SSブログ

バーブラ・ストレイサンド コンサート体験談 [Vocal]


過去にここのブログでも書いてきたように自分はバーブラ・ストレイサンドのコンサートをラスベガスに観に行ったくらいのバーブラの大ファンである

Timeless Live in Concert.jpeg

バーブラは日本には映画のプロモーションで来日した事はあるが、今まで一度も日本でコンサートをしたことが無かった(今でも今後もあり得ないと思う)

それで、日本ではバーブラを観る事が出来ないと思って2000年の大晦日から2001年の元旦にかけてのミレニアムコンサートを観にラスベガスまで行った

自分はビートルズとシナトラ、そしてバーブラが自分の3大ファンだった

ビートルズはジョンが亡くなりグループとして観る事がもう永遠に不可能になっていたので、ポールやリンゴのソロコンサートは観る事が出来たとしてもビートルズのコンサートを観る事は有り得なかった(と言うか、ビートルズがコンサートをやる事を止めた時点で特別な人以外はビートルズの演奏を観れなくなっていた)

シナトラは自分がかなりファンになっていた頃は未だ健在で来日もしていた。しかし本州だけでの公演だったし、高額なチケット代とかなりの競争率でチケット入手も難しかったので、コンサートを観に行く事は最初から諦めていた

その後シナトラが亡くなって、やっぱり観ておけばよかったなぁと悔やんだが、確実にチケットを入手出来てコンサートを観に行けたとは限らなかったけど・・・

その自分の3大ファンの中でコンサートを観に行ける可能性があったのはバーブラだけだったので、その頃は自分の人生の中でも色々あった時期で希望退職により退職金も出た事もあって、思い切ってバーブラのコンサートを観に行く事を決めた

ミレニアムの大晦日、ホテル代も旅行代金も高騰する時にツアーでもなく個人旅行で計画したのだが、どうやってチケットを手に入れる事にしたのかと言うと

JTBに相談に行った時にチケット入手も条件で旅行の申し込みをすると言う事で個人旅行として飛行機やホテルのツアーの申し込みをした

チケットはラスベガス現地で渡してもらう段取りになっていて、一番良い席で日本円に換算しても25万以上で、それに手数料が上乗せになって合計で30万弱になると言う、とんでもないチケット代になると言う事も了解していた

自分としては人生に於いても最後の贅沢だろうと思って、生きている内にこれくらいの金をかけてでも観たいアーティストをアメリカまで観に行っても良いだろうと覚悟の上で決めた事だった

先に言ったようにホテル代も飛行機代も何から何まで最も高額の時期に個人旅行で行く事にしたツアーだったから、旅行代だけでも通常のパックツアーの4~5倍はかかったと思う

それに行く場所も場所だったので、人生二度目のラスベガスだったけど、二度ともギャンブルは大負けした!

まぁ~一般人ですから金額は知れてますが、例で言うとその時までの人生で負けていたパチンコ代の総額の半分をギャンブルで全て使ってしまった!って感じです(それ以来ギャンブルはもう二度としていません!w)

ラスベガスは1度目に行った時も結局ギャンブルばかりでミュージックステージは観ていなかったし、二度目の時もバーブラのコンサート以外で滞在中に観に行こうとトニー・ベネットも現地で予約していたのだが、ギャンブルに熱くなり過ぎて結局行けなかった

その事は本当に今でも後悔している

その時にトニーを絶対見ておくべきだった

その後にトニーの札幌公演も一度発表になった事があって、ラスベガスの時の件もあり絶対申し込もう!と思っていたのに、トニーの病気でコンサートがキャンセルになってしまい、結局トニーは現在でも健在だけど、自分としてはもうステージを観る事なんて不可能な事になってしまったので、やっぱりラスベガスで観に行かなかった事を心から悔やんでいる


Tony Bennett.jpg

ラスベガスはやはりすごいところで、バーブラのコンサート会場はラスベガスで最高峰のMGMグランドだったのだけど、その向かいのルクソールでバーブラに対抗する形でベット・ミドラーのステージが同じ時期にもやっていた

バーブラも二日間のステージだったしベットも数日のステージだったので、ベットはバーブラから見たら良心的なチケット代だったので観に行こうと思えばベットのステージも観れたはずだった


Bette Midler Picture.jpg

自分はこれだけ音楽好きで観たいアーティストのステージもラスベガスのあちこちでやっていたはずだったから、ギャンブル何かに夢中にならずにいたら滞在中に複数のコンサートに行っていてもおかしくなかったのに場所が悪すぎたw

バーブラのコンサートを観に行く時の飛行機の中でラスベガスに到着して飛行機の中で降りる用意をしていた時に、自分はバーブラの本を持っていたので、それを見て声をかけてきた日本人の女性がいた

その女性もやはりバーブラのコンサートを観に来た人で、日本で1番とも言えるくらいのコアなバーブラファンの女性だった

その女性は過去にアメリカでも数回バーブラのステージを観ている人で、自分達がその時ステージを観た後に彼女はオーストラリアまでも観に行った凄いバーブラの追っかけの人で、その後も暫くバーブラファンとして連絡を取り合った人だった

彼女はバーブラのアルバムをオリジナルでコンプリートで揃えているくらいの日本一のバーブラファンの女性でしょう(自分はコロンビアレーベルオリジナル盤では揃えてないし、数枚足りずコンプリになってない)

その彼女はバーブラのコンサート会場であるMGMグランドに泊まる事になっていたので、ベガスの飛行場から一緒にタクシーで先ずMGMグランドホテルに行って、そして改めて色々と話をしてお互いに連絡を先を教え合って、コンサート当日に彼女の部屋で着替えをしてからコンサートに向かおうと約束して自分が泊まるホテルに行った


MGM GRAND.jpg


コンサート当日の31日の3日前に現地に入ったのでチケットを受け取りに行ったり、コンサートが終わってからの滞在期間中にグランドキャニオンのヘリコプターツアーを申し込んだり、勿論軽くギャンブルしたりして過ごした

自分はバーブラのコンサートではゴージャスなステージになると思って、日本からタキシードを貸衣装で用意して行ったので、コンサート当日は自分も彼女の部屋で着替えさせてもらって、彼女の部屋には彼女のアメリカ人の友人3人も集まっていて、やはり彼女達もドレスに着替えてみんなで記念写真を撮りコンサート会場に向かった

知り合った日本人の彼女はバーブラファンの知り合いが結構いたので、彼女の部屋で一緒になったアメリカ人の友人以外に男性の友人もいて、バーブラファンはゲイが多いと言われているのだけど、やはりその通りで彼女の友人もコンサート会場にもそれらしき人が結構いた

コンサートの席は結構前の方だったのだけど(高額のチケットだから当たり前か)真正面じゃなく横の方だったのだがバーブラを間近で感じる事が出来てモニターもあったのでバーブラの顔もアップで観れた

マービン・ハムリッシュが指揮する大編成のフルオーケストラをバックに、ドラム=ジョン・ロビンソン、エレクトリックベース=ニール・ステューベンハウス、ウッドベース=チャック・ドマニコ、ギター=ディーン・パークス、キーボード=トム・ラニア、キーボード=ランディ・ウォルドマン、パーカッション=ボブ・ジミッティ、そしてホーンにジェリー・ヘイ等が参加していた超豪華な編成での演奏


Marvin Hamlisch.jpg

バーブラがメインなのでオーケストラ&バンドメンバーにスポットが当たる事が殆どなかったので、ジョン・ロビンソンを筆頭とした凄腕のミュージシャン達を目のあたりにするって事はなく、音として聴くと言う事しかなかった

まぁバーブラがメインの完璧に仕切られたコンサートだったので、ミュージシャンにスポットライトが当たる事は無かったのだが、唯一スポットライトが当たったのはウッド・ベースのチャックが「クライ・ミー・ア・リヴァー」の時にステージ前面に出て来てベースのソロをとった時だけだった


Chuck Domanico.jpg


この時のCDもDVDも勿論購入しているのだが、もう21年も前のコンサートになるのでコンサートのステージ詳細と雰囲気は忘れてしまっている部分もあるけど、ミレニアムのニューイヤーズイヴのコンサートと言う事もあり、完璧主義者のバーブラが新年の0時に合わせて進行する為にセリフから演奏までアドリブ一切無しで、バーブラはセリフもプロンプターを見ながら言っていたし、結局のところバーブラはコンサートのビデオ撮りやアルバム化にあたって一切アドリブ無しのステージをする事がバーブラの主義だったと言う事だった

しかしセリフまで台本通りだったとは・・・リアルでステージを観て真実を知ってしまって、ちょっとがっかりしてしまった記憶がある

そんな中で涙が出るほど一番感激したのは亡きシナトラとスクリーン上でデュエットして「I've Got a Crush on You」を歌った時だった

シナトラのアルバム「デュエッツ」でU2のボノとデュエットした「I've Got You Under My Skin」と並んで、このシナトラのアルバムの中で一番聴いていた曲だったから(元々ガーシュインナンバーとして好きな曲だったが、シナトラとバーブラのデュエット曲だったから、最も聴いた曲になって当然の曲だった)そりゃ~感激も一入だった


Duets.jpg

あとはこのコンサートではバーブラの定番曲のオンパレードで、バーブラがステージで常に歌ってきた曲は当然のようにやった

とにかくこのコンサートは一生に一度しか味わえないような後にも先にも、豪華な雰囲気を味わえたコンサートだった

自分としてもこれだけの大金をはたいてまで外国にコンサートを観に行く事はこれが最後のつもりで行ったので、自分としてはもうこのようなコンサートの雰囲気は味わえない忘れられないコンサートだった

コンサートが終わった後は又ホテルの部屋で揃った5人で集まって食事をしながら、バーブラの感激のステージを話し合った

そして又、日本人の女性の部屋で着替えをさせてもらって自分のホテルに戻った

その時に知り合ったバーブラファンの女性とは日本に帰る時も一緒の飛行機だったので最後に成田で別れて、その後も連絡を取り合っていた

彼女はその後のバーブラのコンサートも追っかけしていたので、自分よりも凄いバーブラファンの方でした

さすが!日本一のバーブラファンです!

自分はこのコンサートの後、数年間は毎年の大晦日にはこの時のCDを聴きながら、その時のコンサートを思い出して感激に浸るのが恒例だった

バーブラは今年79歳になって最近もCDを出したばかりだが、もうこのようなコンサートステージは無理だろう

まだ正式には引退はしていないと思ったが・・・

とにかく自分としてもここで語ってきたように彼女の大ファンで、未だに新譜として出たアルバムは購入して来ている

日本では絶対観れなかったバーブラのコンサートをラスベガスまで行ってまでも観ておいて本当に良かったと思うし一生の思い出になっている

自分は彼女を最初に知ったのは70年代のヒット曲「追憶」のアルバムを買ってからで、彼女がスタンダードを歌っていた事で60年代の彼女のアルバムを全部揃えて、その後はリアルタイムで彼女を追いかけていた


The Way We Were Barbra Streisand.jpg

だから彼女がポップスもディスコも歌っていた時代も全て聴いて来ているが、やはり彼女はミュージカルのスタンダードを歌っているのが一番だと思っている(確かにバリー・ギヴとのデュエット「Guilty」やディスコの「The Main Event/Fight」も良いんですけどね)

彼女も芸歴が長い分アルバム数も相当な数なので、また自分の気に入ったバーブラのアルバム等を機会があったら書いて行きたい

nice!(0)  コメント(0) 

ムードミュージック [音楽]


先週に引き続き、今回のサンソンも良かったねぇ~


1曲目のフーのマイ・ジェネレーションからソウル3連発


ソウルは当然のごとく、フーまでコンプリで来ている中、ぬわんと!ジャッキー・グリースンがかかりましたね!


Jackie Gleason Picture.jpg


先ず、ジョニー・ブリストルの黄金期のアルバム4枚は全部保有しているが、ジョニーは良いねぇ


Johnny Bristol.jpg


デビューヒットの「Hang on in There Baby」はアレンジがH.B.バーナムだけど、もろバリー・ホワイトサウンドのラヴ・アンリミテッド・オーケストラ!


続く全米ヒットの「You and I」も同じくバリーサウンド ヒドル・ブラウン・バーナムがバリー・ホワイトを意識してアレンジしたとしか思えないところにデヴィッドTやエド・グリーンが参加しているとなると、まんまラブ・アンリミテッド・オーケストラ、サウンドだ


Hang on in There Baby.jpg


サンソンでかかった「Do It To My Mind」は3枚目のアルバム「Bristol's Creme」からの曲だが、リズムアレンジがソニー・バークでストリングスアレンジがポール・ライザーになり、ドラムはエドじゃなくジェームス・ギャッドスンだけど、やはりバリーサウンドに欠かせないミュージシャン達が参加しているけど、この曲はLAサウンドに仕上がっている事で、尚更バーナムがバリーサウンドを意識してアレンジした事が分かる


何れにしてもデヴィッドTの音はどんなにサウンドが変わってもデヴィッドの音だと分かるところが凄い。レイ・パーカーもカッティングのフレーズがレイ独自のものがあるので聴いていても分かりやすい


Bristol's Creme.jpg


今日サンソンでかかったフー、アイズレー、ウィスパーズの曲は今更改めてここで語るほどでもなかったので、今回は記事にするつもりはなかったのだが、ジャッキー・グリースンがかかったので記事にしない訳にはいかない!



過去に達郎さんもまりやさんもジャッキーの事を口に出していたことがあるし、ムードミュージックもかけて来た達郎さんだから今更驚く事でもないのだけど、この選曲の落差!!!


自分が今までここで語ってきたようにソウル、ジャズ系が特に好きなのだけど、前にもちょっと書いたようにムードミュージックも大好きなので、自分としても当然のようにジャッキー・グリースンも大好きなところで、昔東京に出張した時は東京のムードミュージックの中古専門店でアナログレコードを結構買って揃えた


ジャッキーのアルバムはアナログの方が多いのだが、ベスト盤やダブりのCDも合わせると30枚弱くらい持っている、サンソンでかかった「Days of Wine and Roses」は達郎さんが言っていたアルバム「Movie Themes - For Lovers Only」は持っていなかったが、ベスト盤の「The Romantic Moods of Jackie Gleason」で持っていた


The Romantic Moods of Jackie Gleason.jpg


ヘンリー・マンシーニの超有名なスタンダード


とろけるようなオーケストラサウンドで深い眠りに陥りやすい


スタンダード好きな自分が、ジャズヴォーカルやモダンジャズだけじゃなく、このようなムードミュージックにも虜になって、ジャッキー以外にも達郎さんも言っていたローレンス・ウェルク、そしてアンドレ・コステラネッツ、デヴィッド・ローズ、フランク・チャックスフィールド、御大マントヴァーニ、そしてベルト・ケンプフェルト


Lawrence Welk.jpg

André Kostelanetz & His Orchestra.jpg

David Rose.jpg

Frank Chacksfield.jpg

Mantovani.jpg

Bert Kaempfert.jpg


大御所ではヘンリー・マンシーニ、パーシー・フェイス、ミシェル・ルグラン等々


Henry Mancini.jpg

Percy Faith.jpg

Michel Legrand & His Orchestra Phil Woods.jpg


その他、有名無名問わずかなりムード系も夢中になって揃えた


達郎さんの言っていたシャンパンミュージックとは、1961年に「夢のカルカッタ(Calcutta)」を全米ナンバー1にしたドイツ人のアコーディオン奏者でバンドリーダーのローレンス・ウェルクが演奏するオーケストラサウンドをローレンスの友人が20年代に「シャンパン・ミュージック」と名付けた事から、ローレンス・ウェルクと言えば「シャンパン・ミュージック」と言う事で有名なった


ローレンス・ウェルクやイノック・ライトのようなシャンパンミュージックと呼ばれる軽音楽はやがて60年代になる頃にはエレベーターミュージックと呼ばれるようなホテルやデパートで流れるような軽音楽と言う意味で音楽性や芸術性もない音楽として軽蔑されるような音楽とまで言われるようになってしまった


Enoch Light and His Orchestra.jpg


自分的にはジャッキー・グリースンやジャズ系のオーケストラものの重厚なオーケストラサウンドでスタンダードを演奏するものはアレンジも含めてかなり芸術性を感じる音楽だと思っているので、BGM的な軽音楽とは違うと思っている


まぁ~どちらの音楽もエキゾチックサウンドも含めて、60年代頃までのアメリカとイギリスのムード音楽は自分は大好だ ただ前に言ったように70年代に入ってからのフランス等のムードオーケストラはダメなんですけどねw


ジャッキー・グリースンの音楽はボビー・ハケットとピー・ウィー・アーウィンのトランペットをフューチャーした本当に眠くなるような全編オーケストラのムードサウンドだけど、レス・バクスターのエキゾ系やジャズ系のネルソン・リドルやゴードン・ジェンキンス、あるいはヘンリー・マンシーニ等は重厚なストリングスのオーケストラサウンドの中にジャズアレンジのビッグバンド的な演奏もしているのでとっても聴き応えがある(マンシーニは映画音楽だけではないのだ!)


Bobby Hackett.jpg

Pee Wee Erwin.jpg

Les Baxter Picture.jpg

Nelson Riddle.jpg

Gordon Jenkins.jpg


ジャッキー・グリースンは50年代に大ヒットアルバムを出し続け、達郎さんが言っていた「ミュージック、マティーニ、アンド・メモリーズ」やダリが書いたジャケットで有名な「ロンサム・エコー」等が全米ナンバー1アルバムになっている


Music, Martinis and Memories (Mono).jpg

Jackie Gleason Presents Lonesome Echo.jpeg


アルバムはジャッキー・グリースンが書いたオリジナルもあるが、スタンダードナンバーを彼のオーケストラで演奏しているものが殆どだ


自分がPCに現在取り込んでいるジャッキーの曲は全曲捨て曲無しなくらい全部聴いていられるが、さすがにこのサウンドでずーっと聴いていたら本当に眠くなるので聴く時を選ぶ音楽だと思うけど、やっぱりお酒を飲む時とか彼女とゴージャスにお洒落な雰囲気を楽しみたい時等は(共に現在の自分には縁がありませんがw)良いムードを演出できる音楽だと思う


まぁ~さすがにこんな音楽をラジオで紹介してかけるのは達郎さんくらいなものだろう


本当にもろドファンクなソウルからギンギンのロック、今日のラジオのフーから始まってジャッキー・グリースンで終わるなんて、こんな幅広いジャンルを網羅している番組は達郎さんだけでしょう


まぁ~自分も同じくらい幅広さには自信あるけどね(笑)だから達郎さんのサンソンをとっても楽しく聴けると思っている


他にも記事にしたいムードものはいっぱいあるのだけど、達郎さんがエキゾチックサウンドなんかかけちゃったりしたら、そりゃぁ~もう嬉しくて、ここで又書いちゃいますわ(笑)


最後にジャッキー・グリースン・オーケストラの演奏の中でも特に自分が好きなスタンダードナンバーを演奏した曲を書いておくと


カール・フィッシャー作曲、ビル・カリー作詞の「You've Changed」、ジョージ・ガーシュイン作曲、アイラ・ガーシュイン作詞の「The Man I Love」、ウォルター・グロス作曲、ジャック・ローレンス作詞の「Tenderly」、デヴィット・ラクシン作曲、ジョニー・マーサー作詞の「Laura」、あとジャッキーのテーマ曲にもなっているジャッキー・グリースン作曲の「Melancholy Serenade」


これらのスタンダードは重厚なオーケストラサウンドで演奏されるととってもゴージャスな音楽になる


他にもいっぱいあり過ぎるくらいあるけど、今日サンソンでかかった「酒とバラの日々」はやっぱり凄く良いと思うし、ボビー・スコット作曲の「A Taste of Honey」は通常の重厚なサウンドと違いビッグバンドアレンジになっている


ムードものの記事もサンソンをきっかけに書ける事になった訳で、中々きっかけがないと書きたくなるような事もない中で、やはりサンソンは自分にとってラジオ番組で唯一聴いている番組になっている







nice!(0)  コメント(0) 

久し振りのサンソン記事 [音楽]

世の中が益々落ち着かない状況になっている

冬の期間中の少し落ち着いている時期に外出もしたり、コンサートに行く予定も立てたりしたが、又このような状況になり中止の決断もし、結局必要な買い物だけは外出もしたけど、家にいて音楽を聴く生活がメインなのは変わらない

まぁ自分は親の介護をしている立場なので、介護が中心となっている生活の中で音楽を聴く時間が持ててるって感じ

どんな状況であろうと、自分の好きな事が出来ると言うのはやっぱり幸せな事
 
相変わらず聴きたい欲は強く、CD購入は続いているが、そのペースも落ちて来ているし、全然作業していないアナログのデジタル化(mp3化)もしないといけないなぁと思っている

音楽を聴く時間はあるとは言え、やはり日常生活の上で色々とやる事もあるので、本当はあれもしなきゃ!そろそろこうしておこう!と言う事が全然出来ないでいる

そんな訳で毎週聴いているサンソン

やっぱり特集の時とか棚からひとつかみのプログラムで、自分が書きたくなる曲がかかると記事を書きたくなる

達郎さんがかける曲はいつも自分にとって本当に興味深い曲ばかりで、自分の琴線に触れる良い曲だと思った曲で持っていない曲はここでも書いてある通り購入の参考にさせてもらっている

今日の棚つかの1曲目ゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップの「Over You」

いつもサンソンを聴いていて、「お、これ聴いた曲ある!」って曲も、「あれ、初めて聴くかな?」と思った曲も前にも書いているが、自分の保有状況を調べてみないと分からない事が多々ある

最初から聴いた事がない曲や明らかに持ってないと言うのは自分でも分かっているのだけど、まぁ音楽マニアはしっかり管理していないと分からなくなるので、数にもよると思うけど自分の保有状況を全てハッキリ把握している人は中々いないと思うよ(リストの作成は必修)

自分の場合もアナログで2000枚辺りから段々怪しくなって来て、いつも聴いていたのはハッキリ分かっていたけど、聴く回数が減っていたものはその都度確認しないと分からなくなって来た
 
CDも入れて万単位以上となった今はもう本当に全部を把握するのは不可能なので、有名アーティストならば「これ持っているだろう!」と大体分かるのだけど、マイナー系やオムニバス等はその都度ファイルやミュージックプレイヤーを見て確認しないと分からない

CDもレコードも今となってはもう引っ張り出してくるのも難しい状況で、昔からのアナログとCD2000枚くらいまではしっかりラックにアーティストやジャンルで大体把握してしまっていたので、引っ張り出して来るのも可能だったが、

高価なラックを購入するのも止めて(ラックだけでもガラス付きだと何万もするので)部屋の置くスペースも厳しくなってきた中で、2000年代に入ってから購入したものは段ボールに入れて山積み状態になっているので、何処にしまったか分からない状態になっているw

それで少しづつ手放す事もして来たのだが、ここに来てそのような事もしていないので、増えるばかりの益々の山積み状態で、さすがに置くスペースが無くなって来ているので、本気で手放すような事もして行かないとヤバイと分かっているのだが中々出来しないでいる

と、前置きが長くなったが、「Over You」は彼等のベスト盤CDで保有していた。

前から書いて来ているが、ジャズや60年代からのメジャーと言われるアーティストはアルバム単位で保有しているものが多いけど、60年代のチャートヒットもののポップ系アーティストはベスト盤で保有している事が多い

ゲイリー・パケットは自分が洋楽に夢中になる前に「Woman, Woman」だけは聴いた事がある曲だったので、自分にとってもこのグループの一番の有名曲になっているけど、

彼等の曲で一番ヒットしたのは全米2位まで上がった「Young Girl」と「Lady Willpower」だと思うけど、自分は後者の方が好きだし「Over You」も凄く良い曲だと思う


Looking Glass A Collection.jpg

「Lady Willpower」も「Over You」もジェリー・フラーの作品で、ジェリー・フラーと言えばリッキー・ネルソンを筆頭とした60年代のアーティストへの提供曲が多いと思うけど、


Jerry Fuller.jpg

自分の場合は何と言っても、アル・ウィルソンの「Show & Tell」だ!


Show and Tell.jpg

ショーアンドテル.jpg

素晴らしく良い曲で、当時はヒットチャート上昇中にシングル盤を買って何度も聴いた、今でも最高のソウルナンバーだ

60年代から活動していたアルがジェリーに招かれてこの「Show & Tell」を聴かされ直ぐに気に入りレコーディングし、全米ナンバー1の彼の最大のヒットになった

この「Show & Tell」は名曲だけあって、自分も何曲かカバーバージョンを持っているが、Professor Lett & Studyのヴァージョンは結構渋い仕上がりのナンバーだけど原曲に結構忠実な感じ


Love Serenade.jpg


Don Julian & the Larksのバージョンは軽快なソウルナンバー、Elusionのバージョンはアーバンな雰囲気、Maceo & the Macksのバージョンはメイシオのサックスがフューチャーされたインストナンバーで、どの曲も楽曲が良いだけあって中々の出来だが、やはりアルのバージョンが断然良い


Shorty the Pimp.jpg

Show and Tell featuring Limon Wilson.jpg
Us.jpg


他にジョニー・マティス(何かこれがオリジナルになるみたいだが)、クレオ・レーンも歌っているのでそれも是非聴いてみたい

全然、ゲイリー・パケットの話からズレて来ているが、サンソンでかかった「Over You」はThe Main Ingredientのカバーが秀悦だ


Shame on the World.jpg

達郎さんがサンソンでかける曲はこのように色んな繋がりで記事にしていけるので、やはり自分としてもサンソンをきっかけにして幅広く色んなジャンルの音楽の事を書ける事になるのでブログに書く事が多くなる

次はティーナ・マリーですか!良いですねぇ~~~

白人なのにとってもソウルフルな「白きソウルの女王」と呼ばれたティーナ リック・ジェームスのバックアップでデビューする

自分は彼女のアルバムは4枚持っていますが、黄金期の3枚が凄く良い

1stは持っていないので凄く欲しいと思っているが、2ndアルバムの「Lady T」からは「Behind the Groove」「Lonely Desire」そしてクールなミディアムナンバーの「Why Did I Fall in Love With You」、


Lady T.jpg 


3rdアルバム「Irons in the Fire」からは「I Need Your Lovin'」がティーナの曲で自分の1番好きなダンスナンバーで今でもよく聴いている曲だ

あとこのアルバムでは「You Make Love Like Springtime」も最高に良い曲で、このアルバムは全曲捨て曲無しのダンスナンバーとミディアムポップな曲が入ったアルバムだが、この二曲が突出している


Irons in the Fire.jpg

4thアルバム「It Must Be Magic」からは番組でもかかった「Square Biz」もファンキーナンバーで良いが、このアルバムでは何と言っても「365」だ ポール・ライザーのストリングス・アレンジとダニエル・ルメルのホーン・アレンジが冴えわたる、ファンキーな中でも洒落たミディアムナンバーで凄くいかしてる


It Must Be Magic.jpg

紹介しているこれらのティーナのアルバムはLAのモータウンスタジオを筆頭にLAで録音されているのでLA系のスタジオミュージシャンとモータウン系のミュージシャンが参加している ティーナはほぼアルバムの全曲の曲作りにも参加しているくらい非常に作曲能力も高かった

彼女は2000年代に入ってもアルバムを出していたのだけど、やはり自分としては80年代初期までのアナログの演奏を主体とした作品じゃなきゃ自分の感性に合わないって感じです

お次はフィリーものでも本当に渋いところのエグゼクティヴ・スイートの「When the Fuel Runs Out」

まぁ~本当に達郎さんじゃなきゃかけないフィリーもの 

自分としても最初アーティスト名を聞いて「あれ?これ持っていたかな?」と思ったら、やっぱり持ってました 未CDなので当然アナログでね

フィリー関連の作家達 アラン・フェルダー、ノーマン・ハリス、バニー・シグラーの3人の共作ナンバーで、アレンジはB-H-Y(ロニー・ベイカー、ノーマン・ハリス、アール・ヤングのMFSBの主要メンバー)で、アルバムでは他にボビー・マーティンとパトリック・アダムスは1曲だけアレンジしている

74年の彼等の唯一のアルバム「Executive Suite 1」からの曲

アルバムの出来としてはフィリーものの中ではそんなに目立つ程の出来でもないので、フィリーマニアくらいしか持ってないアルバムだろうな


Executive Suite.jpg

達郎さんはアール・ヤング特集もしたいと言っていたが、もししてくれたら自分としては最高に嬉しい特集になると思うので張り切ってリクエストしちゃうけどなぁ

そして次、ゾンビーズのリードヴォーカリストでギタリストでもあったコリン・ブランストーンの変名と言う事でニール・マッカーサーの「Without Her」


Neil MacArthur.jpg

ニルソンはベスト盤で当然のように持ってますが、このシングルオンリー・ナンバーは「Into the Afterlife」と言うCDに入っているみたいなので購入リストにいれました


Into the Afterlife.jpg

「Without Her」シンプルな曲のようで非常にクォリティの高い曲でカバーも素晴らしいものが多い

達郎さんも言っていた、BS&Tのアル・クーパーのヴォーカルバージョンやハーブ・アルパートのバージョン(途中からストリングスが派手に鳴るアレンジでメリハリのある印象的な曲)も勿論素晴らしいのですが、他にちょっと地味なグレン・キャンベルのバージョン、意外なところではジョージ・ベンソンのバージョン

ジュリー・ロンドンのバージョンはストリングスにチェンバロも入るちょっと変わったアレンジのナンバーでこれも良い


Child Is Father to the Man.jpg

Without Her.jpg

Very Best of Herb Alpert.jpg

Gentle on My Mind.jpg

I Got a Woman and Some Blues (1969).jpg

Yummy, Yummy, Yummy.jpg


コリン・ブランストーンのソロアルバムは結構CD 化になっているが自分は1枚も持っていなかった

その「Without Her」の繋がりで次はニルソンの「Open Your Window」


凄く良い曲で、自分はこの曲が入っている「Harry: ハリー ニルソンの肖像」は持っていなかった


Harry.jpg

 

5thディメンションのバージョンはアルバム「Living Together, Growing Together」で持っていて、これも素晴らしい曲で、スキャットコーラスが入るジャズ風な曲で凄く洒落た曲だ


Living Together, Growing Together.jpg


他にエラやルイ・ベルソンのバージョンもあるみたいなのだが、これだけ良い曲だからジャズアーティストのものは持っていて当然のはずなのだが、不覚にも持っていなかったw


達郎さんも言っていたようにジョージ・ティプトンのストリングスアレンジは素晴らしい


George Tipton.jpg


ジョージはニルソンを筆頭にジャッキー・デシャノンとかホセ・フェリシアーノ、そしてジャズコーラスのハイ・ローズからマーティン・デニーまで色んな人のアレンジしていたんですねぇ


ニルソンは自らの作品だけではなく他人の作品を歌って大ヒットした曲(勿論、あの曲で)もあってシンガーとして有名だったが、ソングライターとしても優れた曲を作って来た人でもあった

ニルソンは73年のスタンダードナンバー集のアルバム「A Little Touch Of Schmilsson In The Night(夜のシュミルソン)」が地味なスタンダードが多いのだが、ゴードン・ジェンキンスのアレンジでとっても素晴らしいアルバムだ


A Little Touch of Schmilsson in the Night.jpg


最後のドゥワップナンバーのチェロキーズの「Rainbow of Love」は当然持っていないが、今後ドゥワップのオムニバスとして出るのを楽しみにしている


The Cherokees.jpg


と言う訳で、久しぶりのサンソン記事


やっぱり達郎さんはジャンルを問わず良い曲かけるねぇ


先に言ったように、サンソンを聴いていると改めて調べたりして、そして持っているものはじっくり聴いたりして、良い音楽を改めて聴く機会になるので、音楽マニアにはたまらない番組だ

nice!(0)  コメント(0) 

チックが亡くなってしまった [Jazz]


Chick Corea.jpg


2月9日にチック・コリアが亡くなった


ここのブログでもチックの事を二度ほど取り上げて書いて来たが、


2年前の札幌コンサートの時の事を書いた時に「もうチックを観るのは最後になるかも知れない」と書いたが、そうなってしまった・・・


まぁ~ジャズミュージシャンを筆頭に、あの当時のソウル・ロック系のミュージシャンは現在健在でコンサートを観れたとしてもやはり高齢なので、どのジャンルのミュージシャンでもコンサートを観るのは最後になるかも、と言うのは自分の事も考えても当然そうなる確率は益々高くなっていく


マイルス繋がりのピアニストではビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、ジョー・ザビュヌル、チック・コリアを観て来た


ジョー以外はみんなサインをもらっているので自分の宝物だ!(特にビルは亡くなる前の最後になった日本公演の時のサイン)


Bill Evans.jpg

Herbie Hancock.jpg

Joe Zawinul.jpg


本当はキース・ジャレットのステージも観ておきたかったのだが、キースも脳卒中の影響で半ば引退になっているのでコンサートを観る事はもう難しいだろう


Keith Jarrett.jpg


チックはここで書いてあるように3度ステージを観て来たので想い入れが強い


アルバムはやはり70年代が多いのだが、チック名義で10枚以上とリターン・トゥ・フォーエヴァーはオリジナルアルバムとして全ての8枚を保有している


エヴァンスやハンコックはそれ以上の凄い保有数になってますが・・・


中学生の時に放送部の顧問の先生の家に遊びに行った時に(今にして思えば最高に音楽センスの良い先生だったと思うが)リターン・トゥ・フォーエヴァーの1st(チックのソロ名義でもバンドとしての第一作)を聴かせてもらって、未だロックとポップスしか知らなかった自分は何が良いのか全然分からなかった


しかし後々にやはりアルバムを買ってしまう事になって行くのだが、まぁ今聴いても聴き易い音楽ではないだろうな


当時その先生の家で聴いたように、先生はオーディオにも凝っていたので、そのようなオーディオ装置でじっくり聴いた方が合う音楽だと思う


まぁやっぱり、スタンリー・クラークやアイアート&フローラ、ジョー・ファレルの事が分かるようになってから聴いた方がミュージシャンの音として意識して聴けるので、中学生時代と違って興味深く聴けるようになったと思っている


Return to Forever.jpg


リターン・トゥ・フォーエヴァーとしては次作の「Light as a Feather」の方が聴き易いし、「Captain Marvel」「500 Miles High」そしてあの「Spain」等の有名曲も入っているので、1stよりもよく聴いた


チックの弾くエレピとプリム(正確にはプリンと呼ぶらしい)のヴォーカルが前面に出たアルバムで、後のプリムのソロアルバムにも通じて行くアルバムだ


「スペイン」を久し振りに聴いたが、チックが亡くなったと言う事で思いも一入だ


Light as a Feather.jpg


3枚目からメンバーも代りロック色の強いアルバムになって、「Hymn of the Seventh Galaxy (featuring Chick Corea)第7銀河の讃歌」はもろジャズロックなアルバムだ


未だこの頃は後に出て来たクロスオーバーと言う聴き易いジャズではなく、後にフュージョンと呼ばれるジャズはマイルスの影響を受けたロックやソウル(ファンク)よりの演奏のアルバムが多かった


自分はスタンリーもレニーもステージを観た事があるが、その二人が知名度を多く得るきっかけになったこのアルバムは当時の彼等の演奏の凄さを聴けるアルバムでもある


自分の意見としてはこの1枚だけ在籍したビル・コナーズのギターはこのアルバムに関しては次のギタリストのアル・ディ・メオラからみたらギンギンに弾き過ぎていて余りメリハリを感じるギターではないように思える(まぁ曲調のせいだとも言えるが)


Hymn of the Seventh Galaxy.jpg


4枚目の「Where Have I Known You Before」はやはりロック色も強いアルバムだと思うけど、スタンリーやレニーのソロアルバムに通じるようなソウルフルさも感じるさせる曲もあるし、前作のロックっぽい演奏が前面に出ていたアルバムよりも当時で言うクロスオーバーに通じる洗練された曲も入っているアルバムだ


そんなアルバムの中でもチックのアコースティックソロピアノの演奏はアルバムの中でも落ち着きと安らぎを感じさせる


Where Have I Known You Before.jpg


5枚目の「No Mystery」はよりクロスオーバーっぽいアルバムで、この時代辺りからジャズフィールドではエレピを多用した洗練された曲やソウルやファンクが融合されたアルバムが多数出て来るようになった



このアルバムでもスタンリーとレニー、アルと自作曲を取り上げられ、前作以上に各メンバーがアルバムの中で色を出すようになって行った


全面的にエレピとシンセを弾いているチックがやはりこのアルバムでもアコースティックピアノを弾く曲を入れているが、自分としてはそれがかえって際立ってそちらの曲を聴く比重が高くなったアルバム


No Mystery.jpg


6枚目「Romantic Warrior」はチックがかなりシンセを弾きまくっている印象のアルバムで、余りメリハリのある選曲のアルバムではないのでアルバム全曲を聴いていると飽きて来て、自分にとっては聴く頻度が低かったアルバムだ


Romantic Warrior.jpg


7枚目の「Musicmagic」は不動のメンバーのスタンリー以外はガラッと変わって、チックの奥様のゲイル・モラーンがヴォーカルをとっている曲もあり結構聴き易いアルバムだ


ジョー・ファレルが戻り、前にここのブログでも自分が取り上げていたジェリー・ブラウンがドラムで参加して、ホーンも参加しているギターレスのアルバム


ロック色が前面に出ていた3枚目から前作までのアルバムと違い、かなりジャズよりの曲が入っているが、やはりゲイルやスタンリーがヴォーカルをとっている曲もあってポップな曲としても聴けるので全体的にジャズっぽくはなっていない


Musicmagic.jpg


最後は前作の「Musicmagic」とほぼ同じメンバーのコンサートのライヴ盤の「Live the Complete Concert」はやはり「Musicmagic」の曲が中心になったライヴアルバムなのだが、その中でスタンダードナンバーの「Come Rain or Come Shine/Fine and Dandy」と「On Green Dolphin Street」をやっている


ジャズヴォーカリストの歌唱に慣れてる自分としてはゲイルが歌う「Come Rain or Come Shine/Fine and Dandy」は少し違和感があるが、リターン・トゥ・フォーエヴァーとしての楽曲の中ではこれはこれで新鮮だし、フュージョン的なサウンドを続けて聴いていると「Serenade」とか「On Green Dolphin Street」のモダンジャズの演奏の方がやっぱりしっくり来る


特に長尺だけど「Serenade」はチック、スタンリー、ジェリーのトリオの演奏は素晴らしいし、ジョーのサックスも聴き惚れてしまう!(V.S.O.P.を聴いているみたい)


しかしジェリー・ブラウンってソウルやフュージョン系だけじゃなくモダンも演奏出来るのね


自分としてはガッドの4ビートよりもジェリーの4ビートの方が違和感なく聴ける


Live the Complete Concert.jpg


ここまでリターン・トゥ・フォーエヴァーを中心に書いて来たが、チック・コリア名義のアルバムでは「The Leprechaun」からの「Lenore」と「My Spanish Heart」からの「Wind Danse」が良く、コリアとガッドの疾走感のある演奏が凄く良い(ガッドはやはりこう言うフュージョン的な演奏の方がやっぱり良い)


前に話したアルバム「Tap Step」と同じくトム・ブレックラインとバニー・ブルネルのリズム隊が演奏している、アルバム「Secret Agent」から「Fickle Funk」 


ジョー・ファレルのサックスとアル・ヴィゾッティのフリューゲルホーンのユニゾンの演奏が良いねぇ


The Leprechaun.jpg

My Spanish Heart.jpg

Secret Agent [Japan].jpg


と言う事で、マイルス繋がりの自分が観たピアニストの中では健在なのはハンコックだけになってしまった


ハンコックも80歳を過ぎて高齢になっているが、未だ音楽活動もしているみたいなので長生きして欲しい


チックが亡くなって残念だけど、2年前にチックを観ておいて本当に良かった

nice!(0)  コメント(0) 

宮治さんとの新春放談 第二弾 [音楽]


また今週も楽しいプログラムだった サンソンの新春放談 第二弾


先のブログでは我国の今後も踏まえた厳しい事も書いたが、まぁ~大好きな音楽を落ち着いて聴いてられる時代がいつまで続いていられるのか分からないが、自分の人生に於いて最大の趣味でもあり一番の喜びでもあった音楽を楽しんでいられる内に残りの人生も相まって可能な限りそうして行きたいと思っている


達郎さんと宮治さんのマニアックな音楽特集は今後も続けていけるならマニアとしても是非そうして欲しいと思っているけど、まぁ~宮治さんが定期的な出演となるとスケジュールが難しいと思うので、新春と夏の年二回の放談をして欲しいと思っている


達郎さんとまりやさんの邦楽メインファンは達郎さん&まりやさん関連のプログラムを毎週でもして欲しいのだろうけど、まぁ~非公式なライヴ音源とか貴重な音源が聴ける場合もあるけど、通常の音源なら保有しているソースで何度も聴けるのだから、達郎さんが日本でも稀にみる洋楽中心の音楽マニアである以上 本来のサンソンの姿の洋楽特集のプログラムの方がサンソンを聴く圧倒的に価値が大ありと洋楽のサンソンファンの一人として思っている


それでは1曲目から


ボビー・フリーマンの「Shadow of Your Love」


Bobby Freeman.jpg


プロデュースは古くはタートルズ、ジャッキー・デシャノン、ゴードン・ライトフット、ヘレン・レディ、有名どころではボズ・スギャッグスやあのアースのプロデュースまでしていたことがあるジョー・ウィザート


Joe Wissert.jpg


作詞作曲は職業作曲家で自ら歌って後の多数のアーティストにカバーされた「She Cried」の作者のテッド・ダリル


Ted Daryll.jpg


アレンジは前回のブログでもちょっと書いている(その時は作曲者として)ハンク・レヴィン


「Shadow of Your Love」はワーナーのナゲッツシリーズの「Together」で持っていた


ミディアムバラードの良い曲だと思う


宮治さん、このようにナゲッツシリーズに取り上げられたのに又申請するとか言っていたのだろうか?


Together  Warner Pop Rock Nuggets Vol. 13.jpg


2曲目はディック・ジェンセン・アンド・ザ・インポーツの「シンス・アイ・フェル・フォー・ユー」これは当然のように持っていない


Dick Jensen and the Imports.jpg


バディ・ジョンソン作の自分も大好きなブルース・ジャズ系のスタンダード


この曲は余りにも多くのカバーがあり過ぎて自分の好きなヴァージョンを選ぶのも大変だが、渋いジャズヴォーカルでは55年の日本人の血を引くティール・ジョイのヴァージョン


Ted Steel presents Miss Teal Joy.jpg

 

ビッグバンドをバックに歌ういかにも50年代風なアレンジのジャズヴァージョン


ちょっと奇をてらったところでは81年のサルソウル・レーベルから出されたトミー・スチュワートのプロジェクトのハムボーンのミディアムなリズムのインストヴァージョン


hambone.jpg


ディック・ジェンセンのヴァージョンはまぁ~耳に残るほどの曲ではなかったが、やはり次にかけた「New York City's a Lonely Town」の方が断然良いし、自分としてもこちらの方はフィリーものですから当然持っている

 

73年のアルバム「Dick Jensen」からで、殆どの曲をギャンブル&ハフが書いている


その中でもチャック・ジャクソンとルーサー・ディクソンの書いたチャックのカバーの「I Don't Want to Cry」「Fat Mama」「Peace of Mind」なんかはもろフィリーサウンドでとっても良い!


バックはアール・ヤング、ロニー・ベイカー、ローランド・チェンバース等を中心としたMFSBの黄金期のメンバー


Dick Jensen.jpg


4曲目のウェイン・フォンタナの「マインド・エクスカーション」トレード・ウィンズやイノセンス等のコンビだったアンダーソン&ポインシア(ピーター・アンドレオリ&ヴィニ・ポインシア)のナンバーで、トレード・ウィンズのカバー


Wayne Fontana.jpg

Pete Andreoli.jpg

Vini Poncia.jpg


オリジナルはトレード・ウィンズのベストとソフトロック・ナゲッツのオムニバスで持っているが、ウェインの方は「Wayne One」というCDで手に入りそうなので購入予定に入れた


Wayne One.jpg


曲の方はトレード・ウィンズとそう変わらない良い曲です


お次のドン・マーレイの「バイシクル・ライド」全然知りません!


Bicycle Ride.jpg


調べたら達郎さんの言っていたように、クリッターズや70年代のフォー・シーズンズに参加していたドン・チコーネがアレンジで、プロデュースはヴィニー・テスタと言う調べてもフリジット・ピンクくらいしか知っている関連はなかったが、それともう一人も良く知らないドン・カサールと言う人がしているみたいで、作曲もブライアン・ギャリと言うこれまた良く知らない人


達郎さんが言っていたけど、このドン・マーレイって言う人、ドン・チコーネの変名なんですね


Don Ciccone.jpg


曲はミディアムポップな凄く良い曲だと思うが、まぁ~本当に達郎さんは凄いところのレコードを見付けて来るのも凄いし、財力があるからとは言えよくもまぁこんなレコード持っているわ!こんなシングルオンリーのマイナーレコード持っている人は日本中でも一桁もいないと思う


洋楽ファンでも殆どの人が知らない曲を聴かせてくれるのはまさにサンソンだけだろう!!!


さすがにこの曲はオムニバスで探しても手に入れるのは無理だろうな


6曲目のコニー・フランシスの「ラウンドアバウト」は彼女のボックスセットで持ってますが、さすがに日本語ヴァージョンなんて持ってません


Souvenirs.jpg


曲はとっても良い曲で言うことないです!


前にサンソンでもかかっているジャッキー・トレントの「ジス・タイム」と双璧をなす、トニー・ハッチ作の(ジス・タイムはジャッキー・トレントと共作)両曲とも達郎さんが大好きな哀愁のあるメロディで最高に良い曲だと自分も思う


The Magic of Jackie Trent.jpg


コニーはジャズ関連のアルバムは数枚とベスト盤の先に挙げたボックスセットを持っているが、この「ラウンドアバウト」の日本語ヴァージョンは「GREATEST HITS IN JAPANESE」と言うCDで手に入りそうだが、中古になるので何とかして手に入れたい。楽曲事態本当に良い曲だと思うから日本語ヴァージョンも是非欲しい!


GREATEST HITS IN JAPANESE.jpg


7曲目のジ・アストロ・ジェッツの「Boom-A-Lay」




65年にポップチャートで3位まで上がった「The Birds and the Bees」のジェウェル・エイキンスがこのグループにいて作曲した曲らしいが、これも全然知りませんでした!


Jewel Akens.jpg


マーティン・デニーかレス・バクスターのエキゾチックサウンドのような(バックに入る声だけ)いかにもジャングルの雰囲気の曲


これも本当に達郎さんならではの保有している貴重な曲


最後はウッドン・ニッケルズの「モア・ザン・ア・フレンド」


More Than a Friend.jpg


モータウン専属の作曲家だったジェリー・ロングのアレンジで、そう言う点でもブレンダ・ハロウェイとの繋がりがあった関連の曲なんだろう


Jerry Long.jpg


ブレンダの妹のパトリース・ハロウェイ(前に書いたジョー・コッカーの「フィーリン・オールライト」等で姉妹でバックヴォーカルをしていた)そしてこの曲の作者の一人であるゼルファ・クロフォード、そしてハロウェイ姉妹のいとこのパット・ハントの4人組のグループらしい


Brenda Holloway.jpg

Patrice Holloway.jpg


ブレンダ・ハロウェイは達郎さんも言っていたけど、あの「You've Made Me So Very Happy」のパトリースやベリー・ゴーディJr.、フランク・ウィルソン等の作者の中の一人で、


確かにこの曲はBS&Tがオリジナルを超す有名曲になっているけど、ルー・ロウルズのヴァージョンもソウルフルで渋くて良いし、モータウン系レーベルのV.I.P.レーベルから出したソウルグループのハーツ・オブ・ストーンのヴァージョンも凄く良い


You've Made Me So Very Happy.jpg

Stop the World We Wanna Get On.jpg


そしてウッドン・ニッケルズの曲だが、宮治さんはA面の「Nobody But You」の方が有名だと言っていたが、個人的には自分も「More Than a Friend」よりも良いと思うが、「More Than a Friend」は「Where the Girls Are Vol.9」と言うオムニバスCDで手に入りそうなので購入予定に入れておこう


Where the Girls Are Vol.9.jpg


と言う訳で、本当に音楽マニアにはたまらない二週続けての新春放談でした


まぁ~本当によっぽどの古い洋楽マニアじゃないと楽しめないサンソンでしたけど、何度も言うようにそもそもこれが達郎さんの音楽の原点なのだから、そして達郎さんとしてはやっぱり喜んでくれる音楽マニアや興味を持ってくれる音楽好きな人に向けて達郎さんの好きな音楽を発信する事が達郎さんが一番楽しくて目的としている番組だと思うから、これからもマニアックに音楽マニアに知識を教える為にもこう言う番組を多くやって行って欲しいと願う

nice!(0)  コメント(0) 

歴史の変わり目にいる [一般]


菅義偉首相.jpg


今年になっても引き続き、いやそれ以上にコロナの影響大の世の中になっている


もう本当にワクチン頼みの安定した世の中になるまで何とか繋いで行くしかない


まぁ~相変わらず突き詰めた考えを持って発言している奴など誰一人もいない


先ず、最初はこんなのただの風邪だとか、年寄りだけが心配する病気だと言っていた奴等(未だにいるけど)


とりあえず病院がちゃんと機能しているのなら、どんな病気であろうとも病院に行ってちゃんと診てもらえて処置してもらえるのなら、コロナが感染が広がっていても世の中がこんなに大騒ぎする必要が無いのだ


それで仮にお年寄りを中心に亡くなる人が増えても、ある意味未知の感染症である以上それも仕方がないと思う


しかし今は医療業界がそうなってなく医療崩壊が懸念されているから、緊急事態宣言とか行動自粛の世の中になっている


そしてそうなると当然経済の悪影響も半端ではない


人命か?経済か?と、よく言われている事であるけれども


今は良く有事だと言われている事もあるが、本当に戦争が始まって医療崩壊になったら、当然、若者を優先して救う事になるだろうから、お年寄りや中高年以上が見捨てられる事になっても当たり前だ


じゃ~今は有事と例えられても高齢者が亡くなるのを黙って見ていられるのか?病院にも行けないで診察もしてもらえないで亡くなるのを本人も家族も納得出来る世の中なのか?と言う事だ


それは大変だからとなって感染拡大を止めろと言う事で緊急事態宣言だとか行動自粛だと言う事になっているのだけど


まぁ~本当に無責任な奴らが勝手に都合の良いように発言しているのが多いけど、政治家が悪いと言っていれば済むものではない


政治家は全ての上で責任を取らなければいけない立場だから、国や世の中が混乱している時は確かに責任の矢面に立って追及されても仕方がないし、政治家はそう言う事まで覚悟した上で政治家を務めていなければいけない


じゃ~政治家を責めていたからと言ってそれで済む訳ではない


ゴー・トゥ・トラベルをやったから、続けていたからと政治家は責められるが、逆に冷静になって現状を理屈で考えれば、そう言うキャンペンーンをしないと、キャンペーンを続けないとそれに関連する業界が経済がこの先大変な事になるだろうと言う表れにもなると言う事だ


ハッキリ言って、この国に財政の余裕などない。我が国はコロナ対策でも世界で一番金を使っている国だ。


医師の立場、医療業界の立場の者が発言している事は現状を表している最もな事なので、そこに偽りも問題もない


それじゃ そうならない為に緊急事態宣言を!移動自粛を!と、ほぼ収入にさほど影響もない、あっても生活に困らない立場の者がそう叫んでも、方や経済で倒産や失業で今日も明日も食えない人も出て来ている中で、どこまで説得力があるのか?


それじゃ保証を!国が補償を!と簡単に言う


政治家の姿をもっと見て、この国の状況を判断しろ!


コロナ騒動が無くても、この国はいつか財政でつまづくと思っていた自分としては、コロナ対策で200兆も使ってしまったこの国にいくらの金があるんだ?


緊急事態宣言を出せ!自粛しろ!と言うのは、医療の状況を考えても自分も仕方がない政策だと思うけど、じゃ~保証は?と言ったら、コメンテーターを筆頭とした無責任な奴らは国がもっと金を出せ!もっと手厚くしろ!と言うのだが

当然のように我国の財政に余裕が無い以上、又赤字国債を発行して対応するしかない


自分が知る限り、ミヤネ屋の宮根誠司だけが「赤字国債を発行して、将来にハイパーインフレが起きても仕方がないけど、今そうするしかないのじゃないのか」と言っていた


結局突き詰めた発言とはこう言う事だ


経済を重んじている奴等は、今の現状を「騒ぎ過ぎだ」「大したことない」と何も責任も知識も無い者が現状の厳しさを避けて無責任に発言する。世界中の多くの国家も感染症の専門家も、そして我国の医療業界も現状の厳しさを必死に訴えているのによくもまぁそんな適当な事を言ってられるわな。結局こいつらも責任が無い上で何とでも言えるのだ


そして反対にコロナ感染症を重大な事だと思っている奴等は、この現状を見て「大変だ!」と言って、「緊急事態宣言をもっと早くからするべきだった!」「ゴー・トゥ・トラベルが悪い!」「企業、個人にもっと保証せよ」と叫ぶ


まぁ~本当にどっちもどっちと言うか、何も責任も感じなく、先の事も考えず、無責任に発言している愚か者だらけ


まぁ~政治家を始め、多くの者達の気持ちは「早く効果が確実にあるワクチンが出回って、少しでも短い期間でコロナが終息してくれ」と思っているのが本音だろうし


政治家もこれ以上お金を使い続けると後々本当にコロナ騒動以上に経済を筆頭に我々の生活も大きなダメージを受けると思っているのだろう


確かに前にも書いたが、コロナが終息しても経済的なダメージと我国の財政を考えたら、自分は間違いなく大きな変動の世の中が必ず来ると思っている(先に書いたように元々そうなる時が来ると思っていた上で、コロナ騒動になったから早まる事になったとも思っている)


まぁ~財政面でも前に言ったように、無責任な評論家が大丈夫だとか、まぁ自分の本を売る為に適当な事を言っている奴等もいるのだけど、じゃ~政府は政治家はどうしてる?って事だろ?


我国の状況を知るには政治家の政策で行っている事を見れば、そこに真実が見えるんだよ


まぁ~結局、政治家は当然だが、国民に不安を与える事なんて、堂々とコメンテーターも無責任な評論家も誰も言えないんだよ


だから、コロナ騒動に対しても、政治家もコメンテーターも評論家も誰も突き詰めた意見何て宮根誠司以外は誰も言ってない


そんな突き詰めた意見も言えないで、政治家や誰かのせいにした意見しか言えない奴等なんて、覚悟もないし、先の事も考えられないで現状を見た安易な解決策の意見しか言ってないんだよ


とにかく、この国は今出来る事を騙し騙しして行くしかない


だからと言ってワクチンが出回って落ち着こうが、我国だけではないが世界中の国家が背負った主に財政的なダメージは後々大きく国家や国民に圧し掛かって来るのは間違いない


希望だけで世の中が進んでいけるような甘いものじゃない事を、今回のコロナ騒動で国民も知るべきだ




nice!(0)  コメント(0) 

今年もやってくれました!宮治さんとの新春放談 [音楽]


まぁ本当に濃~い濃~い中身の新春放談


これぞ聴き応えあのあるサンソン!って感じ


やはり60年代以前の音楽となると、達郎さん世代の洋楽ファンか自分も含めた後追いの洋楽ファンって感じじゃないと一般の洋楽ファンでも何が何だかさっぱり分からないレベルの話だろう


達郎さんの声のトーンからしていつものサンソンと違うくらいだから、やっぱり達郎さんは真の洋楽ファンで、同じレベルの知識のある人の会話は何よりも楽しいって感じだ


自分としてもその気持ちは十分過ぎるくらい分かるけどね


今でこそ大物になった達郎さんとしてはそんなことは公然と言わないけど、これだけの音楽マニアでもある達郎さんはシュガーベイブ結成前からもそうだと思うし、ソロになってからも売れない頃の達郎さんは「俺はお前らの知らない音楽を聴いて知っているんだ!そんな俺が創る音楽はセンスが良い音楽なんだ!」と言う思いの中で、売れる売れないに関わらず音楽に対して絶対的な自信は持っていたはずだ


今でこそ全然洋楽も分からない達郎ファンがサンソンを聴いているけど、これだけマニアックな選曲で番組を熱心に昔から聴いて来たのは相当な洋楽ファンじゃなかったら聴いてなかったと思う


当時達郎さんが売れ出して達郎ファンになった人でも邦楽がメインで達郎ファンになった人は当時からマニアックな洋楽をかけていた達郎さんの番組は余り聴いていなかったと思うな


自分も70年代に入ってからだと結構付いて行けると思っているが、それでもかなりディープなものは知らないので、60年代以前のものでも70年代のディープなものでも勉強になるので、こう言うプログラムはやはり相当為になる


と言う訳で1曲目のジョージア・ギブスの「You Can Never Get Away from Me」


これは前年の新春放談の時にかけた「Let Me Dream」を聴くために、デジタル配信でアルバム「Call Me Georgia Gibbs」を購入していたので、「You Can Never Get Away from Me」も持っていた


ハワード・グリーンフィールドとジャック・ケラー作の曲になるけど、いかにも60年代のポップスって感じで、自分的には「Let Me Dream」の方が圧倒的に良いと思う


レスリー・ゴーアと聴き比べてもジョージア・ギブスのヴァージョンの方が良いと思う


Call Me Georgia Gibbs.jpg


自分はジョージア・ギブスと言えばやはりジャズを歌っている方がピンと来る


Swinging With Her Nibs」と言うアルバムを中古で持っている、昔ジャズ批評のヴォーカル特集で取り上げられていたので購入した


60年前後、以前のシンガーは当たり前のようにしてスタンダードを歌っていたアルバムを結構出していたので、自分は当時のポップスの余りヒットしなかったシンガーでもジャズを歌っていたシンガーなら知っている場合もある


Swinging With Her Nibs.jpg


ギブスのアルバムは自分の持っているアルバム以前のものはさすがに古過ぎて録音状態も悪いと思うので保有する気にはならないが、CD化になったものは購入したいものもある

お次のペリー・コモの「Beats There a Heart So True」は「The Jack Keller Songbook」のCDで持っていた


The Jack Keller Songbook.png


達郎さんが言っていたようにジャック・ケラーはノエル・シャーマンとのコンビで曲を書く事も多かったのだが、他にハワード・グリーンフィールド、ジェリー・ゴフィンやラリー・コルバーとも組んで曲を書いていた


自分的にはジャック・ケラーと言えば達郎さんには余り評判は良くなかったと思われるが、自分は子供時代に思い入れのある「奥様は魔女」の「Bewitched」が一番に思い出す


Bewitched.jpg


ペリー・コモに関してはミッチェル・エアーズ楽団と共演したビッグバンドサウンドをバックに歌う59年のジャズアルバム「Como Swings」とか、50年代以前のヒット曲集のアルバム「Como's Golden Records」、73年のヒット曲「And I Love You So」が入った同タイトルアルバム、そしてボックスセット等を持っているが、


Como Swings.jpg

Como's Golden Records 2.jpgAnd I Love You So.jpg

Yesterday & Today A Celebration in Song.jpg


コモもシナトラと同じようにイタリー系シンガーは生まれ持った天性の声を持ったシンガーが多いとつくづく思わせる。


ヴォーカル好きには絶対外せない伝説の大物シンガーだ。


3曲目のジャッキー・吉川とブルー・コメッツ!!!


まさか、こんなのがかかるとは!


当然、番組でかかった曲は持ってないが、彼等の黄金時代を知っている世代としては嬉しい選曲でした


GSの中では一番演奏力の高いグループと言われていたブルー・コメッツ。ビートルズの日本公演での前座の演奏もドリフターズの演奏の被せも、内田裕也や尾藤イサオのバックの演奏もしていた


ユーチューブで演奏を聴いても演奏力の高さが分かる


アメリカに進出しようとして失敗に終わったけど、当時の人気と実力を考えたら、やはりブルー・コメッツが一番海外に出て行くに相応しいバンドだったと思う


ジャッキー吉川とブルー・コメッツ.jpg


4曲目のフィフス・ディメンションの「Flashback」


フィフスのアルバムはかなり持っていて10枚以上あるが、この曲はシングルオンリー曲だったのね


この曲はベスト盤の「Up Up and Away: The Definitive Collection」で持っているけど、この曲は色んな人が歌っている


Up Up and Away The Definitive Collection.jpg


ポール・アンカ、シェール、トム・ジョーンズ等、そしてこの曲を書いたアラン・オディは勿論、達郎さん関連以前にヘレン・レディの「アンジー・ベイビー」やライチャス・ブラザーズの「ロックン・ロール天国」の頃から知っていたけど、それ以前のサラ・ヴォーンやマリーナ・ショウ、ザ・ニュー・バース、ザ・フレンズ・オブ・ディスティンクション、スリードッグ・ナイトからゲイリー・グリッター、そして弘田三枝子まで歌っている(その他大勢)「Easy Evil」の作者でもあったのですね


オディはこんなソウルフルな曲も書いていたんだ!って感じの曲だ


Feelin' Good.jpg

From the Depths of My Soul.jpg

Birth Day.jpgLove Can Make It Easier.jpg

American Pastime.jpg

G. G..jpg

My Funny Valentine.jpg


それと「Flashback」のもう一人の作者のアーティ・ウェインはプロデューサーでもありシンガーでもあり作曲者でもある人で60年代からかなり長い間作曲者としても曲を色んなアーティストに提供していたのですね


Artie Wayne.jpg


有名無名問わず、ブライアン・ハイランドからキース、ジェイ&ザ・テクニクス、トロッグス!、意外なところではシャ・ナ・ナ・からコールド・ブラッドまで!実に幅広く曲を提供して来ている


まぁ提供していると言うかプロデューサーの判断でウェインの書いた曲を色んなアーティストが取り上げていると言うのが正解だと思うけど、それだけ取り上げられるほど職業作曲家としても良い曲を書いて来たと言う表れだと思う


まぁフィフスの「Flashback」に関しては、自分的にはそんなに良い曲とは思ってはいないのが正直なところ(笑)


それで5曲目のサーシャ・ディステルの「It Can Happen to You」と、6曲目のトゥルリー・スミスの「The Boy from Chelsea」全然知りませんでした!


サーシャ・ディステルってフランスのシンガー兼ジャズ・ギタリストみたい


Sacha Distel.jpg


曲はジョー・レンゼッティ作曲、ジミー・ワイズナーがプロデュース、アレンジのまぁまぁの曲でした なんかマイク・アンド・ジュディ・カラハーンってグループのカバーみたいですね


It Can Happen to You.jpg


トゥルリー・スミスはイギリスで60年代にシングルしか出していないシンガーだったんですね


Truly Smith.jpg


曲はキャロル・キング&ジェリー・ゴフィンの曲であのモンキーズのデイヴィ・ジョーンズが歌っていたんだとか、全然知らない曲でしたし、まぁ自分からしたら取り留めのない曲に聞こえましたw


The Boy from Chelsea.jpg


7曲目のリヴァプール・ファイヴも当然知りませんでした


LIVERPOOL FIVE.jpg


この辺を知っている人は60年代のマイナーなUKものとか追っかけている人なんかは知っているんだろうなぁ

それで曲はカーティス・メイフィールド作曲の「Sister Love」ですか!


Sister Love.jpg


やっぱり60年代のUKってアメリカの黒人音楽を追いかけてグループって多かったのですね


まぁエンジニアとしてのアル・シュミットは後のクラウス・オガーマン関連で知った名前でしたから知ってましたけど、昔から色んなジャンルのプロデュースもしていたのですね


Al Schmitt.jpg


もろ60年代のGSに通じるサウンドでした

最後のタットルテイルズ もう本当に分かりません!って感じで、さすが達郎さんだわ!よくこんな曲見つけて来ますねっ!


バリー・デ・ヴォルゾン関連と言う事らしいですが、曲はシェルビー・フリントの「Magic Wand」はワーナー・ナゲッツ・シリーズで持ってました


Attack Warner Girl Group Nuggets Vol. 8.jpg


作曲者のハンク・レヴィンって60年代にフリートウッズとかヴェンチャーズ、ヴィック・ダナ、70年代にはドナ・ファーゴとかに曲を書いていた人なんですね


後半はとにかく分からないアーティストばかりで調べ甲斐がありましたが、宮治さん、そして改めて達郎さんの凄さが分かりました


まぁ~レーベルの話とかコンポーザー、プロデューサー、アレンジャーの話まで興味を持って音楽聴いている人は音楽マニアくらいでしょう


いつものことだが、こんな聴き方をしているサンソンを聴いている達郎ファンなんてごく僅かだろうな


自分的には70年代やソウル系、ジャズ系関連だと知らなくても調べたら関連とかで分かるものも結構あると自負しているが、60年代もののディープなポップ系やシングルオンリーとかのものは調べても分からないものがあるので、大いに勉強になるから又次週も楽しみにしている






nice!(0)  コメント(0) 

ワクワクのスウィートソウル特集 [Soul]

 

もう少し続けてソウル系の特集をすると思っていたが、達郎さん自身の特集みたいな事もあり、スウィートソウル特集を又する事を楽しみに待っていた


頭の拍が分からない特集も、YMOの曲で自分が一番好きな「Shadows on the Ground」がかかったり、アンドリュー・ゴールドの「Lonely Boy」やカーティス・メイフィールドの「Jesus」がかかったりして楽しかったし、普段は殆どかからないベタ曲やロック系を織り込んだ達郎さんならではの選曲のメドレーも面白かった


達郎さんのアルバムの2020年リマスター盤の「僕の中の少年」と「POCKET MUSIC」も勿論購入した(まとめ買いしたので未だ届いていないけど)

POCKET MUSIC (2020 Remaster).jpg

僕の中の少年 (2020 Remaster).jpg


「僕の中の少年」は当時邦楽のCDとしては一番最初に買ったCDだった


だからこの辺りの時期から自分もアナログを購入する事もまだまだありながらCDを購入するようになって行った時代だったと思う


ムーン時代のオリジナルアルバムの中では「僕の中の少年」か「MELODIES」か、ってくらいの自分の好きなアルバムだ


前にも書いてあるように、アルバム「僕の中の少年」は「新・東京ラプソディー」と「マーマレイド・グッドバイ」の2曲と、そして「寒い夏」が入っているからだ


「新・東京ラプソディー」はシンセのリズムパターンと広規さんのドライブ感のあるリズムにドンドン引っ張られて行き、ジョン・ファディスのハイノートで決まりだ!


ファディスは前作の「POCKET MUSIC」でもアルバムタイトル曲でフリューゲルホーンのソロを執っているが、デビューアルバム「CIRCUS TOWN」のNY録音の付き合いがあってか、その後の達郎さんのアルバムでファディスを起用しているが、ランディ・ブレッカーではなくてファディスのハイノートソロを入れたところが達郎さんの抜群のセンスだと思うし、間奏のソロとエンディングで永遠と鳴り響くファディスのハイノートがこの曲をより一層疾走感のあるものにしていると思う(達郎さんの吹くハーモニカも良い味を出している)


ストリングスとコーラス以外は達郎さんの一人多重録音で仕上げた「寒い夏」


服部克久さんのストリングスアレンジも美しく、達郎さんのドラムと(さすが!元々ドラマー)ピアノも味がある!!!自分的にはアルバム「MOONGLOW」のアウトテイクだった達郎さん作品のepoの「真夜中にベルが2度鳴って」と双璧をなす曲


名曲だと思う!!!


JOEPO 1981KHZ.jpg


そしてサンソンで達郎さん特集の時リクエストが多かったと言う「マーマレイド・グッドバイ」


青山さんの迫力あるドラムと、またしてもドライヴ感抜群の広規さんのベース そして前にも書いた淵野さんのテナーサックスで決まり!!!(この曲のグルーヴ感は青山さんと広規さんのリズムと淵野さんのサックスが出していると言っても過言ではない)


特にソロとエンディングでの淵野さんのブローテナーは迫力ものだし、この曲を一番際立たせている


前に淵野さんのHPで淵野さん自身にこの曲のレコーディングについて質問した事があるのだが、淵野さんはこの曲のソロ演奏をそんなに何テイクもとった記憶がないと言っていた。


これだけ迫力ある淵野さんの演奏を達郎さんが気に入ってエンディングソロをフェイドアウトしてまで入れたのだろう


ってな訳で、達郎さんのアルバム関連からの話題で書いて来たが、又もサンソンのスウィートソウル特集について書いて行こう


1曲目 J.R. Baileyの「Love, Love, Love」


もう言う事ナシですね!!!


達郎さんも言っていたようにダニーがカバーした曲だが、自分もダニーのヴァージョンを知った後に(アルバムを買った後に)ジェームス・ラルフ・ベイリーのアルバム「Just Me 'N You」を購入してベイリーのヴァージョンを聴いた


アルバム「Just Me 'N You」はとにかく素晴らしいアルバムで全曲捨て曲無しのニューソウルの傑作アルバムだと思う


全曲、J.R. BaileyとKen Williamsとの共作で、数曲その二人にRudy Clarkが加わる(1曲のみMel Kentが加わる)バート・デ・コトー、ホレス・オット、ポール・グリフィン等のアレンジで悪かろうはずがない


時代はマーヴィンの「What's Going On」に影響された曲がいっぱい出て来たニューソウルの時代で、アレンジ面でもそれと分かるって感じでアルバムを聴いていられる


「Love, Love, Love」の他にアルバム出だしの1曲目の「After Hours」から2曲目の「Heaven on Earth」が涙ものだ!


Just Me 'N You.jpg


「Love, Love, Love」の他のカバーとしては先ず、「レア・グルーヴA to Z」の本でも取り上げられていたイギリスのファンクバンド、F.B.I.のヴァージョン


結構オリジナルに忠実なアレンジの曲だがヴォーカルが渋い声だ ホーンとコーラスが入ったいかにもファンクバンドらしい楽曲


F.B.I..jpg


次はスウィートソウルの本家本元のジョージ・カーの88年のアルバム「Love, Love, Love」からのヴァージョンはいかにも80年代に入ってからのシンセと打ち込みサウンドで素晴らしいとは言い難いがメロウな仕上がりの甘いナンバー


Love Love Love.jpg


そしてニューソウル系のマーヴィンフォロワーの一人でもあるロニー・マクネアの事もちょっと書いておこう


ロニーは70年代のアルバム3枚持っていて3枚とも良いアルバムなのだが、その中でも76年のアルバム「Love's Comin' Down」がマーヴィンの「What's Going On」の曲作りにも参加していたレナルド・ベンソンも曲作りに参加している曲もあって、マーヴィンの影響を受けたニューソウル曲ばかりでとってもいかしたアルバムだ

 Ronnie McNeir 2.jpg

Ronnie Mcneir.jpg

Love's Comin' Down.jpg


ベイリーの77年のセカンドアルバム「Love & Conversation」は未CD化みたいだが、アナログで手に入りそうなので欲しいと思っている


Love & Conversation.jpg


スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ「We've Come too Far to End it Now」サンソンでかかって、自分の持ってるベスト盤で改めて聴いてみたけど、いかにもスモーキーらしい哀愁のあるバラード 素晴らしい!


でもこの曲、スモーキーは曲作りに参加していないのですね


オズモンズのヒット曲「Love Me for a Reason」を書いたメンツと一緒のジョニー・ブリストル、デヴィッド・ジョーンズ、ウェイド・ブラウンの3人の共作


Love Me for a Reason.jpg


スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのアルバム「Flying High Together」は達郎さんも言っていた通り未CDで、自分はアンソロジーと「The Complete Motown Singles, Vol. 12A: 1972」で持っている


Flying High Together.jpg

Smokey Robinson & the Miracles Anthology [1995].jpg

The Complete Motown Singles, Vol. 12A 1972.jpg


この曲のカバーとしては渋いところでギタリストのジェイ・バーリナーのヴァージョンとかエスコーツのタイトルがちょっと変更されている「We've Gone Too Far to End It Now (We've Come too Far to End it Now)」のヴァージョンも凄く良い


Bananas Are Not Created Equal.jpg

3 Down 4 to Go.jpg



それで次は達郎さんも言っていたドラマティックスのメンバーでもあったラリー・ジェームス・レイノルズ絡みのチョコレート・シロップ


LJ Reynolds.jpg


さすがにシングルオンリー曲なので自分は持っていません。「BATTLE OF THE BANDS: ROUND FOUR」と言うCD に,サンソンでかかった「Who You Tryin to Fool Girl」が入っているみたいで中古で手に入れば何としても欲しいとっても良い曲だと思う。調べてみたら2008年の同じくスウィートソウル特集でもこの曲を選曲していたので達郎さんも大好きな曲なのだろう


Who You Tryin to Fool Girl.jpg

BATTLE OF THE BANDS ROUND FOUR.jpg


お次はフィリーのラヴ・コミッティの「I Wanna Make Love to You」


当然アルバムで持ってます


1980年の彼等のセカンドアルバム「Love Committee」からの曲で、CDでは「Love People Theme」とメドレーになっていて1曲目のファンキーなインストナンバーとはガラッと曲調が変わる(まぁ1曲目はタイトル通りのテーマ曲みたいなもの)


アルバムはフィリーとは言っても、シグマサウンドとNYのスタジオで録音しているので、エムトゥーメとレジー・ルーカス絡みのセッションに参加しているハワード・キングとかバージル・フェリントンとかも参加しているし、勿論シグマのミュージシャンも参加しているアルバムだ


Love Committee.jpeg


フィリー系のソングライターのロン・タイソン以外にオージェイズのメンバー等が作った楽曲なども入っていて全曲駄作無しの良いアルバムだと思うが、1stアルバムの「Law & Order」の方が全てシグマサウンド録音のフィリーそのもののアルバムで圧倒的にこっちの方が良い


そのアルバムの中ではリズミカルなナンバーの「Put It in the Back of Your Mind」はノリの良いいかにもフィリーダンサーで凄く良い!


Law & Order.jpg


ジョージ・カープロデュースのレッドホットの「You for Me」、82年のアルバム「Redd Hott #1」からのナンバー


CD化されているみたいなので中古でも手に入れたいアルバム


82年音言う事でサウンド的にはシンセの音もかなり全面に出て来たサウンドのアルバムって感じで、ファンキーナンバーの割合が多い中で「You for Me」はスウィートなナンバー。他にもスウィートなバラード曲も入っているみたいで欲しいアルバムだ


Redd Hott #1.jpg


エンチャントメントはアルバム全部保有しているので「Don't Fight the Feeling」も持ってはいるが、この曲が入っているアルバム「ユートピア」はアナログで持っているので未だPCに取り込んでいないw


このアルバムも先に書いてあるように83年のアルバムなので、いかにも80年代サウンドのソウルだ


Utopia.jpg


という事もあって、メロウなバラードの良い曲もあると思うが、やはり彼等の曲は70年代の方が圧倒的に良いだろう


彼等の大ヒット曲の「グロリア」を始め、デビューアルバム「Enchantment」ではアルバムのラスト3曲の「My Rose」「Sunshine」「Thank You Girl for Loving Me」は良い曲だし、2ndアルバムの「Once Upon a Dream」からは出だし1発目の「Sunny Shine Feeling」良い


4thアルバムの「Soft Lights, Sweet Music」からは何と言っても「I Can't Be the One」とトムトム84アレンジの「You and Me」が心トキメクほど素晴らしい!!!


彼等の曲はメロウなバラードもあったが、時代も時代なのでディスコチックなリズミカルなミディアムナンバーも多く、アルバムも一流どころのスタジオミュージシャンが参加してるので聴き応えがあった


Enchantment.jpg

Once Upon a Dream.jpg

Soft Lights, Sweet Music.jpg


最後のアイズレーの「Let Me Down Easy」はアイズレーのメロウバラードの神髄ですな


Harvest for the World.jpg


自分はアイズレーは初期の数枚とT-Neck時代のアルバムは全て保有している


アイズレーの曲はかなり洋楽ファンにも浸透している曲もあるので、サンソンのスウィートソウル特集でかけるほどのマイナーな曲ではないと思うが、やはりとろけるようなメロウなサウンドはスウィートな曲の王道として達郎さんも外せなかったのだろう


数あるアイズレーのスウィートナンバーで自分の好きな曲としては80年のアルバム「Go All the Way」から「Here We Go Again (Part 1 & Part 2)」、81年のアルバム「Grand Slam」から「I Once Had Your Love (And I Can't Let Go)」、同じく81年のアルバム「Inside You」から「Welcome into My Heart」


そして大定番である「For the Love of You (Part 1 & Part 2)」と「Make Me Say It Again Girl (Part 1 & Part 2)」はやっぱり外せないだろう


Go All the Way 2.jpg

Grand Slam.jpg

Inside You.jpgThe Heat Is On.jpg


という事で、またサンソンで食指が動いてブログに書きたくなる曲がかかるのを楽しみにしてる

nice!(0)  コメント(0) 

ソウル好きは黙ってられない [Soul]


非常に楽しみに待っていたサンソンのスウィートソウル特集


ソウル好きでもかなりのソウル通じゃないと分からないような選曲!さすが達郎さん!


自分は達郎さんの音楽を中心とした事にリスペクトしているので、達郎さんの人柄とか言動に全て賛同している訳ではない


まぁミュージシャン、アーティストなんて、そもそも自由な発想の持ち主が多いから、人間としての本能が環境によって出やすい人達だろう


一般人の中で音楽的才能がある人が(あくまでも本人だけそう思っている人もいる)その道に進み、才能だけではなく環境と運にも恵まれた場合に成功を収め、そして有名人になって金と名声を得た場合は人としての煩悩を持ちやすくなる訳で、人としての模範になるような事なんてあり得ないんだよ(勿論、有名人としてチャリティ等で活かせる事はあると思う)


ジャズでもロックでもこの人達は売れない場合も、売れてもハチャメチャな行動をして来た人達が多いだろう


自分はそんな人達のバックグラウンドも理解した上で、あくまでも音楽的に評価し自分の好きな音楽として、この人達を見て来ているので


この人達が有名人になってこの人達の政治的発言や人柄までも盲目的に賛同するのは自分は違うだろうと思うし、自分は違和感を感じる(勿論、中には政治的発言に自分も賛同する事もある)


要は自分も含めて人間なんて成功した場合、特に経済的に成功した場合は煩悩に走りやすいと言う事だ


それに最も走りやすいのは芸能人とかミュージシャン等の芸を仕事にしている人達


彼等の人生観や成功欲、音楽的な発言は特にその道に進む者達には大いに参考にもなり目標にもなると思う


だからと言って、いくらその人達のファンだからと言って、その人の発言全てに賛同したりするのは自分から見たら非常に浅はかに映るね


自分はこれだけ音楽好きな中で、自分が大好きな例えばシナトラでもビートルズでも伝説のミュージシャンでもプライベートではスキャンダルな事も結構して来ただろう


それは自分達一般人もそのように名声と金を得たらそうなって当然なんだよ


人とはそう言うもの


だから自分は好きなミュージシャンでもアーティストでも、その人達の大ファンになっても、あくまでも自分なりの音楽的な評価で彼等を見ているし、それ以外の事とは分けて考えているから、彼等の全てに賛同しているなんて事は無い


まぁだから達郎さんに関しても自分は音楽的な観点から達郎さんを評価している訳で、達郎さんの人柄も含めた人格に賛同しているなんて事は自分は無いから、ここでも何気に自分が思っている達郎さんの性格とか人格を書いているし、達郎さんだけじゃなく他の人達もそうだけど、音楽的な視点でも自分の好き嫌いと言う評価が出来る事が真の音楽ファンだと自分は思っている


と言う訳で サンソンのスウィートソウル特集


まぁ前から何度も書いているけど、これほどミュージシャン自身の嗜好とファンの知識が離れている番組もないだろうね


達郎さんは稀に見る音楽通な人だから、なまじ半端な洋楽ファンでさえも付いて行くのに大変なのに、洋楽もそれも昔の洋楽なんか全然興味もない知識もない達郎ファンがこの番組を聴いているのは自分としては何か滑稽に映る


達郎さんファンなら、これだけの音楽通の達郎さんを理解する上でも、達郎さんのバックグラウンドを意識して達郎さんのかける音楽に興味を持つべきだと思うけどね


達郎さんは何でサンソンでオールディーズ中心の洋楽をかけるのか?それは達郎さんが大好きな音楽で達郎さんの音楽にもかなりの影響を与えて来た音楽だから、ずーっと達郎さんの拘りでこのような番組を続けて来ているのだと思うので、達郎さんファンを認識するなら番組でかかる音楽にも興味を持たないと!と自分は思っている


それで特集一発目のファーストクラスの「Coming Back to You」


達郎さんが番組でかけたシングルヴァージョンは勿論持っていないのだけど、77年のアルバム「First Class (They Are!)」のアルバムヴァージョンでは持っている


Going First Class.jpg

Coming Back to You.jpg

They Are!.jpg


シルビア・ロビンソンとジョージ・カーのプロデュース 


Sylvia Robinson.jpg

George Kerr.jpg



さすがに番組でシルビアの「ピロー・トーク」は余りにもベタ過ぎてかけないのは当然だろうけど、スウィートソウルと言えばシルビアが関連したものを外す事は出来ないだろう(モーメンツもベタ過ぎてかからない)

 

自分はファーストクラスはアルバム3枚持っていて、80年のアルバム「First Class」だけ持っていない

 First Class 80.jpg


彼等のアルバム曲は「The Softones & First Class Together」も含めて殆どの曲が良い曲で全曲質が高い!


その中でも上記に挙げたアルバム「First Class (They Are!)」の中の曲で、「Give Him Up」「I Wasn't There」「Lucky Me」、順番にリズミカル・ミディアム、そして最後にバラードの3曲はグッ!と来るナンバー揃いで、特に最後の「Lucky Me」はシルビアとジョージの共作でスウィートソウルナンバーとしても素晴らしい!


The Softones & First Class.jpg


お次のMonday Afterの「He Who Laughs Last Laughs the Best」


He Who Laughs Last Laughs the Best (by Monday After).jpg



こんなシングルオンリー曲、自分は持っていないと思っていたら持っていた


当然オムニバスで「Rare Collection Buddah De Jure Soul」と言うCDで持っていた


Rare Collection Buddah De Jure Soul.jpg


このオムニバスCDで彼等のシングルAB面曲2曲と、あとフィリー物のオムニバスで彼等のもう1枚のシングル曲も聴けるようになっているから、一応彼等のシングル全曲聴けるように保有している


プロデュースとアレンジは達郎さんも番組で言っていたように、自分もフィリー関連で書いて来ているジョン・デイヴィス

John Monster Davis.jpg


曲はズレーマ・クソー、グロリア・ゲイナー、ジョー・サイモン等のアレンジもして来ているアンドリュー・スミスと、ジャニス・マックレーンの「Smack Dab in the Middle」等も書いているミルト・タネント


二人共フィリー関連に近い人だと思う


それで「He Who Laughs Last Laughs the Best」だが、いかにもフィリー的なサウンドだけど、自分的にはミディアムなソウルナンバーで心に残るほどのそんなに惹かれる曲ではない


彼等のもう1曲のシングル曲「Merry-Go-Round」の方がリズミカルなフィリーダンサーでこちらの方が好きだな


Merry-Go-Round.jpg

The Spirit of Philadelphia 4 Ever.jpg


そして次はコンチネンタル・フォーの「Loving You Is the Next Best Thing to Heaven」


Continental Four.jpg

Loving You Is the Next Best Thing to Heaven (by Continental Four).jpg


これもシングルオンリー曲で自分は持ってないと思っていたらオムニバスで持っていた(意外と持っているものですねw)


「Soul Vocal Group Delights 11」と言うオムニバスCDに入っている曲でパトリック・アダムス作曲&プロデュース


Soul Vocal Group Delights 11.jpg


この辺のストリングスを聴いているとMFSBのストリングスサウンドに聴こえそうだけど、パトリック・アダムスだから違うんだな 


曲はフレディ・ケリーのファルセットヴォイスが聴ける甘いスウィートソウルで良い曲だ


コンチネンタル・フォーはフィリー関連なので自分としては今まで持っていなかったのが嘘みたいでして、彼等の唯一のアルバム「Dream World」は早速注文した


Dream World.jpg


4曲目のイントリグースの「In a Moment」


The Intrigues.jpg

In a Moment.jpg


イントリグースは「If the Shoe Fits」と言うアルバムは持っていたのだが、この曲は持っていなかった


If the Shoe Fits.jpg


ボビー・マーティンとトム・ベルのプロデュース 悪かろうはずがない、いかにもフィリーサウンド


Bobby Martin.jpg

Thom Bell.jpg


この曲が入っている70年のアルバム「In A Moment」はCDで手に入りそうなので、これまた早速注文した


In a Moment Album.jpg


これもフィリーサウンドで凄く良い曲 


先に挙げた「If the Shoe Fits」のアルバムでは「Let Me Love You Tonight」「Let Me Love You Tonight」の2曲が特に素晴らしいバラードで、スピナーズの名曲「Could It Be I'm Falling in Love」を書いたスティールス兄弟がアルバムプロデュースして曲も全曲書いている


Steals Brothers.jpg


あと上記で書いたアルバム「In A Moment」の中にも入っている「I'm Gonna Love You」も自分はオムニバスで持っているが、達郎さんも言っていた初期のフィリーサウンドで70年代になってからの洗練されたフィリーサウンドになる前のフィリーでもソウルの名曲として良い曲を輩出していたのが分かる


Soul Vocal Group Delights Vol 6.jpg


5曲目のジェイ・ケリー&ザ・プレミアーズの「She Calls Me Baby」


She Calls Me Baby (by J. Kelly & the Premiers).jpg


これも今まで挙げて来たシリーズもののオムニバスとフィリー関連のオムニバスで持っていて、これまたフィリー関連

Soul Vocal Group Delights 11.jpg

This Time Will Be Different The Sweet Soul of Philadelphia, 1968-1982.jpg


結局この日のスウィートソウル特集ではフィリー関連の曲が3曲続いたと言う事になる


モータウン関連でもヒットしなかったマイナー曲やシングルオンリー曲もあったと思うが、やはりスウィートソウルとなるとフィリーの方が圧倒的に多いと言う表れだろう


スウィートソウルとなると王道はフィリーとシルビア・ロビンソン、ジョージ・カー、あとシカゴソウルと言う事になるのだろうな


曲の方は同じくフィリー関連のコートシップの「It's the Same Old Love」(タムラ・モータウン・レーベル)やジェイ・&ザ・テクニクスのフィリー界隈やマリリン・マックー&ビリー・デイヴィスJrとかにも曲を書いていたゲイリー・ナイトとジーン・アレンの共作


ゲイリーは元々60年代にコニー・フランシス、レスリー・ゴーア、ミッチー・ライダー等に曲を書いていた職業作曲家で、コニーに曲を提供していた時はゲイリー・ウェストンやハロルド・テムキンと名乗っていたし、60年代にトレイシー・デイと言う女性とデュオを組んでシングルを出していたらしい


Dey & Knight.jpg


一方ジーン・アレンの方は達郎さんも言っていたようにボビー・ヴィントンやアーチーズ等に曲を書いていて、ジーン・シャクターとも名乗っていた


Gene Schachter.jpg


ゲイリーもジーンも共に白人なのにこんなスウィートなソウルナンバーも書いていた事はジェリー・ロスと同じように白人でもソウルの名曲を書けると言う表れだろう


曲は出だしのドラムからフィリーらしい音で、もろスウィートソウルって感じの甘い曲だ


最後はあの「フゥーフゥ」で有名な「レッツ・オール・チャント(邦題「チャンタでいこう」w)」で有名なマイケル・ゼーガーがプロデュース、アレンジしたイリュージョンズの「I'd Like To Say I Love You」

Michael Zager.jpg

Elusion.jpg

I'd Like to Say I Love You.jpg


シングルオンリー曲で中々入手し難い曲でオムニバスでも自分は当然持ってない


マイケル・ゼーガー関連はNY系スタジオミュージシャンの事もあり結構意識して買ってきたが、当然持ってないものも沢山ある訳でシングルオンリーとなると尚更だ


80年代に入ってからの彼等のファーストアルバムは手に入るので早速購入する事にした(自分的にはこのアルバムジャケットに見覚えがあるような気もしていたのであちこち探して見たが、やっぱり持ってなかったので購入決定!)


All Toys Break.jpg


マイケル・ゼーガーとなるとディスコ系かポップナンバーって感じのものが多いので、こんなソウルフルな甘いスィートソウルもやっていたのか!?って感じ


達郎さんも言っていたが、やはり達郎さんみたいなソウルコレクターだとシングルオンリー曲も原盤で手に入れられるけど、自分みたいな者は前にも言ってあったように7インチシングルのコレクションはしていないので、精々オムニバス盤で手に入れるのが精一杯だから音源的には圧倒的にサンソンで流す方が良い音に決まっている


まぁサンソンも現在はラジオからそのまんまmp3で録音して保有しているので今後も聴く事は可能だが、やはり原盤までとはいかなくともオムニバス盤でも聴けるように保有していたいと言うのがマニア心なんです(笑)


来週はドゥワップ特集で、今後はスウィートソウルと交互に特集して行くと達郎さんは言っていたが、ドゥワップは先に言っていたように自分は全然詳しくないのでブログに書けないけど、スウィートソウルは又書く事になって行くと思う


今回のスウィートソウル特集で改めて自分もソウル好きだと分かった特集でした

nice!(0)  コメント(0) 

引き続き サンソン 棚つか+リクエスト [音楽]


達郎さんが言っているように、最近の達郎さんファンはやはり洋楽を知らないでサンソンを聴いている達郎ファンが多いみたいだね


達郎さんのサンソンでかかるような洋楽をリクエストをする人は殆ど古い世代の人が多いだろう


中には達郎さんが言うように若い人でも古い洋楽に興味を持って、古い世代の人でも音楽通じゃなきゃ分からないような渋いところをリクエストしてくる若い人もいると思うが、


それはやはりサンソンを聴いて古い洋楽に興味を持ち、それもかなり古い洋楽に惹かれて詳しく調べたりしている若い人じゃないと上記のようなリクエストは出来ないと思う


達郎さんはとにかくあのように音楽のジャンルが幅広いから、オールジャンルで達郎さんにリクエストをするような人はそうはいないだろう


自分はここのブログで書いているように達郎さんのかける曲にほぼ全部と言って良いほど対応出来ると思っているし、かかっている曲の半分以上保有しているくらい達郎さんのサンソンに着いて行けると自負している


ただ、前にここのブログで言っているように、まぁ~達郎さんもサンソンで殆どかけないと思うけど、パンクとレゲエは自分は全然着いて行けないですw


それと達郎さんは大得意と言うか、日本でもそのジャンルのスペシャリストでもあるドゥワップに関しては自分もソウル好きとは言え、達郎さん編集のドゥワップオムニバスぐらいしか持ってないので全然詳しくない


あとは、それこそサンソンでかかる珍盤奇盤と言うものの曲は自分は知っているものがあったとしても先ず保有なんてしてないし知らない曲ばかりです。


という事で、今回も又サンソン関連の記事でいっちゃいます


サンソンでかかる曲の事をいつもブログに書いてはいけないと思うが、まぁ~こうやって洋楽中心で自分が琴線に触れた、どうしても書きたくなる曲がサンソンでかかれば今後も記事にする事は多くなると思っている


だって前から言っているように、サンソンでかかる曲は自分の書きたい記事のきっかけになるからね


1曲目のヤング・ホルト・アンリミテッド


Young-Holt Unlimited.jpg


勿論、ラムゼイ・ルイス繋がりがありますから、ヤング・ホルト・トリオのアルバムを含めてオリジナルアルバムは全部持ってるくらい当然のように自分の好きなところ


「ソウルフル・ストラット」 この曲がヒットする前にモダンジャズ系の曲がポピュラーヒットチャートに上った曲は何曲かある



ゲッツ&ジルベルトの「イパネマの娘」はゲッツ絡みとは言え純粋なモダンジャズのヒット曲にはならないはず。そして凄いヒットではなかったがリー・モーガンの「サイドワインダー」、ジミー・スミスは結構いっぱいあるけど、「ザ・キャット」は最高位67位、デイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」は中々のヒットの25位、キャノンボール・アダレーの「マーシー・マーシー・マーシー」は間違いなく大ヒットの11位、ウェス・モンゴメリーの「ウィンディ」は44位、バド・シャンクの「ミッシェル」は65位、ハービー・マンの「メンフィス・アンダーグラウンド」44位(ハービーの70年代のヒット曲「ハイジャック」は完全なるディスコなので対象外)、そしてヤング・ホルト・アンリミテッドの先輩ヒットにあたるラムゼイ・ルイスの「ジ・インクラウド」が大大ヒットの5位! そんなところか


カル・ジェイダーの「ソウル・ソース」88位、モンゴ・サンタマリアの「ウォーター・メロンマン」10位などはラテンナンバーだから純粋なモダンジャズヒットとはならないだろう


70年代に入り、先に述べたハービーの「ハイジャック」のようなヒットやハービー・ハンコック、そしてそれこそモダンジャズのくくりに入らなくなってしまったクインシー・ジョーンズとかいるけど、60年代までが所謂モダンジャズのミュージシャンとしてポップチャートにあがった曲として捉えるべきで、70年代以降はジャズやソウル、ロックの境界線が曖昧になってしまったのでモダンジャズとしてのジャンル扱いのヒット曲はなくなってしまった。


そんな訳でヤング・ホルト・アンリミテッドの「ソウルフル・ストラット」は、もうソウルジャズと言うものに分類されるような曲なのでモダンジャズの扱いにはならないギリギリのジャズのヒットになるだろうか


まぁ~チャイライツのヴォーカリストのユージン・レコードがシカゴ・ソウルの重鎮、ソニー・サンダースと作った曲だからソウルのヒット曲と言ってもおかしくない


Soulful Strut.jpg


彼等の前身にあたるヤング・ホルト・トリオとしての先のヒット曲「ワック・ワック」40位、こちらのヒット曲の方が純粋なモダンジャズのヒット曲としてカウントされて然るべき曲


Wack Wack.jpg


歌詞の付いた「Am I the Same Girl」を抜かせば、自分の持っている「ソウルフル・ストラット」のカバーでは


先ずジョージ・ベンソンのヴァージョン、79年のアルバム「Livin' Inside Your Love」から


スティーヴ・ガッドとウィル・リーのリズム隊にクラウス・オガーマンアレンジの流麗なストリングスが絡む軽快な曲


Livin' Inside Your Love.jpg


一方ボサノバテイストのワルター・ワンダレーのヴァージョンはオルガンをメインにした演奏にウォルターの弾くハープシコード(チェンバロ)がメロディを刻みフルート、トランペット、フリューゲルホーンが被さる


とっても軽やかでBGM風な楽曲


Moondreams.jpg


後は同じくラテンものブラジリアン・パーカッショニストのウィルソン・ダス・ネヴィスの69年のアルバム「Som Quente E O Das Neves」からのヴァージョンで、ラテンって感じよりもソウルフルな演奏


Som Quente E O Das Neves.jpg


そして次はソウル・カウンツと言うグループになる前のバンドでザ・ファビュラウス・カウンツの69年のアルバム「Jan, Jan」からのヴァージョン モーゼ・デイヴィスが弾くオルガンにソウルフルなカッティングギターとパーカッションが絡みサックスがメインでフューチャーされる曲


Jan, Jan.jpg


最後はイギリスのバカラックと言われたトニーハッチの「ソウルフル・ストラット」


ビッグバンドアレンジでホーンがメインに出た演奏で洒落た感じでオリジナルよりもジャズっぽい


トニー・ハッチは非常に才能豊かな人だったのでポップス、ジャズ、スタンダードなど幅広い音楽をしていて洒落たものが多かったからアメリカでも受け入られた


Sound of the 70's.jpg


フランキー・ヴァリの「September Rain (Here Comes the Rain)」は自分はオリジナルしか持ってない。今年の宮治さんとの新春放談で達郎さんがチャーリー・カレロ・シンガーズのこの曲のカバーをかけていたが、自分もとっても欲しい


この「September Rain (Here Comes the Rain)」の入ったヴァリの68年の「Timeless」のアルバムでは何と言っても「Watch Where You Walk」が最高だ!!!


Timeless.jpg


当時、ヴァリの74年の全米ナンバー1曲「瞳の面影(My Eyes Adored You)」のシングルを買って、この曲のB面だった「Watch Where You Walk」を聴く方が圧倒的に多かった


ボブ・ゴーディオとボブ・クルー作のこの曲はラスベガスのショーでウェイン・ニュートンが歌ったら最高に似合うだろう!ってくらいのポップスのスタンダードにもなり得る曲だと思っている 勿論自分がヴァリの曲で一番好きな曲だ


My Eyes Adored You.jpg


ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズの「The Stumble」


A Hard Road.jpg


ジョン・メイオールはクラプトン繋がりでアルバムを持っていて近年は次第に増えて行っているので初期の頃からのものは結構揃って来てるが、ピーター・グリーンと言えばフリートウッド・マックは初期から黄金期までのアルバムは揃えて持っているので、ピーター関連のものではデビューからの3部作と特徴的なジャケットのアメリカ編集盤の「English Rose」とイギリス編集盤の「The Pious Bird of Good Omen」を持っている


Peter Green 2.jpg


この頃のフリートウッド・マックは黄金期のマックのファンから見たら全然違うバンドと思われるくらいのブルースロックバンドであった


イギリスのブルースロックはアメリカのものよりも重苦しく暗いものが多いので、ブルースロック好きでも特にイギリスのブルースロックが好きな人は拘りがあると思う


自分はブルースロックと言えば先ずオールマンなので、アメリカンブルースのポールバターフィールドとかマイクブルームフィールド、スティーヴ・ミラーとかになるので、イギリスの本格的なブルースバンドは持ってないものも多いのでサヴォイ・ブラウンもチッキン・シャックも持ってない


それでフリートウッド・マックの1stアルバム「Peter Green's Fleetwood Mac」はピーター関連では「Merry-Go-Round」が、どっぷりのブルースで、そして「ブラック・マジック・ウーマン」に通じる「I Loved Another Woman」が良いねぇ


Peter Green's Fleetwood Mac.jpg


2ndアルバムの「Mr. Wonderful」はピーターのナンバーでは1stと違い軽快なブルースナンバーもやっていて、「Stop Messin' Round」と「Lazy Poker Blues」がノリが良くて良い


Mr. Wonderful.jpg


3rdの「Then Play On」は全体的に地味なアルバムだと思うが、シングルのみの発売だったヒット曲の「アルバトロス」的な「Underway」、ヘビーな「Rattlesnake Shake」のピーター作品とジョン・マクヴィー作の途中で曲調が変化しちゃう長尺な曲の「Searching for Madge」が自分の好きな曲だ


Then Play On.jpg


敢えて「ブラック・マジック・ウーマン」は外したのだけど、ピーター・グリーンは知らなくともこの曲を知っている人は多数いるだろう


テンプテーションズ、70年代以前を中心に結構アルバムは揃えて持っている


71年のアルバム「Sky's the Limit」は全曲バレット・ストロングとノーマン・ホィットフィールドの共作で、この二人のコンビで「Just My Imagination (Running Away With Me)(はかない想い)」よりも前に「I Can't Get Next to You(悲しいへだたり)」のナンバー1ヒットを出している


Sky's the Limit The Temptations.jpg


この二人のコンビで社会性の強いメッセージ曲を何曲も作っていたが、ヒットから遠ざかって行った時期に60年代のモータウンサウンドへの原点回帰と言う事でこの美しいバラードを作った


エディ・ケンドリックスがリードをとるこの曲のヒット後にエディはテンプテーションズを離れソロでも全米ナンバー1曲を出してテンプスのメンバーではソロになって一番成功した


エディのソロは1枚を除いてほぼ全部揃えてるけど、モータウンで育ったエディだったけど、やはり自分としては2枚のシグマサウンド録音のフィリーサウンドのアルバムが気に入っている


Eddie Kendricks Picture.jpg


共に76年作のアルバムなのだが、「Goin' Up in Smoke」の方ではフィリーダンサーの軽快なナンバーの「To You from Me」と「Don't Put off Till Tomorrow」が良いし、


Goin' Up in Smoke.jpg


「He's a Friend」のアルバムでは「It's Not What You Got」はいかにもフィリーサウンドって感じで大好きなナンバーだ


He's a Friend.jpg


テンプスは曲がいっぱいあり過ぎて書きたい曲もいっぱいあるので、又改めて書く事があるだろう


そして今回サンソンでかかった曲で唯一持っていなかった曲 ジャッキー&ザ・スターライツの「VALERIE」


先に言っているようにさすがにドゥワップ系は持ってないですわ しかしこんなレコードを持っている達郎さんは日本有数のドゥワップコレクターだと思う


Jackie and the Starlites.jpg


最後のダイナ・ワシントン 当然のように自分も好きなので20枚近いアルバムを保有している


ジャズ&ブルース系のシンガーなので白人みたいなスッキリとした歌唱ではないので非常にクセのある歌い方だ


Dinah Washington & Quincy Jones Complete Sessions.jpg


ダイナは今回サンソンで取り上げたデルズと同じようにソウル系のシンガーのブルック・ベントンとも共演したアルバムもある


The Two of Us (with Brook Benton).jpg


サンソンでかかった「Am I Blue」は1929年の映画「オン・ウィズ・ザ・ショー」の為にハリー・アクスト作曲、グラント・クリークが作詞をしたブルースナンバーのスタンダードなので、ダイナにはピッタリの曲だ


似たような歌唱では前回の記事でも書いたグロリア・リンのヴァージョン


62年のアルバム「After Hours」から ビッグバンドとストリングスをバックに歌い上げるジャージーなナンバー


After Hours.jpg


アーネスティン・アンダースンの78年のライヴアルバム「Live from Concord to London」ではハンク・ジョーンズのピアノ、レイ・ブラウンのベース、ジェイク・ハナのドラムのトリオをバックに粋に歌う


Live from Concord to London.jpg


レイ・チャールズの76年のアルバム「Live in Japan」ではレイの弾き語りの熱唱が聴ける


Ray Charles Live in Japan.jpg


白人の渋いところではエイリーン・ロジャースのかなり古い57年のアルバム「Blue Swing」ではシンプルな演奏をバックにヴァースから伸びのある声で歌う


Blue Swing.jpg

バーバラ・ラッセルの61年のアルバム「Golden Blues」ではバッキー・ピザレリの指揮でフルートの音が目立つサウンドで間奏でコンガとギターが入ってリズムが変わる粋なヴァージョン


Golden Blues.jpg


最後に有名なところでリンダ・ロンシュタッドがネルソン・リドル・オーケストラをバックにスタンダードを歌う

ストリングスが被さりゴージャスな雰囲気でリンダは可憐に歌っている


For Sentimental Reasons.jpg

と言う事で、ダイナ・ワシントンはアルバム単位で良い曲がいっぱいあるので、今後はアルバム単位で紹介出来ればと思っている

次回のサンソンで又ブログに書きたくなるような曲がかかったら、又続けて書くかも?w

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。