昨日、12月2日のキングクリムゾンの札幌公演に友人と一緒に行って来ました
先ず一言で言うと、ロックコンサートらしからぬコンサートだったと言う事
まぁ~自分は過去にロックコンサートは近年のパープルとアーチ・エネミーのコンサートに行っただけでしかないが、共にその二つのコンサートは最初からスタンディングの大盛り上がりのコンサートだったが(アーチエネミーの時は指定席だったので座っている方が多かったのだが)、クリムゾンの場合はアンコールの時以外はほぼみんなスタンディングしていなかった感じだ。
ステージではフロントに3ドラムセットがド~ンと構えてセットされていたので、この構成のステージセッティングだと、どう考えてもギターやベース、サックス等がステージ前面に出て来てソロなどを執るスペース何て無い
逆説的に言えばドラムが全面的に出ている演奏のステージだったと言う事
メンバーはロバート・フリップ以外は お目当てのトニー・レヴィンとメル・コリンズ、それにミスターミスターにいたパット・マステロットの4人しか知らないので、残り半分の4人は家に帰ってから改めて調べてみたが、所属していたグループ他、全然分からなかった。
グッズを買おうかと一応グッズ売り場に並んでみたが、アパレルとCD関連しか無かったので結局何も買わなかった(パンフレットも購入しなかった)
何かあの有名な宮殿のアルバムジャケットの顔のTシャツ何て普段は街中では小っ恥ずかしくて着れないし、他のプリントのデザインのものでも、やっぱりコンサートの時しか着て歩けないので自分的にはファッション的にも受け入られないと思い購入は止めたw
しかしよくよく考えたら、ジャズ系の渋いアーティストのプリントしたものやデザイン的にもカッコいいものなら未だ街中でも着れるかもしれないが、ロックでもソウルでも有名、無名に関わらず、アーティストのデザインされたアパレルってやっぱり着る機会って限定されるね(まぁ~普段着かやっぱりコンサートの時しか着れないなw)
友人もグッズ関連は買わないタイプなので何も購入はしていなかった(自分的には湯飲み茶わんとかあったなら買おうと思っていたのにw)
という事で、ロバートのアナウンスからコンサートが始まった。
周りは当然のように、自分達と同世代のおっさんがほぼ7~8割かな?ペアは勿論いたが、中には女性独りの人がいた。
女性が独りでクリムゾンのコンサートに来ると言うのは相当なコアなファンって感じがした。それこそアーチエネミーの時の母娘の親子連れの時もビックリした光景だったが、ハードロック系の方が女性独りでも未だロック好きな女性なんだなぁ~と思って理解も出来るが、クリムゾンは渋すぎるので相当なクリムゾンファンじゃないと女性独りで来ないだろう!って印象だった(まさに70年代からの生粋のクリムゾンファンか、根っからのプログレファンの女性って感じ)
セットリストは事前に見て確認しておいたので、大体この辺の曲はやるのだろうなぁと思ってはいたので、ほぼ今回の日本公演の東京公演から始まったセットリストと同じ構成だったと思うが、宮殿からの有名3曲をやらなかったら、客から不満タラタラだろうと友人と話していたが、当然のようにその3曲と合わせて宮殿から4曲、演奏してくれた
他にアルバム「レッド」の曲も数曲演奏していたと思うが、いつもの事だけど、結構コンサートの時って一瞬舞い上がってしまって、曲を聴き込んできたつもりでもお目当ての曲以外は何て言う曲かタイトルも忘れてしまう事がある
まぁ~自分はどんなアーティストでもセットリストは書けませんw
どんなアーティストでも根っからのコアなファンとか、ずーっとコンサートを追っかけているファン以外はコンサートでの全曲を把握すると言うのは中々難しいと思うよ
達郎さんのコンサートの時もそうだったけど、とにかく今はコンサートのチケットを取る時も、コンサート会場での制限も益々厳しくなっているね
開演前から何度もアナウンスしていたし、公演前のステージ撮影も禁止されていたから、相当厳しかったね
まぁ~自分はそう言うのを撮ったり元々しない方だったから全然問題ないけど、今はとにかくネットで情報が拡散するのでどんどん厳しくなっているのだろう
ステージは1部と2部に構成されていて、途中休憩もあった。一部の演奏では宮殿以外は結構難解な雰囲気の演奏曲が多く、メルの演奏を聴いているとフリージャズとロックの融合って感じの演奏だった。
メルはサックスはソプラノやテナーも吹いていたと思うが、バリトンを吹いていたのが多かったと思う。やっぱりクリムゾンの重厚なサウンドはバリトンの音が似合うのだと思う。
演奏テクニックはやっぱり素晴らしいと思ったが、リーダーのロバートは全然目立っていなかったし、当然リードを執るような演奏もしていなかったので、ミニオーケストラのようなサウンドで一体となる演奏のコンサートにしたかったのだと思う(元々クリムゾンとはそう言うバンドだったから)
お目当てのトニー・レヴィンはそんなに目立っていなかったし、スティックやエレクトリック・アップライト・ベースってそんなにベース音が前面に出て来なかったので、凄い!って感じの演奏は余り感じなかったのだが、21世紀の時のトニーの演奏は素晴らしかったね
思わず「素晴らしい!」と独り言を言ってしまったくらい、トニーの本領を発揮した演奏だった(とにかくランニングベースの指使いが凄かった!)
ほぼメンバー全員スーツらしきものを着用していたし、所謂ギンギン、ガンガンのロックコンサート雰囲気とは全然違い、大人のロックって感じでした。
達郎さんの時でさえ数回スタンディングする時があったが、アンコールの時だけスタンディングしたなんて、ロックコンサートでこんなにも大人しく地味なロックコンサートもそうは無かろう(まぁ~そこがクリムゾンらしいのかもしれないが)
演奏力は相当高いと思ったし、初めての札幌文化芸術劇場 hitaruでのコンサートだったが、音は今までのコンサート会場と違い格段に良かった。
やはりトニーとメルの演奏が目当てだったので、その二人を中心に双眼鏡でも見ていたが、改めてトニーの参加したセッションのアルバムや、メルの参加したココモのアルバムを聴いてみようと思っている(おっと、パットの参加していたミスターミスターもね(笑))
次回は3月のチックコリアのコンサートだ。
トリオの演奏だけど、このコンサートホールはジャズにも合っていると思う。コリアのピアノの音が響く素晴らしいサウンドで聴けると期待している