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チックが亡くなってしまった [Jazz]


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2月9日にチック・コリアが亡くなった


ここのブログでもチックの事を二度ほど取り上げて書いて来たが、


2年前の札幌コンサートの時の事を書いた時に「もうチックを観るのは最後になるかも知れない」と書いたが、そうなってしまった・・・


まぁ~ジャズミュージシャンを筆頭に、あの当時のソウル・ロック系のミュージシャンは現在健在でコンサートを観れたとしてもやはり高齢なので、どのジャンルのミュージシャンでもコンサートを観るのは最後になるかも、と言うのは自分の事も考えても当然そうなる確率は益々高くなっていく


マイルス繋がりのピアニストではビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、ジョー・ザビュヌル、チック・コリアを観て来た


ジョー以外はみんなサインをもらっているので自分の宝物だ!(特にビルは亡くなる前の最後になった日本公演の時のサイン)


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本当はキース・ジャレットのステージも観ておきたかったのだが、キースも脳卒中の影響で半ば引退になっているのでコンサートを観る事はもう難しいだろう


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チックはここで書いてあるように3度ステージを観て来たので想い入れが強い


アルバムはやはり70年代が多いのだが、チック名義で10枚以上とリターン・トゥ・フォーエヴァーはオリジナルアルバムとして全ての8枚を保有している


エヴァンスやハンコックはそれ以上の凄い保有数になってますが・・・


中学生の時に放送部の顧問の先生の家に遊びに行った時に(今にして思えば最高に音楽センスの良い先生だったと思うが)リターン・トゥ・フォーエヴァーの1st(チックのソロ名義でもバンドとしての第一作)を聴かせてもらって、未だロックとポップスしか知らなかった自分は何が良いのか全然分からなかった


しかし後々にやはりアルバムを買ってしまう事になって行くのだが、まぁ今聴いても聴き易い音楽ではないだろうな


当時その先生の家で聴いたように、先生はオーディオにも凝っていたので、そのようなオーディオ装置でじっくり聴いた方が合う音楽だと思う


まぁやっぱり、スタンリー・クラークやアイアート&フローラ、ジョー・ファレルの事が分かるようになってから聴いた方がミュージシャンの音として意識して聴けるので、中学生時代と違って興味深く聴けるようになったと思っている


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リターン・トゥ・フォーエヴァーとしては次作の「Light as a Feather」の方が聴き易いし、「Captain Marvel」「500 Miles High」そしてあの「Spain」等の有名曲も入っているので、1stよりもよく聴いた


チックの弾くエレピとプリム(正確にはプリンと呼ぶらしい)のヴォーカルが前面に出たアルバムで、後のプリムのソロアルバムにも通じて行くアルバムだ


「スペイン」を久し振りに聴いたが、チックが亡くなったと言う事で思いも一入だ


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3枚目からメンバーも代りロック色の強いアルバムになって、「Hymn of the Seventh Galaxy (featuring Chick Corea)第7銀河の讃歌」はもろジャズロックなアルバムだ


未だこの頃は後に出て来たクロスオーバーと言う聴き易いジャズではなく、後にフュージョンと呼ばれるジャズはマイルスの影響を受けたロックやソウル(ファンク)よりの演奏のアルバムが多かった


自分はスタンリーもレニーもステージを観た事があるが、その二人が知名度を多く得るきっかけになったこのアルバムは当時の彼等の演奏の凄さを聴けるアルバムでもある


自分の意見としてはこの1枚だけ在籍したビル・コナーズのギターはこのアルバムに関しては次のギタリストのアル・ディ・メオラからみたらギンギンに弾き過ぎていて余りメリハリを感じるギターではないように思える(まぁ曲調のせいだとも言えるが)


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4枚目の「Where Have I Known You Before」はやはりロック色も強いアルバムだと思うけど、スタンリーやレニーのソロアルバムに通じるようなソウルフルさも感じるさせる曲もあるし、前作のロックっぽい演奏が前面に出ていたアルバムよりも当時で言うクロスオーバーに通じる洗練された曲も入っているアルバムだ


そんなアルバムの中でもチックのアコースティックソロピアノの演奏はアルバムの中でも落ち着きと安らぎを感じさせる


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5枚目の「No Mystery」はよりクロスオーバーっぽいアルバムで、この時代辺りからジャズフィールドではエレピを多用した洗練された曲やソウルやファンクが融合されたアルバムが多数出て来るようになった



このアルバムでもスタンリーとレニー、アルと自作曲を取り上げられ、前作以上に各メンバーがアルバムの中で色を出すようになって行った


全面的にエレピとシンセを弾いているチックがやはりこのアルバムでもアコースティックピアノを弾く曲を入れているが、自分としてはそれがかえって際立ってそちらの曲を聴く比重が高くなったアルバム


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6枚目「Romantic Warrior」はチックがかなりシンセを弾きまくっている印象のアルバムで、余りメリハリのある選曲のアルバムではないのでアルバム全曲を聴いていると飽きて来て、自分にとっては聴く頻度が低かったアルバムだ


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7枚目の「Musicmagic」は不動のメンバーのスタンリー以外はガラッと変わって、チックの奥様のゲイル・モラーンがヴォーカルをとっている曲もあり結構聴き易いアルバムだ


ジョー・ファレルが戻り、前にここのブログでも自分が取り上げていたジェリー・ブラウンがドラムで参加して、ホーンも参加しているギターレスのアルバム


ロック色が前面に出ていた3枚目から前作までのアルバムと違い、かなりジャズよりの曲が入っているが、やはりゲイルやスタンリーがヴォーカルをとっている曲もあってポップな曲としても聴けるので全体的にジャズっぽくはなっていない


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最後は前作の「Musicmagic」とほぼ同じメンバーのコンサートのライヴ盤の「Live the Complete Concert」はやはり「Musicmagic」の曲が中心になったライヴアルバムなのだが、その中でスタンダードナンバーの「Come Rain or Come Shine/Fine and Dandy」と「On Green Dolphin Street」をやっている


ジャズヴォーカリストの歌唱に慣れてる自分としてはゲイルが歌う「Come Rain or Come Shine/Fine and Dandy」は少し違和感があるが、リターン・トゥ・フォーエヴァーとしての楽曲の中ではこれはこれで新鮮だし、フュージョン的なサウンドを続けて聴いていると「Serenade」とか「On Green Dolphin Street」のモダンジャズの演奏の方がやっぱりしっくり来る


特に長尺だけど「Serenade」はチック、スタンリー、ジェリーのトリオの演奏は素晴らしいし、ジョーのサックスも聴き惚れてしまう!(V.S.O.P.を聴いているみたい)


しかしジェリー・ブラウンってソウルやフュージョン系だけじゃなくモダンも演奏出来るのね


自分としてはガッドの4ビートよりもジェリーの4ビートの方が違和感なく聴ける


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ここまでリターン・トゥ・フォーエヴァーを中心に書いて来たが、チック・コリア名義のアルバムでは「The Leprechaun」からの「Lenore」と「My Spanish Heart」からの「Wind Danse」が良く、コリアとガッドの疾走感のある演奏が凄く良い(ガッドはやはりこう言うフュージョン的な演奏の方がやっぱり良い)


前に話したアルバム「Tap Step」と同じくトム・ブレックラインとバニー・ブルネルのリズム隊が演奏している、アルバム「Secret Agent」から「Fickle Funk」 


ジョー・ファレルのサックスとアル・ヴィゾッティのフリューゲルホーンのユニゾンの演奏が良いねぇ


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と言う事で、マイルス繋がりの自分が観たピアニストの中では健在なのはハンコックだけになってしまった


ハンコックも80歳を過ぎて高齢になっているが、未だ音楽活動もしているみたいなので長生きして欲しい


チックが亡くなって残念だけど、2年前にチックを観ておいて本当に良かった

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渡辺貞夫 コンサート [Jazz]

 

渡辺貞夫 2.jpg


前から言ってきたように、ナベサダ(渡辺貞夫)のコンサートに行って来ました


何か盛り上がりもそんなになく無難なコンサートだったと言うのが正直な印象だ


自分は渡辺貞夫は、日本のクロスオーバー期の第一人者と言われるくらいのブームの時期に観たので、コアなジャズファンどころか一般のクロスオーバーファンが大勢観に来て満席の状態で観た時期だったので、40年以上振りにナベサダを観た。


あの当時はスタジオミュージシャンの一流どころを引き連れて、1回目の時も二回目の時もバックのミュージシャン観たさに行ったのが正直なところだった


だから自分はナベサダはクロスオーバー時期のアルバムとグレートジャズトリオとの演奏のモダンジャズのアルバム2枚しか持ってない


コンサートの演奏を観に行ってこんなことを言うのも何なのだが、貞夫さんはクロスオーバー系の演奏で特にソプラノを吹く時の演奏は軽過ぎて自分としてはイージーリスニング風に聴こえてしまう


それこそ60年代のラテンやバップをやっていた方が生き生きとして素晴らしい演奏だと思っている


元々自分はアルト吹きならバリバリのバップ系の演奏が好きなのだが、もう若い時みたくそのような演奏を渡辺さんに求めるのは無理なのだろうか・・・(パーカーの曲を演奏しているのは素晴らしいのだけど)


最近のアルバムの曲がメインで中には4ビートのジャズもあり、その方がノレた


バラードでソプラノを吹いているとただただ眠くなるって感じで、そういうバラードが続くと眠くなるのを堪えるのに必死だった(何せ最前列の貞夫さんの真正面だったから)


一番の期待のピーター・アースキンのドラムはフュージョン系でも無難な演奏で4ビートでは意識して注目していたが派手なドラムソロも無く終始無難な演奏ってっ感じだった


あの当時ライヴで観たウェザーリポートの頃の「ブラック・マーケット」の演奏の迫力、リズムとしてジャコとの演奏の凄さがみじんも感じられなかった。


確かに歳も取り太ってしまっていて、あの当時の迫力のある演奏を期待するのも無理だと思うが、全て無難な演奏でピーターだからって演奏の魅力を感じるものが残念ながらなかった


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養父貴(ようふたかし)さんの演奏は初めて観たけど、これまたギターを入れるほどの編成の演奏だったのかと思わせるし、まぁ~派手に出て来て演奏すれば良い訳ではないけど、リードギターを披露していたが、演奏上さり気ないリズムギターを弾くにせよ全体の中で重要な音の一部になっていたとは余り思えない


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ベースのベン・ウィリアムスはヒップホップ系ジャズもやるほどの最近のベーシストみたいだが、エレクトリックの時は本当に無難でスラップもタップも殆どなく、バックで的確なリズムをキープするのに徹していた感じだったし、ウッドの時の演奏は多少目立っていたけど、引きずり込まれるような演奏ではなかった


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ラッセル・フェランテのキーボード及びアコースティックもバックの演奏に徹していた感じで、今回のステージは全体的に派手な盛り上がりも無く、各プレイヤーがソロで大喝采を浴びるようなことも無かった。


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最後のマイ・ディア・ライフの時の演奏が一番拍手が多い感じで、観客席からの掛け声も殆どなく、自分は最前列だったから演奏中に後方は観れなかったが、恐らくスタンディングオベーションも起きてなかったように思われる


世代的には圧倒的に60代以上ばかりだろう。どうみても自分よりも年上ばかりだし、ジャズファンとして行ったファンは物足りない演奏と思ったはず


フュージョン系の演奏を入れるにせよ、結構認知された曲をやったり、各プレイヤーのソロをフューチャーしたバリバリのバップ系のジャズを演奏したり、多くの者が知っているような有名なスタンダードをやっても良かったと思う


まぁ~スタンダードの「スマイル」と「花は咲く」のメドレーで演奏はしていたけど、ソロでしんみり聴かせていたのは雰囲気的に分かるのだが、曲の構成がバラード等の地味曲も多過ぎて、構成上盛り上がりに欠けて拍手が一斉に沸くと言う雰囲気でもなかった


何か厳しい評価の論調になっているが、自分は観たかったミュージシャンだから、盲目的に褒めたり、「良かった!」等と言うような事はしない


ベニー・ゴルソンの時もチック・コリアの時も演奏を聴いて、弾き付けられる、魅せられる、ところは確かにあったんだけどなぁ


今回は選曲や各パートの見せ場等の構成上の問題があったのだと思う


最近のライヴはメタルでもラテンでも演奏に強くのめり込んだり、楽しんだところがあったのに、ネームバリューだけで期待して行っても失敗することもあるのものだと分かった感じだった


唯一、貞夫さんとあのピーター・アースキンを40年以上振りに観れたのが唯一の収穫だったような感じで終わったコンサートだった。


スティーヴ・ガッドのバックでギタリストの、あのデヴィッド・スピノザが12月に札幌に来るみたいだが、もうソールドアウトでチケットが取れないから観れないのが残念だった


さすがにガッドなら今でももう少し魅せるドラムを披露してくれたと思うし、スピノザも凄く観たかったな


次はジャズクラブのクリスマスパーティだ






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ベニー・ゴルソン コンサート [Jazz]


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ジャズはチック・コリアに続いての久し振りのコンサート(と言っても3か月振りなんですけどね。3カ月なんて今までからみてもかなり短い周期なんだけどw)


先ずベニー・ゴルソン御大 御年90歳!!!


ジャズ関連の人では自分の知るところでは亡くなってしまったけど、トゥーツ・シルマンスが長生きしている方だと思っていたのだが、5月に亡くなったドリス・デイは97歳で亡くなってるし、調べてみたら、大スタンダード「いそしぎ」の作者で偉大なアレンジャーでもあるジョニー・マンデルが93歳、トニー・ベネットが92歳で上には上がいるんですね


まぁ~「ホワイトクリスマス」の作者のアービング・バーリンが100歳まで生きたのは知っているし、トゥーツや上記の二人もモダン系ジャズメンと違い、ドラッグ中毒なんか縁のなさそうな人達だから長生きした方なのだと思うけど、モダン系ジャズメンでこれほど長生きした人は稀でないかと思っていたら、ライオネル・ハンプトンやベニー・カーターも90代まで長生きした方だったのね


でもやっぱり現存しているモダン系ジャズメンではベニーとピアニストのバリー・ハリスが一番長生きしているみたい


ベニーは実際ステージに立っているんだし、しっかり立って歩いていた!確かにサックスを吹かない時は椅子に座っている方が多かったけど、直ぐに椅子からスーッと立ち上がれたので、介護認定を受けたとしても要介護じゃなく要支援だろうなw


うちの母も長生きで元気な方だと思っていたが、90歳でステージに立ち演奏するのだから、凄いおじいちゃんだと思う(それも海外から飛行機に乗って日本に来ているんだぞ~!)


こうなったらベニーに100歳以上まで行ってもらいたい!


ベニーと一緒の時代を生きて来た歴史に残る偉大なジャズメンはもう皆亡くなっている。ベニーは正にモダンジャズ界の生き字引だと思う。ベニーが生きている間にモダンジャズの歴史をしっかり聞いて残すように実際にアメリカでして来ていると思うし、伝説のジャズメンとしてホワイトハウスに招かれるべき人だと思う。


それで観客の方も今回は流石に自分と同世代なんてもんじゃなく、明らかに自分よりも年上の平均年齢70歳!って感じくらいのお年寄りが圧倒的に多かった


自分は結構若作りしている格好していたのでw自分は若い方じゃないか!?と思えるほど、おじさんじゃなく、おじいさんって感じの男性陣とやはりお年の女性って感じの人達が殆どでした


中にセーラー服の生徒と小学生の男の子を連れた母親がいたが、若いって感じの人達は本当に僅かだったと思う


メンバーはベニーのバックのトリオでピアノはマイク・ルドーン、ドラムはカール・アレンと言う人で共に自分は全然知らない人でしたが、ベースは有名なバスター・ウィリアムス


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バスターのアルバムは「ピナクル」と言う、レアグルーヴ系で取り上げられたアルバム1枚だけ持っていたのと、ジャズ・クルセイダーズからハンコックやロイ・エアーズ他、特に70年代のジャズ系アルバムにバスターが参加しているアルバムは結構持っているのでベニーだけじゃなくバスターを観る(演奏を聴く)のも楽しみだった


ハンコックやウェイン・ショーターが学会員なのは有名だから知っていたけど、二人に入信を進めたのはバスターだったんですね


という事で演奏が始まってアンコールを入れて約1時間45分くらいのステージだった。


知らない曲と言うか、曲名が思い出せない曲が2曲あったけど、「ウィスパー・ノット」「アイ・リメンバー・クリフォード」「A列車で行こう(ビリー・ストレイホーン作)」「ブルースマーチ」、あとヴィクターヤング作曲の「デライラ」はやった


ベニーは椅子に座り昔話を結構していたと思うが、やたらクリフォード・ブラウンの名前が出て来ていたし、ブラウニーが亡くなった事も話していたと思う


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相変わらず英語が分からなくて本当に辛い。出てきた言葉も固有名詞しか分からないw。でも、観客で笑うところを笑っていたのはごく僅かだったので、殆どの人はやはり英語が分からなかったはずw


「アイ・リメンバー・クリフォード」の時はやはり目頭が熱くなった


ベニーはやはり作曲家としての評価の方が高いだろう。他の人の作曲した曲も上記のようにやっていたが、ベニー自身が書いた曲はモダンジャズメンの中でもスタンダードになった曲が多い


スタンダードナンバーは殆どがミュージカルや映画からのナンバーが多いので、所謂ティンパンアレー系の作者の曲が殆どだ。だからベニーはモダン系ジャズメンの中でも際立って多くスタンダードを輩出している


ベニーの演奏はさすがに弱弱しい音色にも感じたところがあるし、やはりトリオの演奏の方の比重が高いのは仕方がないところか 


今回もチック・コリアの時と同じく前から二列目のど真ん中だったので、バスターの指使いが特によく観れた


ジャズって、やっぱり間がとても大事だね


ベニーがリードを執って各プレイヤーがソロをしていたけど、ジャズはアドリブが命だから、同じメンバーで同じ曲を何度も演奏して来ていると思うけど、それでもアドリブの時に遊びを入れたりして各プレイヤーが楽しんでいる事が分かる


だからメンバー同士で自然と掛け声が出ると思うし、盛り上がったりアイコンタクトを取れたりするのだろう


ジャズのコンサートは自然と盛り上がるので、自分としてはやはり馴染みやすい(何か強制されない雰囲気が良いのか?)


出来れば、「アロング・ケイム・ベティ」と「キラー・ジョー」を演奏して欲しかった!


「アロング」の方はジャズ・メッセンジャーズよりもクインシー・ジョーンズの方のバージョンで最初に知ったのだが、今でもクインシーの方のバージョンの方が好きだ(アルバム「バディ・ヒート」のバージョンのほう)


チャック・レイニーのベースと恐らくグラディ・テイトと思われるドラムにボブ・ジェームスのエレピとヒューバート・ロウズのフルートの演奏がとにかく洒落てるスマートなジャズバージョンだ。


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ベニーが最後にステージで「また会いましょう!」と言っていたので、元気で又札幌に来てくれるのなら、是非!また観たい!


ベニー!いつまでも元気でいて!


今度は中一日おいて大野雄二のコンサートだ


ただ問題は、ルパンナンバーを中心としたステージになるみたいだが、自分はルパン三世のアルバムを持っていないでコンサートに行くという事なので、ルパンのテーマ曲しか知らないという事だw








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チック・コリア・トリオ [Jazz]


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行って来ました!チック・コリア・トリオのコンサート(←3週続けて同じ出だしw)


今までにない3週続けての音楽関連での外出!


予定通りの行動で開場前に到着したのだが、3時開場の30分前でも意外と人が少ない


チケット販売サイトでは満席となっていたので、何だ?この少なさは!と思っている内に観客が増えて来たのだが、キング・クリムゾンの時なんて、自分が会場に到着した時はもう列になっていたのに、何かのんびりした感じで開場になり館内に入った。


4時開演だったので、それまでにじわじわと観客が増えだし、開演近くには3階までの席はやはりほぼ満席状態になっていた(しかし、意外とみんなのんびりしているのね)


達郎さんの時はこうはいかないだろうな、まぁ~今秋の達郎さんのコンサートまでに、この会場hitaruで二度経験出来たので、その時の状況も何となく想像できるが、達郎さんの時ならひょっとしたら、エスカレーターまで人が並ぶような事になってエスカレーターも止まりそうな感じ(多分、4階の開場前のフロアに人が並べなくなったら、3階で止めて調整して開場フロアに案内するという事になるのかもしれない)


それも先ずチケットが当たらないと始まらない話ですが・・・


という事で会場に入り、今後もあり得ないかもしれない、前から二列目のど真ん中の席!!!(まぁ~予約時に席が空いていたので、二列目だったがど真ん中をゲットできた)


さすがに見応えがあった絶好のポジション!!!


トリオだったから、チックのピアノも、クリスチャンのベースも、ブライアンのドラムもしっかり見れた。


さすがにチックの手元は見えなかったが、ベースもドラムも指使い、手使いまでしっかりと見えた!


クリスチャンはダイアナ・クラールとかのアルバムセッションにも参加していたし、近年のウッドベーシストとして自分も名前は知っていたのだが(改めて調べてみたらポップ系のセッションにも結構参加していたのですね)、ブライアンの事は事前に購入していたチック・コリア・トリオの「Trilogy」のアルバムで名前を聞いた事があるだけだった。


4時に開演して3人が出て来て演奏が始まった。コリアがマイクで挨拶して一発目は「How Deep Is the Ocean?」から始まった。


3人ともマイクを握って話す時があったのだが、ただでさえ英語が分からないのに、みんな本当にボソボソと話すものだから、せめて曲名だけでも聞き取ろうと耳を傾けていたのだが、まぁ~本当に何を言っているのか良く分からなかったw


ブライアンのドラムセットは真正面じゃなく、向かって若干左向きにオフセットした位置でセットされていたので、スティックさばきが良く分かった。


ブライアンのドラムは派手な動きのようにも見えて、何か大袈裟だなぁ~なんて最初思ったりしていたのだが、ジャズドラムとは、モダンジャズのドラムとは、こうあるべきだと二曲目から分かった!


やっぱりジャズはスウィングしなけば意味がない。とにかくポップスもソウルも、そしてジャズも、ロックも含めて、やはり音楽は観客を乗せないと(ミュージシャンもグルーヴして観客もグルーヴさせないと)ダメなのだ。


それは先週の伊藤広規さんのセミナーでも音楽とは、演奏する方はそれを意識して演奏出来ないとダメだ、という事を自分も理解していたので、今回の生の演奏もつくづくその事を実感させられた。


今回のようにモダンジャズ系のドラムは強弱がとても大事なんだ、という事がブライアンの演奏を見ていて分かった。


ロックのように、もろテクニック重視の上での演奏と違って、バンバン突進するような演奏じゃないので簡単そうに見えるのだが(自分は簡単なんて思えるレベルではないのだがw)


あの間の取り方、3人がアイコンタクトで自由に演奏のアクセントを付ける、そしてやはり身体でリズムを取らないとあのような演奏は出来ないのだ。


だから大袈裟なようなアクションで演奏していても、あれは演奏上、演奏の強弱を付ける為に、そしてメンバー同士が盛り上がって乗って行けるよう演奏する為に大事な事なんだなぁと思った。


アマチュアがいくら演奏のテクニックがあっても、あのジャズのノリは絶対かなりの経験がないと出せない。


大昔、大学のジャズ研の演奏を聞いた事があるが、ブラシでもやたらとうるさかった。ジャズは基本通りに演奏が出来たとしても、やはりメンバー同士のコミュニケーション、そして表現力が無ければ、メンバー一体となったスウィング感が出せない。


それはやはりテクニックだけじゃない、経験で出せるものなんだ。


こういうジャズの人達は、正式な自分の担当楽器以外でも、ピアノ一本、いやハミングだけでも、楽器が無くてもきっと合いの手から、その辺の物を叩く音でも演奏が出来るし、一体となったその場の演奏をアドリブで出来るはず。(それはソウルでもロックでもそう思う)


要はプロのミュージシャンは、もう身体にしみ込んだリズムのフィーリングで、アドリブでもその場の演奏を自由に自己表現が出来る人達なのだと思う。


昔のジャズ系のミュージシャンは譜面も読めない人が結構いたみたいだが、黒人なら黒人特有のリズム感を生まれながらにして身体にしみ込んでいたから、自由にフィーリングで演奏出来たのだと思うし、グルーヴ感が出せたのだと思う。


そう言う聴き方が今回出来てとても良かった。


クリスチャンのベースもジャストで演奏に入って来て、あのジャストのタイミングの取り方は日頃の演奏のメンバー同士のコミュニュケーションが出来ているから出来ると思うが、それもやはり身体でリズムを取っていないと出来ないし、プロは練習の上で当たり前の事がやはり自然に出来るからこそプロなんだ!と改めて納得した。


やっぱりプロは凄いね それも本場のアメリカのジャズメンの演奏は素晴らしいよ


と、チックの事はここまで書いていないがw、チックは今年で78歳になるみたいだ。


自分もこのブログで書いたことがある、LAでチックを観た事をチックの演奏を聴いていて思い出した。


約40年振りチックを観てまた込み上げて来るものがあった(LAで見た同じ年に札幌でもチックのステージをライヴ・アンダーザ・スカイ札幌で観ていた) 


さすがにチックも歳なのか途中15分の休憩もあり、実質的な演奏時間は1時間45分だった。


ずーっと座りっぱなしだったし、あの3時間立ちっぱなしからみたら、身体には優しいコンサートだったw


いつもと同じように同世代の男性が多かったが、カップルは当然のようにいたし、女性同士で来ていた人もいた。中にはおばあちゃんみたいな人もいた(とても粋なお年寄りで凄く良いと思うな)


自分の横に座った人は男性で函館から観に来ていた人だった。とてもジャズ好きな方のようで6年前に札幌に来たチックも観ている人で(その時はチックとスタンリー・クラークのデュオのステージだったらしい)開演前と休憩時にジャズの話で盛り上がった(こう言う人が横に座ってくれて良かったよ(笑))


「チックはそうじゃ無いけど、キース・ジャレットもオスカー・ピーターソンもピアノを弾きながら唸るよねぇ~」みたいな話をしてジャズ談義が出来て良かった(笑)


相変わらずセットリストはしっかり覚えていなかったのだが、スティーヴィー・ワンダーのカバー「Pastime Paradise」を演奏したのはびっくりしたねぇ(でもまだ自分は手に入れていないのだが、彼らのトリオのセカンドアルバム「トリロジー2」で、この曲を取り上げていたのね)


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全曲把握してないのだが、「トリロジー2」からの曲をほぼ演奏していたみたいだが(このアルバムは遅ればせながら時機に届くもようw)1枚目でも2枚目でも取り上げていなかったエリントン・ナンバーの「ソフィスケイテッド・レディ」は凄く良かったねぇ


モダンジャズの演奏ってメロの部分にならないと曲が分かりにくいのだが、そのメロもかなりくずして演奏するので、曲名が最初から分かってないと分かりにくいし、メロを聴いて分かっても得意の曲名が直ぐに思い出せない!状態になりかなり苦労する。


最後のアンコールになって、当然あの曲の「スペイン」はするだろうと、先ほどの隣の人とも話していたのだが、しなかった・・・本当に演奏して欲しかったのになぁ


そして、ひょっとしたらチックのステージを観るのは自分はこれが最後になるかもしれないなぁ~と思いながら感慨深い気持ちの中でコンサートが終了した。


入場の時にもらったパンフレットに東京のブルーノートのパンフと今年の札幌公演のパンフをもらったのだが、東京は良いねぇ 本当に観たいようなアーティストがいっぱい来るね でもお金がいっぱいあっても足りないだろうなw


そういう意味では諦めもつく札幌で良かったと思っているが、7月に続けてベニー・ゴルソンと大野雄二が札幌に来るみたいだ


ベニー・ゴルソンは申し込むつもりだ。大野雄二はバックのベーシストの長岡道夫さん(ミッチー長岡)とドラムの市原康さんが観たいので、これも行きたいな(恐らく申し込むだろうw)


と言う訳で、次回は5月の角松敏生だ 


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とにかく近年は音楽尽くしのコンサート予定で根性が入っておりますw

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チック・コリア [Jazz]


なんか 結構達郎さん関連で引っ張っちゃっているけど、


昔話に限定したら、まぁまぁ音楽の思い出話は結構あるんです。


今回の達郎さんのコンサートでは、アンコールの時以外は一度もスタンディングしなかった。


まぁ~過去にも前が見えなくなるし周りに釣られて、まぁ~立とうかって感じでスタンディングはしてきた。


以前の達郎さんのコンサートの時の二階席だった時に、女性が中盤以降のお決まり曲じゃない時にスタンディングして、後ろの人から見えないと注意されているやり取りを見た事があった。


自分も正直言って殆ど双眼鏡で観ている派なので立たれるとやっぱり嫌だな と思うけど、こればかりは座ってくれと強制出来るものじゃないし、雰囲気を考えれば立ちたい人の気持ちも分からないではない。


まぁ~だから達郎さんの場合は暗黙の了解で立っても良い場面(曲)が決まっているような感じなんだけど、


そんなこと言ってたら、ロックコンサートはどうすんの?って感じで、二年前の初めてのロックコンサートの、やっと観たパープルのコンサートではいきなりオープニングからみんな周りはスタンディングだったので、自分も立ってしまったし


周りはオヤジばかり、そしてメンバーも年上で「意地でも絶対座っちゃいかん!」って雰囲気だったので、自分もなんか座っちゃうと同世代の中で負け組になってしまうと言う妙な感覚になりそうだったので、最後まで立っていたことがある(勿論、初めての経験だったが)お陰で腰が痛くなってしまったw


それを思うと達郎さんのコンサートは座りっぱなしでかなり楽だった印象だw


まぁ過去のコンサートでも周りの様子を見ながらスタンディングすると言う感じだったし、先に書いたようにミュージシャンのメンバーに叫んだとしても余り目立つようなことも出来ないタイプだったので、率先してスタンディングするという事はなかったのだが、一度だけ誰よりも先にスタンディングして「ブラヴォー」と叫んだことがある。


それはLAでの有名なクラブ「ロキシー・シアター」での、チック・コリアのステージを観た時だった。

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フランク・ザッパとかジョージ・ベンソンとかのライヴ盤でも有名なクラブ「ロキシー」、LAのサンセット・ストリップだったかな(すぐ近くにあの伝説の「ウィスキー・ア・ゴーゴー」もあった)、自分が泊まったホテルから結構あったのだが下見の時は歩いて見に行っていたし、タワーレコードの横辺りだったので分かりやすい場所だったから、コリアのステージがあると下見をした時に店で告知をしていたので観に行こうと決めていた。


自分が行った旅行はフリーツアーだったのだが、NYの時からツアー客同士で知り合いになっていた大学生とLAのモーテルでも偶々一緒のホテルに泊まっていたので(全部それぞれ個人で自由にホテルの宿泊先も決めて、NYからの移動も個人でそれぞれで決めて好きな時に移動するシステムのツアーだった)彼らは自分みたく音楽目的でアメリカ旅行に来た訳ではなかったのだがコンサートを一緒に観に行った。


何か改めて「ロキシー・シアター」をネットで調べたら、ロック系で有名なクラブとなっているみたいだが、当時はジャズ系のステージも多かったと思うし、(ニューブルーノートのオールスターのライヴ盤も出ているくらいだ)まぁ~色んなアーティストが当時はすでにメジャーなアーティストや有名になりかけのアーティストが出ていたと思う。

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そんな訳で、チック・コリアのステージを観た。当時は丁度アルバム「タップ・ステップ」が出た時で、そのアルバムナンバー中心の構成のステージだった。

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メンバーはコリア、奥様のキーボードプレイヤーとヴォーカルのゲイル・モラーン、ドラムのトム・ブレックライン、ベースのバニー・ブルネル、トランペットのアル・ヴィズッティ、パーカッションがドン・アライアスだったと思ったし、サックスにジョー・ファレルがいたかなぁ なんかこの二人だけ記憶が曖昧だ。

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コリアを観たのは勿論この時が初めてだったのだが、とにかくベースのバニーのプレイが凄くて強く印象に残っている。


ジャコ・パストリアスの二番煎じとも言われた、フレットレスベースを駆使して弾くバニーのプレイスタイルはジャコと一緒なのだが、ジャコよりもウッドベースのように縦にベースを構えて弾くスタイルは全然ジャコとは似てなかった。


コリアをリーダーとしたメンバーの一体感、そしてこのバニーのプレイ、クラブでの演奏だけあって、もう間近で音を聴いて演奏が観られて、もう迫力満点で本当に心から感動して、エンディングの方で真っ先に立ってスタンディングオベーションをしてしまった!


今までで一番感動したコンサートのステージはこの時だったかもしれない。


フランス人のバニーはそのコリアとの活動の後どうなっていたのか全然分からなかったが、調べてみたら渡辺香津美とやっていたみたいだし、自分が2001年以降にPCを保有した時にネットで、同郷のよしみか、あのミッシェル・ポルナレフのバックでベースを弾いている記事を見た事があった。


いずれにしても凄いプレイで印象に残っているベーシストだった。


勿論、コリアのプレイもモラーンの歌声も、トムのドラムも印象に残っていて素晴らしかったのだが、とにかくバニーの事が1番記憶に残っている。


この時の旅行でアメリカには1か月居たのだが、結局LAでは音楽ステージを観たのはNYの時と全然違ってこれだけだったのだが、NYはとにかく目的が音楽だったので音楽三昧の日々だった。NYでの出来事は又追って書こう





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あっ!ベニー・グッドマン 忘れてた!w [Jazz]


達郎さんのサンソンでベニー・グッドマンもかかっていたんですよねw


まぁ~この部分の放送を聴いていなかったので、達郎さんはどのようにしてこの曲、アルバムを紹介していたのか知らないが、


いわゆる歴史的名盤と言われるこのアルバム


スウィングジャズを意識したよっぽどのジャズファンじゃないとこのアルバムは買えないと思う


とにかく録音が古いので音が悪過ぎ


本当に歴史的価値を見出せるアルバムとして聴かないとダメなアルバム


達郎さんはやはりスウィングもモダン(ビバップ)も聴くのですね


まぁ~ジャズの歴史を振り返ればそうなると思うのだけど、自分としてはラグタイムは何となくいけるけど、デキシーランドジャズは難しい


スタンダード好きの自分としては当然、ヴォーカルもスウィングジャズもビッグバンドも大好きな訳でモダンジャズよりもスウィングからジャズを聴くようになった。


ベニー・グッドマンと言えば、当然「シング・シング・シング」なのだろうけど、このアルバムでは12分以上もあるので恐らくかけなかったのだろう


「ドント・ビー・ザット・ウェイ」はグッドマンとエドガー・サンプソンの共作で、名曲「スターダスト」の作詞もしたミッチェル・パリッシュが作詞をした大スタンダード


スタン・ケントン・ビッグバンドをバックに歌うアン・リチャーズのヴァージョン、クラーク・シスターズのコーラスヴァージョン、モダン系ならビル・パーキンスとリッチー・カミューカのヴァージョン、


極めつけはやっぱりシナトラの粋なヴォーカルヴァージョンが洒落てる


Live at Carnegie Hall 1938 Complete.jpg

Too Much! with Ann Richards.jpg

Sing Sing Sing.jpg

Tenors Head-On.jpg

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しかし達郎さんのかけるジャズって渋いよなぁ [Jazz]


前回のサンソンの終わりの時、確かジャズロック関連と言っていたような気がして、自分としてはもろジャズロックで予測していたが、全然違ってモダンジャズかかってるんじゃないの!


まぁ~ハッキリ言って、達郎さんのサンソンを聴いていてモダンジャズを聴く人はかなり少ないと思うよ


達郎さんも誰に聴かせているんだろう?と思っちゃうよ


本当にこのサンソンは達郎さんの独自の音楽感を皆に聴かせている番組だろうね


とにかく達郎さん自体が音楽マニアなので、あの達郎さんの音楽感に着いて行ける人はやっぱり音楽マニアじゃないと着いていけないと思う


これじゃよっぽどの幅広い音楽ファン以外の達郎さんのファンクラブに入っているような人達は先ず達郎さんのサンソンの番組に着いていけないのは間違いないね


自分は達郎さんのジャンルの幅広さと知識の深さに尊敬を抱いているので、正に改めて達郎さんの音楽ジャンルの広さ深さに敬服している


今回はとりあえず一日だけ先ずチケットが当たったが、二次募集でもう一日再申し込み予約をした。


今日のサンソンは最初の方はちょっと聴き逃したのだが、途中から録音していて聴いたし、サンソンのHPでも見たのでかかった曲を確認出来たが、


ジョージ・ベンソンのアルバム「グッディーズ」からアイ・リメンバー・ウェスがかかったのか、アルバム1曲目から非常に鈍い曲だ。ベンソン作のソロギターとストリングス、ヴィブラフォンが絡むとってもロマンティックな曲だ


一発目から達郎さん凄く良い選曲をしたと思う

Goodies.jpg


次はチャーリー・パーカーか!


まぁ~定番だな、パーカーとキャノンボール・アダレイ、フィル・ウッズが好きな自分としてはアルト吹きとしては当然出てくるモダンジャズ、ビバップのパイオニア!パーカーは外せないだろう


ウィズ・ストリングスも当然素晴らしいアルバムだが、自分としてはやはりバリバリの高速系「コンファーメーション」「ココ」そして当然「ヤードバード組曲」をかけて欲しかった


The Charlie Parker Story on Dial, Vol. 1 West Coast Days.jpg


そしてスティーヴ・マーカスがかかるのか!これはおったまげた!凄いところかけてくるねぇ達郎さんは

 

確かに達郎さんが番組で言っていたように、彼はラスカルズのアルバム「ワンス・アポナ・ドリーム」にセッションで参加しているけど、他はビッグバンド系のスタン・ケントンとかウディ・ハーマン、バディ・リッチのビッグバンドの参加が殆どだろう(コリエルとのセッションも多いが)


達郎さんの番組でかけたアルバムは自分は持っていなかったが、ハービー・マンがプロデュース。そしてコリエルとか、あのクリス・ヒルズ!が参加している、かなりサイケデリックロック風なアルバムなんだな


自分が持っているアルバムは「サムタイム・アザー・ザン・ナウ」と言う、フュージョンっぽいアルバム。ガッドやウィル・リー、スティーヴ・カーン、ドン・グロルニックが参加している、ブレッカーブラザーズのメンバーに近いサウンドのアルバムだった。


まぁ~達郎さんがかけるジャズロック風を意識したアルバムなら、当然番組でかけたアルバムだったのだろう


Sometime Other Than Now.jpg


キース・ジャレットはある意味定番だな。でもかける曲が渋過ぎる・・・


ボブ・ディランの曲だからかけたのだと思うけど、自分としてはこのアルバムでは特に気を惹くような曲でもなかったのが正直なところ。


このアルバムなら自分だったら、バラードなら「プリティ・バラード」、スウィング系なら「オールド・ラグ」じゃないのかな?と思う。ポール・モチアンのドラムとチャーリー・ヘイデンのベースは言う事無し!


Somewhere Before.jpg


ラサーン・ローランド・カーク!達郎さんだからかけたんだろうと何となく納得出来る!


「サテン・ドール」の選曲は言う事無し!しかし、まともなスタンダードをかけないところが達郎さんらしい


カークのアルバムは自分もかなり持っているが、達郎さんがかけたアルバムは持っていなかった


自分としては当時のクロスオーバー繋がりから、かなり不気味な印象を持っていたカークに対して最初に聴いたアルバム「天才ローランド・カークの復活(The Return of the 5000 lb. Man)」からかけて欲しかった。


このアルバムでの「ジャイアント・ステップス」のカーク独自の解釈の演奏は最高だと思う


達郎さん的にはソウルのスタンダードをカーク独特の解釈でカバーしている名盤「ブラックナス」をかけるのが筋だったと思うのだが・・・


The Return of the 5000 Lb. Man.jpg

Blacknuss.jpg


最後のポンタさんのアルバム参加曲「アイヴ・ガッチュー・アンダー・マイ・スキン」は正直言って全然良くなかったw


やっぱり達郎さんはジャズを歌うのは厳しいと思うよ。それにポンタさんのドラムもなんかねぇ・・・


まぁ~達郎さんの言うシャレですよ!シャレ!って言うのなら良いけどw


ジャズヴォーカルとかも聴き込んできている人が「これ良いね!」とは絶対言わないと思うよ(笑)


自分は達郎さんがジャズを歌うんなら、ソウルのカバーを歌うほうが断然良いと思う その方が自然だし、やっぱり達郎さんらしい解釈で素晴らしい楽曲に仕上げれると思う


達郎さんはフリージャズも好きだと言っていたが、アルバート・アイラーもオーネット・コールマンもエリック・ドルフィーも、そして後期のジョン・コルトレーンも大いにかけて欲しかった!


殆どの達郎さんファンのリスナーはぶっ飛んだだろうな


達郎さんはAC/DCもファンだし、ソウルもロックもオールディーズも、そしてフリージャズまで聴く音楽マニアなのだ!


だから自分は達郎さんの幅広い音楽に対する想いと知識に尊敬の念を抱いている


正に自分の求めている音楽感と一緒だからだ


ジャズ特集をしてくれるのなら又して欲しいが、自分が一度予測したジャズロック系も今度特集して欲しい








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引き続きドラマー その2 [Jazz]

この際だから、自分の他の好きなドラマーを書いておこう


先にも書いたが、自分はドラマーとベーシストが特に好きなミュージシャンが多いのだが、


楽器が出来ない自分だけど、色んなジャンルの演奏が出来るスタジオミュージシャンが元々好きだったので、セッションドラマーが好きなドラマーの中でも多い


順位を付けるのは中々難しいけど、自分の好きなドラマーを書いてみたい


ジャズドラマーはスウィング系なら、最初に来るのはバディ・リッチだ。


自分は最初に彼のドラムを聴いたのはサミー・デイヴィスJr.のラスヴェガスでのライヴ盤「The Sounds of '66」で、その中の「Come Back to Me」のドラムに強く惹かれた


スウィング系ドラムなのにかなり高速なドラミング、リムショットもスネアもハイハットもかなり高速なビートなのに乱れない!こんな高速なスウィングするドラミングが出来る人は彼くらいだろう(ジーン・クルーパーもそうかもしれないけど、バディはその上を行く)


バディは元々アーティ・ショウやトミー・ドーシー楽団のビッグバンド出身のドラマーなので、自己のビッグバンドも結成してビッグバンド形態での演奏が多かったが、目立ちすぎるくらいの派手なドラムで、ラスヴェガスのショーの演奏やテレビでの演奏でも華やかな魅せるドラマーとして引っ張りだこだった。


Buddy Rich.jpg


モダン系のドラマーは本当にいっぱいいてお気に入りとなると選ぶのが難しいのだけど、自分としてはやっぱりアート・ブレイキーになるかなぁ


高校生の時に先輩から「危険な関係」のサントラアルバムを修学旅行のお土産に貰ったのがジャズとの接点の最初だった(今考えると凄い粋な先輩だ)


まぁ~最初は何が良いのか全然分からなかったが、「危険な関係のブルース」は聴いたことがある曲だったし、アルバムの中の1曲「プレリュード・イン・ブルー」を聴いて、ジャズってムードがあるなぁ~とは思っていた(後にジャズ好きになる要因になる)


自分はその後ジャズ好きになって、アートのアルバムもかなりの数を保有することになったのだが、モダンジャズ系のドラマーと言うと、先ず彼の名前が出てくる。


アートはマイルスやクインシーと同じく、自己のバンドから優れた有名なジャズメンを沢山輩出している。


そう言う意味でもジャズ史に名を残す伝説となるジャズメンであったし、ジャズドラマーであった。


Art Blakey.jpg


モダンジャズ系で言うと、自分はビッグバンドやハリウッド系ムードミュージック(ヘンリー・マンシーニ等)も好きだったので、シェリー・マンも好きなドラマーだった。


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後はマイルスのところでロックドラマーもビックリの脅威のドラミングを披露していて、キース・ジャレットのスタンダーズ・トリオでも活躍しているジャック・ディジョネット

Jack Dejohnette.jpg


まぁ~ジャズのドラマーはもう本当に歴史の分だけいるのだけど(従ってソウルやロック系よりも多い)コンサートで観たことがある、フィリー・ジョー・ジョーンズ、他にはモダンジャズ、ビバップ創成期のパイオニアのドラマー、マックス・ローチ、マイルスやジャズロック系で活躍したトニー・ウィリアムス、コルトレーンのところで強烈な印象を残したエルヴィン・ジョーンズ等が他に名前が浮かぶけど


Philly Joe Jones.jpgMax Roach.jpg

Tony Williams.jpg

Elvin Jones.jpg


モダンジャズ系のドラマーはレコーディングの数も半端じゃなので、相当聴き込んでいないと特色や音が分かり難いので、上記以外のドラマーで自分が意識して名前を出すのも大変だ(まぁ~後から思い出したように出てくる名前の人もいると思うが・・・)





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