフィリーサウンドの面影はない
79年はやはりフィリーも黄金期から見たらかなりMFSBのメンバーも変わっていて、ドラマーはシカゴサウンドでチャイ・ライツやカーティスのレコーディングのバックを務めていた事もある名ドラマーのクイントン・ジョセフ等がフィラデルフィアに移って来て、このジョーンズ・ガールズ、テディ・ペンダーグラスのソロ時代やフィリス・ハイマンの後期のフィリー録音に関わっている
今回はあくまでもギャンブル&ハフ作の曲で有名曲じゃない曲という事であげて来たけど、勿論、フィリーの母体のMFSBを始めとしてギャンブル&ハフの曲から、違う作者の曲まで良い曲だ~~~って曲はいっぱいある
又 フィリー絡みの記事になった時にこれからもちょくちょく記事に取り上げていく事はあると思う
ブリックの「Dazz」 [Soul]
こじ付けのような話だが、先に話したエルトンの映画の中で、どう言う訳か、ソウルインストグループのブリックの「Dazz (メンバーでDisco Jazzの造語として付けられた曲名)」がエルトン以外の曲で唯一流れていた。
自分としては「ほほぅ!何で?」って感じで思っていたのだが、エンドロールにも正式にクレジットされていた(まぁ~自分はこの映画のサントラは買う気はないが、さすがにサントラには挿入歌として入ってない)
まさか「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」のブリックにかけた訳ではないと思うが・・・
まぁ絶頂期のエルトンと被る76年のヒット曲だから、取り上げたのは分からなくもないが、何故、ダズなんだろう?って感じ
総合シングルチャート3位まで上がったブリックの最大のヒットなので、ソウルディスコ系が好きな人には知られた曲だけど、何でエルトンの映画でこの曲なの?他にもその当時のソウル系の大ヒット有名曲はあったろう!って思う。映画関係者にこの曲が好きな人がいたのか?
で、ブリックはその数年前にジャズトランぺッターのドナルド・バードに見い出されて出て来たブラックバーズに似たようなソウルファンクだけじゃなくジャズの影響も受けたアトランタ出身のバンドだった
自分はブリックはデビューアルバムとセカンドアルバム(共にアナログで)、そしてベストと3枚持っているが、偶然にしても何か嘘みたいなタイミングだが、エルトンの映画を観る前に最近ブリックを聴くことも結構あって、その中でも「この曲は最高!」って感じで何度も聴いていた曲があった
その曲は「Dusic (これもDisco Musicの造語)」
ベースのリフレインのパターンが又ファンキーな曲で、「Dazz」ほどはヒットしなくてシングルチャートの18位までしか上がらなかった曲だけど、彼等の曲では二番目にヒットした曲なのだが、ソウルファンク系が好きな人にはこちらの方が人気がある曲だと思う。
彼等は7枚のオリジナルアルバムを発表しているが、その中で自分の持っていない4枚は手に入りそうなので購入しようと思っている。
先ほど言った「ドゥージック(Dusic)」はセカンドアルバムに入っているのだけど、ファーストアルバムの方が断然良い!
1976年に出た「グッド・ハイ」と言うアルバムなんだけど、1曲目から、強烈なベースラインとコーラス、サックス、そしてバックにシンセが響く、とってもファンキーなナンバー!「Here We Come」
シンセが入っている分とスッキリしたサックスなので泥臭いファンキーナンバーと言うほどでもない洒落たファンキーナンバーなのだが、とってもカッコいい!
アルバム2曲目の「Music Matic」も、これまたカッコいい曲なんだけど、1曲目のナンバーよりも若干泥臭い雰囲気もあるが間奏のシンセの部分はもろブラックバーズって感じの曲
1~2曲目が良過ぎて、3曲目の「ダズ」がかすむ感じ
ブラックバーズはソウル&クロスオーバーって感じで洗練されているサウンドのバンドだったのだが、ブリックは70年代後半にいっぱい出て来たソウルインストグループの中ではモロ、ド!ファンキーなバンドではなかった分、特色も分からなくなったグループが多くなった中で未だ色分けが出来たソウルインストバンドだった。
そう言えば、エルトンの映画の帰りに独りで地元のソウルバーにちょっと寄ってみたが、なんかソウルバーのマスターって癖がありそうって感じで余り雰囲気が良くなかったかな
客は地元のDJが多かった感じで、みんなキャップを被りタトゥも掘っている、いかにも!って感じの人達だったが、最後に握手を求めて来た人もいて感じは良かったな
まぁ~バリー・ホワイトの話もしていたりしたのも聞こえて来たので、その辺の当時のソウルなら中に入って張り切って自分も話の輪に入りたかったけど、初対面で何せそんな感じの人達ですから、いきなり積極的な行動は取れませんでしたw
まぁ~最近の曲だ、リミックスだ、サンプリングだと言う話になると付いて行けませんが、昔の70年代ソウルの話ならDJ達の中に入っても一緒になって話が出来ると思うよ(笑)
また次回は違うソウルバーでも行って見ようかな
さすが 達郎さんだね [Soul]
今日、1月13日のサンソンは良かったねぇ
番組でかかった曲を早速調べてみた。
まぁ~アーティストやプロデュース、アレンジ関連で知っている名前は勿論出て来たけど、当然のように自分が持っている曲は1曲も無かった
シングルオンリー曲を7インチシングルで手に入れるような事は自分はコレクションして来てないし、その辺のコンピで手に入るような曲をかけないところが、やはり達郎さんのプライドだと思う。
シングルをコレクションするのは本当に金がかかるので自分は手を出せない
中古アルバムを購入するよりも高いものばかりだし、アルバム挿入曲でも達郎さんが言っていたように、シングルヴァージョンとか、増してはシングルオンリーのディスクなんて、1曲だけでもアルバムの金額以上になってしまって、自分みたいなあれもこれも聴きたいと思っている一般リスナーはとても金が続かない
まぁ~ソウルコレクターでシングルを中心に皿を掘っているマニアは達郎さん並みにコレクションしている人はいると思うけど
マニアックなソウルのシングル、ポップスのレアシングル、マニアックなロック系等、全部を本当に財力にものを言わせてコレクションしているのは日本で達郎さんぐらいだと思う(萩原健太さんも凄いと思うけど、ソウル系ジャズ系まで深くは手を出していないと思う。まぁ~達郎さんもジャズはマニアと言うほどにコレクションはしてないと思うけど)
達郎さんが番組でかける音楽、曲を聴いていると達郎さんの拘りと達郎さんの好きなところがよ~く分かる。
番組プロデューサーから制限もされていると思うので、余り達郎さんは本音を言わないようにしていると思うが、何気に達郎さんの本音が垣間見られるね。
達郎さんは本当に音楽を愛していると思うよ。まぁ~立場上、現状の音楽に対して余り否定的な事は言えないと思うし、言わないようにしていると思うけど、やっぱり達郎さんの音楽のベースを築いた古い音楽、洒落たメロディとリズミカルな曲の、やはり60年代~70年代のソウル系とポップ系の曲が達郎サウンドにかなり影響を与えたと思う。
それもかなりマイナーな全然ヒットしなかったソウル曲やポップ曲でもアレンジが素晴らしい曲や渋い曲を当時から達郎さんは聴いていて、それらの曲を聴いて来たから達郎サウンドが出来上がったのだと思うし、そう言う音楽をデビュー当時から達郎さんは追及していたから、最初は中々一般大衆に受け入られなかったのだと思う。
キキ・ディーの一発目から良かったねぇ。ポップで凄く良い曲だと思った。
「On A Magic Carpet Ride」
これはCDで手に入りそうなので、早速購入リストに入れた
達郎さんが言っていたように、テディ・ランダッツォとヴィクトリア・パイクのコンビが書いた曲なのか。それとアレンジはマンフレッドマンにいたマイク・ヴィッカーズだったんだぁ
こう言うところがやはり勉強になるね
次の2曲目と3曲目は最高に良かった!自分も欲しくて調べたのだが入手は結構難しそうだ。
フォービローゼロの「My Baby's Got E.S.P.」と、ブラウンシュガーの「The Game Is Over (What's The Matter With You)」は心ときめくほど良い曲だと思ったし、特にブラウンシュガーのいかにもフィリーサウンドが凄くいかしてる!
フォービローゼロの方はパトリック・アダムス関連という事で、自分もパトリック・アダムス関連のアルバムはレア・グルーヴ系やディスコ系を通して数枚持っている。でも中々シングルオンリー曲は入手は厳しいなぁ 12インチでも良いから何とかして手に入れたい
ブラウンシュガーの方はクライディ・キングで知っていたし、クライディ・キングのアルバムも持っていたが。こんなフィリー関連で良い曲があったとは!さすが!達郎さん!良いところ教えてくれちゃいます!
だが、ブラウンシュガーは達郎さんも言っていたように、クライディ・キング、ジム・ギルストラップなどのスタジオ・コーラスのグループの方かな?と自分も思っていたが、良く良く調べたら何か違うみたいだ。
実際はクライディ・キングじゃなく、80年代にソロアルバムを出したフィリス・ネルソン関連の女性3人のコーラスグループみたいなのだが、フィリス・ネルソンのソロは自分も持っているが、確かにシグマで録音しているので、後者の方が正しいような気もするな・・・達郎さんの方が間違っているかも?
それでサウンドはヴィンス・モンタナのプロデュースとアレンジだけあって、もろフィリーだったね。何とかして手に入れたいけど相当高そうなのでオリジナル盤での入手は無理だと思うので、何とかしてオムニバスにでも入れてもらったCDをこれからも意識して入手出来るようにしたいなぁ
4曲目のジェームス・ファウンテンの「Seven Day Lover」はいかにもサザンソウルって感じの曲だったな
ウィリアム・ベルは当然分かるけど、この人は調べたけど全然分からなかった
シルビア・ロビンソンとチャック・ジャクソンのデュオ、「We Can't Hide It Anymore」はもろスィートソウルでした
エレピが心地良い良い曲だったが、これまた入手が難しそう。
シルヴィアは公式盤のアルバムは一応全部保有しているし、チャック・ジャクソンも数枚持っているが、シングルオンリーですか・・・
ファクツ・オブ・ライフの方のヴァージョンは持っていたが、こうなったらラリー・サントスのアルバムの方がまだ入手しやすいかな・・・
そして次はボビー・ボーズマンの「Cheaters Never Win」ですか・・・って初めて聞きましたがw
これまたいかにもサザンソウルで渋い曲でした
自分としてはこの曲は食指が動くような曲ではなかったなぁ
最後のベン・エイキンは知っていたし、ベスト盤やフィリーのオムニバス盤は持っているのだが、番組でかかった「The Life Of A Clown」は持ってなかった。
やはり60年代という事で70年代の作品から見たらちょっと垢抜けないサウンドでした
リチャード・ティは裏方としてこの頃はソウル系のアーティストのアレンジも結構していたんだねぇ
やっぱり自分としては70年代ソウルの方に興味が行っちゃうなぁ
フィリーの頃のベンは凄く良いと思うけどね
と言う訳で 今日のサンソンは楽しかったなぁ
やっぱり達郎さんのサンソンは こう言う達郎さんならではの興味をそそられる特集はラジオを聴いていて凄く楽しいし勉強になる
フィリーの屋台骨 MFSB [Soul]
いつもの事ですが、音楽を聴いていて急に記事にして書きたくなることがある
ここでも以前、最初に自分がソウル好きとなるきっかけのフィリーサウンドの事を書いているけど、あのビリー・ポールも、オージェイズも、黄金期のスピナーズも、初期のスタイリスティックスも、バックで演奏をしていたのはMFSBと言われるミュージシャンの音楽集団がしていた
MFSBはマザー、ファザー、シスター、ブラザーの頭文字の略だと公に言われてるみたいだが、その当事者であるMFSBのミュージシャン達の仲間内ではMFSBの事を「マザー、ファッ〇〇、サンオブビッ〇」の略と呼んでいたらしい
要はもの凄い汚い言葉のスラングの略とミュージシャン同士でシャレで呼び合っていたそうだ。
まぁ~そんなエピソードとは裏腹に彼らのサウンドはストリングスを中心とした華麗な美しいストリングスサウンドが一番の特徴であったが、バラードだけじゃなく黄金期のドラマーのアール・ヤングの4つ打ちもディスコサウンドのリズムとして時代をリードした。
自分は上記に挙げたアーティスト達を中心にフィリーの虜になりフィリーサウンドが大好きになって行くのだが、未だ最初はバックで演奏しているMFSBの事は意識していなかった。
やはりMFSBとしてヒットした「TSOP(ソウルトレインのテーマ)」がアメリカで1位になり、彼らのセカンドアルバムを買ってから、クレジットが詳しく書いてあり、写真と共にメンバーの名前を知り凄く意識するようになってからだ
ところが実際は彼らの曲で、自分がもっと前から大好きだった曲がある
その曲は彼らのファーストアルバムに入っていた「ポインシアナ」と言うスタンダードナンバーのインスト曲だった
中学生の時からラジオ関東の番組の湯川れい子さんの「全米トップ40」毎週欠かさず聴いてビルボードのチャートをノートに付けていたのだが、その番組の中で湯川さんなどが、おしゃべりの時だったかにBGMでその曲が流れていた
それはストリングスがとても美しく、とってもムードのある、後にスタンダードナンバー好きになって行く自分が凄く気に入っていた曲だった。
だけど曲名も演奏者もその時は分からなかった
その曲が「ポインシアナ」と言う曲だと分かったのは、マンハッタン・トランスファーのアトランティックでのセカンドアルバムの「Coming Out(邦題、華麗なる開花)」の中に入っていたからだ。
マイケル・ブレッカーのソプラノサックス・ソロが非常に印象的な曲で(マイケルがソプラノを吹いているのは凄く珍しい)MFSBで聴いていたようにやはりこの曲が大好きになった。
そしてなんと、マントラのこの曲とMFSBが繋がっているところがある。このマントラの「ポインシアナ」のイントロと、マントラのこのアルバムの前に発表したMFSBのサードアルバムの「フィラデルフィア・フリーダム」の中のソウルインストグループのウォーの曲のカバー「スマイル・ハッピー」のイントロと同じなのだ!
「Coming Out(邦題、華麗なる開花)」のプロデューサーのリチャード・ペリーかマントラが絶対意識してやった事だと思う。
と言う事はやはりマントラが「ポインシアナ」をこのアルバムで取り上げる時にMFSBの「ポインシアナ」のヴァージョンも意識していたのではないか?と推測出来る(偶然にしては出来過ぎている)
前置きがかなり長くなってはいるが、自分の持っている、この「ポインシアナ」の各カバーでも20曲以上あるくらいの大スタンダードナンバーを作曲したのはナット・シモンでキューバでヒットしたあとに作詞家のバディー・バーニェが英語詞を付けてビング・クロスビーが歌い大ヒットさせた
MFSBはセカンドアルバムでも「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」のスタンダードを演奏している。
自分としてはこれらのMFSBの曲と、同じフィリー系のサルソウル・オーケストラの「レヴ・レターズ」のスタンダード曲、あとダイアナ・ロスの大ヒット曲「ラヴ・ハングオーバー」が入っている1976年のアルバム「ダイアナロス」の中で歌っていたチャップリンの大名曲「スマイル」 これらの曲が自分がスタンダードナンバー好きになるきっかけになった曲だと言える
MFSBのストリングス・セクションのメンバーの中にはクラシックのフィラデルフィア管弦楽団でも活動していたメンバーもいたらしい ストリングスのリーダーのドン・レナルドはストリングス・アレンジも手掛けサルソウル・オーケストラ、ジョン・デイヴィス・アンド・ザ・モンスター・オーケストラ等でもストリングスアレンジを担当していた
ドンと共にMFSBのメンバーだった、ヴィブラフォン奏者のヴィンス・モンタナJrやジョン・デイヴィス等がやはり元々ジャズの影響を受けたミュージシャンでスタンダード好きだった事から、ギャンブル&ハフやリズム隊の黒っぽいサウンドだけに偏らなかったのだと思う
MFSBはフィリーサウンドだけに関わらず、ストリングス・セクションメンバーはあのヴィレッジ・ピープルの「YMCA」で演奏しているし(リッチー・ファミリーのジャック・モラリ繋がりで)、意外なところではデヴィッド・ボウイやアリス・クーパーのバックでも演奏している
当時はフィリー詣でと言われて、フィリー系のアーティストだけじゃなく、色んなアーティスト達がフィリーサウンドの聖地、シグマサウンド・スタジオで録音している
それくらいフィリーサウンドは一世を風靡した
フィリーやMFSBについてはまだまだいっぱい書きたいことがあって書き足りないので、また書いていきたいと思っている
アレサ・フランクリン [Soul]
とうとう、この日が来てしまった
続けてブログを書いて投稿している時に訃報が入ってきた。
アレサの訃報を聞いてブログに書く人も結構いると思うけど、自分も書いておきたい
アレサへの思いはソウル女性シンガーで言えば、自分は一番強かったかもしれない。
CDとレコードでダブりも含めたら、ベスト盤も入れてアルバム40枚くらい揃えて持っている。
デビュー時のジャズっぽいレイ・ブライアント・トリオのアルバムを含んだコロンビア・レーベルでのアルバムはかなり後から買ったけど、アトランティック時代のアルバムは70年代の2枚だけ持ってないのがあるが、あとは全て持っている。アリスタ時代は7枚かな
アレサは60年代半ば以降にアトランティックに行ってから売れ始めて、ソウルの女王としてのポジションを確立していくのだけど、自分としてはやっぱり70年代の時代の時の方がピンと来るし好きな曲も多い
アルバム「Live at Fillmore West」は名盤だと思うけど、やっぱりゴスペル色が強いアルバムだ。「Young, Gifted and Black」もゴスペル色が強いアルバムだけど、その中の「デイ・ドリーミン」がたまらなく好きだ。
彼女の曲で1番好きな曲と言っていいほどで、もうイントロからの浮揚感漂うダニー・ハザウェイのエレピ、そしてこの曲に欠かせない効果を生んでいるヒューバート・ロウズのフルート、パーディのリムショットのリズムとレイニーのベース、デュプリーのギターと黄金のリズム隊だ。
なんかこの曲を聴きながらアレサが亡くなったことを思うと本当に涙が出てくる。どんどんあの当時のスターが、自分の思い出のアーティストが亡くなっていく・・・
アルバム単位で好きなアルバムは1974年作の「Let Me in Your Life」かな、ビル・ウィザーズ作のアルバムタイトルの1曲目から言うことなし!この曲は通常のリズム隊と違って、リック・マロッタのドラムと、あのスタンリー・クラークのベース、そしてスピノザのギターなのだが、スタンリー・クラークの重いベース音が耳に残り、それに華麗にデオダートがアレンジしたストリングスが被さってくる。リチャード・ティーのピアノは結構耳に残るが、それに比べてボブ・ジェームスの弾くオルガンが余り目立たなく入っていたりして、ちょっと異色な組み合わせの豪華メンバーの競演って感じ。
3曲目のアシュフォード&シンプソン作の「Ain't Nothing Like the Real Thing」マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの曲のカバーをアレサは大熱唱している。この曲も1曲目のミュージシャンとほぼ同じ構成にダニーのキーボードが加わる。ストリングスアレンジはウィリアム・イートンだ アレサのしんみりと歌う熱唱型のバラードはやはり心にジーンと響く。
そしてこのアルバムには前記の「デイ・ドリーミン」と自分としては1、2位を争う名曲「Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)(邦題「待ちこがれて」)」が入っている。ご存知のスティーヴィーのカバー曲だ。パーディ、レイニーのリズムに、ダニーのエレピとヒュー・マクラッケンのリズムギターが絡み、ジョー・ファレルのフルートが被さる
自分としては先に書いた「Ain't Nothing Like the Real Thing」のカバーと同じくらい何度聴いても飽きないアレサのカバーの名曲だ。
アルバム全曲の解説をしたいところだが、未だ違う曲の事も書きたいので次に行くけど、このアルバムは全曲自分のお気に入りだ。
他にアレサのマイフェイバリットソングはクインシー・ジョーンズがプロデュースしたアルバム「Hey Now Hey (The Other Side of the Sky)」に入っている「Angel」アレンジもクインシーがしている美しいバラード。アレサの妹のキャロリン・フランクリンと、あの名曲の「ソウルフル・ストラット」をユージン・レコードと共に書いたソニー・サンダースと共作して出来た作品。
バックはアルバムとしてロジャー・ホーキンスやジミー・ジョンソン、スプナー・オールダムのマッスル・ショールズでお馴染みのメンバーとかジェリー・ジェイモットとか参加しているみたいだが、LAで録音されているみたいなので、アラバマから連れて来たのだろうか?
サックスソロはリターン・トゥ・フォーエヴァーやCTIレーベルでの活動が有名なジャズプレイヤーのジョー・ファレルだ それ以外の詳細クレジットは各曲目で出ていないので残念ながら分からない。
次はディスコ時期にアレサも例外なく制作された 全曲ではないがアルバムの殆どをプロデュースしたのはヴァン・マッコイで、アルバム「ラ・ディーヴァ」アルバムタイトル曲みたくディスコっぽい曲もあったが、そんな流行りのディスコビートばかりのやはりアルバムではなく、ミディアムナンバーの良い曲も入っていた
その中で自分の好きな曲は「I Was Made for You」アレサの最初の息子であるクラーレンス・フランクリンが書いた曲で、哀愁のある曲調のストリングスとリチャード・ティーの弾くエレピが良い感じだ。
バックのレコーディングメンバーはヴァン・マッコイと関係の深いゴードン・エドワーズを始めとしたスタッフのメンバーが主に参加している(ドラムはガッドじゃなく、クリス・パーカー)
最後はジャズのスタンダード・ナンバーから1曲 コロンビア時代の1965年のNYのライヴアルバム「 Yeah!!!」から スティーヴ・アレン作の有名曲「This Could Be the Start of Something」 有名なミュージシャンはギタリストのケニー・バレルだけだけど、トリオをバックにアレサが軽快に歌う
アレサがアトランティックでスターになる前のコロンビア時代は会社の方針でアレサをジャズのスタンダードナンバーを中心に歌うジャズ系シンガーに仕立てて売り出そうとして成功はしなかったが、やはりアレサは歌唱力が抜群だったのでジャズも当然歌えた。
幼い頃からゴスペルを歌っていたから 歌唱力が当然身に付いて行ったと思うし、ゴスペル出身のソウルシンガーも多い中で、名プロデューサーのジェリー・ウェクスラーの方針と時代が丁度良くタイミングが合ったから、アレサはスターになれたと思う
また一人自分の好きだったアーティストが去ってしまった
札幌 旧厚生年金会館 [Soul]
8月14日は山下達郎さんのコンサートだった。
達郎さんも今回のコンサートで今秋に取り壊しで今回が最後になるニトリ文化ホール(旧厚生年金会館)の思い出を語っていたが、(達郎さんはホクト文化ホールと間違えて言っていたな)達郎さんのコンサートについては後ほど追って書いていきたいと思っているが、自分も厚生年金会館には色々と思い出があるので語っていきたい
先ず、自分が最初に厚生年金会館でコンサートを観たのは(と言うか、自分にとって初めてのコンサート、それも洋楽の)女性ソウルシンガーのロバータ・フラックのコンサートだった。
ネットで調べたら1975年の4月5日だったみたいだ。自分が高校2年生の時に友人と一緒に観に行ったコンサートだった。
パンフは確か購入していたので、探せばバックのツアーメンバーが正式に分かると思うのだが、ネットで調べてもメンバーが分かるものが出てこなかった
だけど、ギター以外ははっきりと覚えている。
ドラムはアイドリス・ムハマッド、ベースはアンソニー・ジャクソン、キーボードはレオン・ペンダーヴィスとハリー・ウィッテカー、パーカッションはラルフ・マクドナルドだった ここまでは間違いないと思う。
ギターはエリック・ゲイルではなかったはず。で、このツアーに合わせた時期に出たアルバム「愛のためいき」のアルバムが録音されたレコーディングメンバーがほぼ来日メンバーだったので、レコーディングの時のギターで言えば、ヒュー・マクラッケンかリッチー・レスニコフだったように気がする
デヴィッド・スピノザだったら凄かったが、そうではなかったはずだ
いずれにしても凄いメンバーだったのだ!
後にスタジオミュージシャンに興味を持ってから、その時のそれぞれのメンバーのことが分かり、「自分は一番最初の洋楽のコンサートでこんな凄いミュージシャンを観ていたんだ!」と思って、ビックリした思いがあるくらいだった。
アンソニー・ジャクソンのことはしっかり覚えている。後に自分の好きなベーシストのベスト3に入るくらい好きになったアンソニーのことを、その時のコンサートで(当時は日本語で紹介する司会者がいたので)、当時アメリカで流行っていたオージェイズの「For the Love of Money(緑色の神様)」(しかし、凄い邦題だ!アメリカの札は緑色だからだそうだw)の作者だとアンソニーのことを紹介していたので、自分はその曲は知っていたので、あの独特なフランジャーのかかったアンソニーのベースのイントロ
もうアンソニーと言えば、この音!と言うくらいだったので、アンソニー・ジャクソンのことはその時はよく知らなかったが、しっかり覚えていた。
アイドリスも後にNYで30cm以内のすぐそばで観た!詳しくは機会があったら詳しく説明するが、NYのロフトでバスドラのすぐ目の前で観て演奏を聴いてサインももらった。
レオンもハリーも日野テルやナベサダのバックだったかな、それで来た時にサインをもらっている。
残念ながら、ラルフとアンソニーのサインはもらっていない!
他のアーティストの時のコンサートの話は又改めて書くことにするが、このロバータの時こそサインはもらえなかったが(もらうようなことはしなかった)、その後は今では考えられないような方法で厚生年金会館の楽屋まで行きサインをもらっていた
で、ロバータのコンサートの話だが、「やさしく歌って」がオープニングだった。
「愛は面影の中に」に次いでのアメリカでナンバー1で、同じくグラミー最優秀レコード賞も2年続けて受賞した大ヒット曲だったので正にオープニングにふさわしい曲だった。
この曲のいきなりの歌詞からの曲を聴いて感激で涙が出たのを今でもしっかり覚えている。
「恋人は何処に(Where Is the Love)」はダニーがいなかったから歌ったんだったかどうか覚えてないが、歌ってなかったような気がする(ダニーの代わりに誰がデュエットしたのか思いつかない・・・)
「愛は面影の中に」はヒット曲なので当然歌っているし知っている曲だったのだが余り印象になかったし、1stから3rdアルバムまでは当時はまだ持っていなかったし、ジャズっぽい曲や渋い曲はヒット曲以外は知らなかったので全然印象にないw
やはりアルバム「愛のためいき」からの曲を多くやっていたし、コンサートの後に直ぐアルバムを買ったので、そのアルバム曲は結構印象に残っていた。
そんな中で、やっぱり「愛のためいき」は最高に良い曲だった!今でも彼女の曲の中で自分はベスト3に入る名曲だ!
ユージン・マクダニエルズは後にこの曲をセルフカバーしているが、それにしても後世に残る大名曲を書いたものだ(「Compared to What」も彼が書いた大名曲だ)
マリーナ・ショウのカバー他、名カバーが多数あるが、レオンの弾くエレピと恐らくスピノザであろうのギター、そしてムハマッドのフロアタムの印象的なリズムが余りにも素晴らしいアレンジだ