非常に楽しみに待っていたサンソンのスウィートソウル特集


ソウル好きでもかなりのソウル通じゃないと分からないような選曲!さすが達郎さん!


自分は達郎さんの音楽を中心とした事にリスペクトしているので、達郎さんの人柄とか言動に全て賛同している訳ではない


まぁミュージシャン、アーティストなんて、そもそも自由な発想の持ち主が多いから、人間としての本能が環境によって出やすい人達だろう


一般人の中で音楽的才能がある人が(あくまでも本人だけそう思っている人もいる)その道に進み、才能だけではなく環境と運にも恵まれた場合に成功を収め、そして有名人になって金と名声を得た場合は人としての煩悩を持ちやすくなる訳で、人としての模範になるような事なんてあり得ないんだよ(勿論、有名人としてチャリティ等で活かせる事はあると思う)


ジャズでもロックでもこの人達は売れない場合も、売れてもハチャメチャな行動をして来た人達が多いだろう


自分はそんな人達のバックグラウンドも理解した上で、あくまでも音楽的に評価し自分の好きな音楽として、この人達を見て来ているので


この人達が有名人になってこの人達の政治的発言や人柄までも盲目的に賛同するのは自分は違うだろうと思うし、自分は違和感を感じる(勿論、中には政治的発言に自分も賛同する事もある)


要は自分も含めて人間なんて成功した場合、特に経済的に成功した場合は煩悩に走りやすいと言う事だ


それに最も走りやすいのは芸能人とかミュージシャン等の芸を仕事にしている人達


彼等の人生観や成功欲、音楽的な発言は特にその道に進む者達には大いに参考にもなり目標にもなると思う


だからと言って、いくらその人達のファンだからと言って、その人の発言全てに賛同したりするのは自分から見たら非常に浅はかに映るね


自分はこれだけ音楽好きな中で、自分が大好きな例えばシナトラでもビートルズでも伝説のミュージシャンでもプライベートではスキャンダルな事も結構して来ただろう


それは自分達一般人もそのように名声と金を得たらそうなって当然なんだよ


人とはそう言うもの


だから自分は好きなミュージシャンでもアーティストでも、その人達の大ファンになっても、あくまでも自分なりの音楽的な評価で彼等を見ているし、それ以外の事とは分けて考えているから、彼等の全てに賛同しているなんて事は無い


まぁだから達郎さんに関しても自分は音楽的な観点から達郎さんを評価している訳で、達郎さんの人柄も含めた人格に賛同しているなんて事は自分は無いから、ここでも何気に自分が思っている達郎さんの性格とか人格を書いているし、達郎さんだけじゃなく他の人達もそうだけど、音楽的な視点でも自分の好き嫌いと言う評価が出来る事が真の音楽ファンだと自分は思っている


と言う訳で サンソンのスウィートソウル特集


まぁ前から何度も書いているけど、これほどミュージシャン自身の嗜好とファンの知識が離れている番組もないだろうね


達郎さんは稀に見る音楽通な人だから、なまじ半端な洋楽ファンでさえも付いて行くのに大変なのに、洋楽もそれも昔の洋楽なんか全然興味もない知識もない達郎ファンがこの番組を聴いているのは自分としては何か滑稽に映る


達郎さんファンなら、これだけの音楽通の達郎さんを理解する上でも、達郎さんのバックグラウンドを意識して達郎さんのかける音楽に興味を持つべきだと思うけどね


達郎さんは何でサンソンでオールディーズ中心の洋楽をかけるのか?それは達郎さんが大好きな音楽で達郎さんの音楽にもかなりの影響を与えて来た音楽だから、ずーっと達郎さんの拘りでこのような番組を続けて来ているのだと思うので、達郎さんファンを認識するなら番組でかかる音楽にも興味を持たないと!と自分は思っている


それで特集一発目のファーストクラスの「Coming Back to You」


達郎さんが番組でかけたシングルヴァージョンは勿論持っていないのだけど、77年のアルバム「First Class (They Are!)」のアルバムヴァージョンでは持っている






シルビア・ロビンソンとジョージ・カーのプロデュース 






さすがに番組でシルビアの「ピロー・トーク」は余りにもベタ過ぎてかけないのは当然だろうけど、スウィートソウルと言えばシルビアが関連したものを外す事は出来ないだろう(モーメンツもベタ過ぎてかからない)

 

自分はファーストクラスはアルバム3枚持っていて、80年のアルバム「First Class」だけ持っていない

 


彼等のアルバム曲は「The Softones & First Class Together」も含めて殆どの曲が良い曲で全曲質が高い!


その中でも上記に挙げたアルバム「First Class (They Are!)」の中の曲で、「Give Him Up」「I Wasn't There」「Lucky Me」、順番にリズミカル・ミディアム、そして最後にバラードの3曲はグッ!と来るナンバー揃いで、特に最後の「Lucky Me」はシルビアとジョージの共作でスウィートソウルナンバーとしても素晴らしい!




お次のMonday Afterの「He Who Laughs Last Laughs the Best」





こんなシングルオンリー曲、自分は持っていないと思っていたら持っていた


当然オムニバスで「Rare Collection Buddah De Jure Soul」と言うCDで持っていた




このオムニバスCDで彼等のシングルAB面曲2曲と、あとフィリー物のオムニバスで彼等のもう1枚のシングル曲も聴けるようになっているから、一応彼等のシングル全曲聴けるように保有している


プロデュースとアレンジは達郎さんも番組で言っていたように、自分もフィリー関連で書いて来ているジョン・デイヴィス



曲はズレーマ・クソー、グロリア・ゲイナー、ジョー・サイモン等のアレンジもして来ているアンドリュー・スミスと、ジャニス・マックレーンの「Smack Dab in the Middle」等も書いているミルト・タネント


二人共フィリー関連に近い人だと思う


それで「He Who Laughs Last Laughs the Best」だが、いかにもフィリー的なサウンドだけど、自分的にはミディアムなソウルナンバーで心に残るほどのそんなに惹かれる曲ではない


彼等のもう1曲のシングル曲「Merry-Go-Round」の方がリズミカルなフィリーダンサーでこちらの方が好きだな





そして次はコンチネンタル・フォーの「Loving You Is the Next Best Thing to Heaven」





これもシングルオンリー曲で自分は持ってないと思っていたらオムニバスで持っていた(意外と持っているものですねw)


「Soul Vocal Group Delights 11」と言うオムニバスCDに入っている曲でパトリック・アダムス作曲&プロデュース




この辺のストリングスを聴いているとMFSBのストリングスサウンドに聴こえそうだけど、パトリック・アダムスだから違うんだな 


曲はフレディ・ケリーのファルセットヴォイスが聴ける甘いスウィートソウルで良い曲だ


コンチネンタル・フォーはフィリー関連なので自分としては今まで持っていなかったのが嘘みたいでして、彼等の唯一のアルバム「Dream World」は早速注文した




4曲目のイントリグースの「In a Moment」





イントリグースは「If the Shoe Fits」と言うアルバムは持っていたのだが、この曲は持っていなかった




ボビー・マーティンとトム・ベルのプロデュース 悪かろうはずがない、いかにもフィリーサウンド





この曲が入っている70年のアルバム「In A Moment」はCDで手に入りそうなので、これまた早速注文した




これもフィリーサウンドで凄く良い曲 


先に挙げた「If the Shoe Fits」のアルバムでは「Let Me Love You Tonight」「Let Me Love You Tonight」の2曲が特に素晴らしいバラードで、スピナーズの名曲「Could It Be I'm Falling in Love」を書いたスティールス兄弟がアルバムプロデュースして曲も全曲書いている




あと上記で書いたアルバム「In A Moment」の中にも入っている「I'm Gonna Love You」も自分はオムニバスで持っているが、達郎さんも言っていた初期のフィリーサウンドで70年代になってからの洗練されたフィリーサウンドになる前のフィリーでもソウルの名曲として良い曲を輩出していたのが分かる




5曲目のジェイ・ケリー&ザ・プレミアーズの「She Calls Me Baby」




これも今まで挙げて来たシリーズもののオムニバスとフィリー関連のオムニバスで持っていて、これまたフィリー関連




結局この日のスウィートソウル特集ではフィリー関連の曲が3曲続いたと言う事になる


モータウン関連でもヒットしなかったマイナー曲やシングルオンリー曲もあったと思うが、やはりスウィートソウルとなるとフィリーの方が圧倒的に多いと言う表れだろう


スウィートソウルとなると王道はフィリーとシルビア・ロビンソン、ジョージ・カー、あとシカゴソウルと言う事になるのだろうな


曲の方は同じくフィリー関連のコートシップの「It's the Same Old Love」(タムラ・モータウン・レーベル)やジェイ・&ザ・テクニクスのフィリー界隈やマリリン・マックー&ビリー・デイヴィスJrとかにも曲を書いていたゲイリー・ナイトとジーン・アレンの共作


ゲイリーは元々60年代にコニー・フランシス、レスリー・ゴーア、ミッチー・ライダー等に曲を書いていた職業作曲家で、コニーに曲を提供していた時はゲイリー・ウェストンやハロルド・テムキンと名乗っていたし、60年代にトレイシー・デイと言う女性とデュオを組んでシングルを出していたらしい




一方ジーン・アレンの方は達郎さんも言っていたようにボビー・ヴィントンやアーチーズ等に曲を書いていて、ジーン・シャクターとも名乗っていた




ゲイリーもジーンも共に白人なのにこんなスウィートなソウルナンバーも書いていた事はジェリー・ロスと同じように白人でもソウルの名曲を書けると言う表れだろう


曲は出だしのドラムからフィリーらしい音で、もろスウィートソウルって感じの甘い曲だ


最後はあの「フゥーフゥ」で有名な「レッツ・オール・チャント(邦題「チャンタでいこう」w)」で有名なマイケル・ゼーガーがプロデュース、アレンジしたイリュージョンズの「I'd Like To Say I Love You」





シングルオンリー曲で中々入手し難い曲でオムニバスでも自分は当然持ってない


マイケル・ゼーガー関連はNY系スタジオミュージシャンの事もあり結構意識して買ってきたが、当然持ってないものも沢山ある訳でシングルオンリーとなると尚更だ


80年代に入ってからの彼等のファーストアルバムは手に入るので早速購入する事にした(自分的にはこのアルバムジャケットに見覚えがあるような気もしていたのであちこち探して見たが、やっぱり持ってなかったので購入決定!)




マイケル・ゼーガーとなるとディスコ系かポップナンバーって感じのものが多いので、こんなソウルフルな甘いスィートソウルもやっていたのか!?って感じ


達郎さんも言っていたが、やはり達郎さんみたいなソウルコレクターだとシングルオンリー曲も原盤で手に入れられるけど、自分みたいな者は前にも言ってあったように7インチシングルのコレクションはしていないので、精々オムニバス盤で手に入れるのが精一杯だから音源的には圧倒的にサンソンで流す方が良い音に決まっている


まぁサンソンも現在はラジオからそのまんまmp3で録音して保有しているので今後も聴く事は可能だが、やはり原盤までとはいかなくともオムニバス盤でも聴けるように保有していたいと言うのがマニア心なんです(笑)


来週はドゥワップ特集で、今後はスウィートソウルと交互に特集して行くと達郎さんは言っていたが、ドゥワップは先に言っていたように自分は全然詳しくないのでブログに書けないけど、スウィートソウルは又書く事になって行くと思う


今回のスウィートソウル特集で改めて自分もソウル好きだと分かった特集でした