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ギャンブル&ハフ [Soul]


志村けんさんが亡くなってしまった・・・


ドリフの絶頂期に自分の住んでいたド田舎にテレビロケの為に来た事があったのだが、相当な混雑が予想されたので、秘かにロケをして本当に一部の者達しか本物のドリフのメンバーを見れなかったので、自分も当然ドリフを見れなかったのだが、実際地元にロケに来たテレビを見て本当に自分の住んでいた地元に来たんだ!と感激したくらい、ドリフターズは大スターだった


自分は洋楽も聴くようになった中学生になっていた時期だったけど、それでも自分は彼等の番組をバカにしないでドリフの「全員集合」を見ていたと言う事はそれだけ多くの者が見ていた確かに影響力があった番組だったのだと思う


で、やはり達郎さんのサンソンで志村さんの事を取り上げていて、ヒゲダンスの流れでテディ・ぺンダーグラスの「Do Me」をかけていた 志村さんは音楽好きで、特にソウルが好きな人だったので、この「Do Me」を取り上げて(今で言うサンプリングみたいなもの)ヒゲダンスの曲で取り上げたエピソードは前から知っていたけど


まぁ~ドリフの前に一世を風靡したクレイジーキャッツにせよ、ビートルズの前座までもしたドリフも、コメディグループと言うよりも元々ジャズやポップスに根ざした実力のあるミュージックバンドだった


谷啓のトロンボーンはジャズミュージシャンとしても相当な実力の持ち主と評価されていたし、実際彼等の真面目なジャズの演奏も様になっていた(ユーチューブで彼等の昔の演奏シーンを見て、自分が子供時代しか知らなかったふざけたコミックバンドと言う姿だけではなかったと改めて分かる)


クレージー・キャッツのベスト盤は持っているのだけど、改めてドリフターズのベスト盤も買ってみようかなと思っている。


と言う事で志村けんさんがソウル好きで取り上げたテディの「Do Me」は改めて聴いている人も結構いると思うが、この曲の作曲者のフィリーサウンドの創始者のギャンブル&ハフ作の自分の持っている曲を調べたら、とんでもない数になっていて、彼等の偉大さを改めて感じている

Teddy.jpg

Gamble & Huff 3.jpg


その二人を結び付けたのは、あの!ジェリー・ロスだそうで、そういう意味でも、そもそもはジェリーのお陰でフィリーサウンドが出来上がったのか!と思って、ジェリー・ロスの偉大さも感じる


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フィリー好きの自分としても、好きな曲はいっぱいあり過ぎて、それこそトム・ベルやマクファーデン&ホワイトヘッド、そしてジェリー・ロス絡みの曲まで入れて行ったら、どれにして良いのか、とんでもない事になるので


ギャンブル&ハフ作の限定で自分の拘りの好きな曲をあげて行きたい(当然「Do Me」はギャンブル&ハフ作)


最初にギャンブル&ハフ名義で大ヒット曲した曲はアーチー・ベル&ザ・ドレルズの「I Can't Stop Dancing」かもしれないけど、60年代ではソウル・サヴァイヴァーズの「Expressway to Your Heart」もヒットした。


I Can't Stop Dancing.jpg

When the Whistle Blows Anything Goes With the Soul Survivors.jpg


そして有名な曲なら「TSOP」「When Will I See You Again (天使のささやき)」「Love Train」等のヒットした有名曲は敢えて外して、それ以外の曲で自分の好きな曲をあげて行くと


先ず、デトロイト出身のドラマティックスの2曲だけフィリー録音の1980年のアルバム「10 1/2」から「Love Is Here」、オリジナルは誰になるのか分からないが、恐らくフューチャーズがオリジナルだと思うが


シグマ・サウンドの後期に入ってからの録音でMFSBの録音メンバーも新制になってからのメンバーだけど、音は間違いなくフィリーだ。恐らくロン・バンクスのファルセットヴォイスだと思うヴォーカルがリードをとるミディアムナンバーだ


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フューチャーズの方もフィリーものだけど何かチャイ・ライツっぽい哀愁のあるシカゴサウンドみたいだが、ドラマティックスの方がフィリーらしい


The Futures.jpg

Conquer The World The Lost Soul Of Philadelphia International Records.jpg


次はジャズ系ソウルシンガーのアーサー・プリソックの76年のアルバム「All My Life」から、ルー・ロウルズの「You'll Never Find Another Love Like Mine」とそっくりな「I Wantcha Baby」、と言うか、ルーの録音と同じ時期に似たようなポジションにいた二人のシンガーの録音をシグマサウンドでしていた曲で、共にギャンブル&ハフが書いた曲


All My Life.jpg

All Things in Time.jpg


アレンジは前者はボビー・マーティンで後者はジョン・デイヴィス、作者が一緒だとアレンジャーが違っても似たような曲になるのか!?って思える、この二曲 だけどルーの方はルーの最大のヒットでポップチャートで2位まで上がり、アーサーの方はチャートインもしなかった


自分としてはルーの方はシングルも買ったくらいの思い入れのある曲で、どっちも好きな曲だけど、全然ヒットしなかったアーサーの方を取り上げたのだが、ルーの曲でギャンブル&ハフ作の曲なら


自分としてはルー・ロウルズの77年のアルバム「Unmistakably Lou」から「See You When I Git There」で決まり!


ルー・ロウルズのギャンブル&ハフ作の良い曲は結構あるのだけど、この「See You When I Git There」か「Groovy People」と迷うが、ノリの良さで前者に決定


Unmistakably Lou.jpeg


変わったところではテディ・ペンダーグラスのカバーでディジー・ギレスピーの1984年のアルバム「Closer to the Source」から「It's Time for Love」。テディの方も良いと思うが、ディジーの方は何かいかにも角松がパクったようなアレンジのインスト曲だけど、こちらの方もお洒落なシティ風なアレンジで良い


Closer to the Source.jpg

It's Time for Love.jpg


もう1曲、フィリーのカバーとして、ラヴ・アンリミテッドの「Together」。彼女達の72年のデビューアルバムに入っている曲でプロデュースは勿論バリー・ホワイト


70年代半ばに時代をリードしたフィリーとLAのバリーサウンド。ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「愛のテーマ」とMFSBの「TSOP」バリー・ホワイトとギャンブル&ハフが書いた曲で共にインスト曲として全米ナンバー1になった曲だけど、そうなる前にバリーはギャンブル&ハフの曲をラヴ・アンリミテッドにカバーさせていた!


Love Unlimited.jpgThe Intruders Are Together.jpg


「Together」は元々はイントルーダーズの67年のヒット曲でそれをラヴ・アンリミテッドがカバーしたのだが、自分的には断然ラヴ・アンリミテッドの方が良いと思っている。オリジナルのフィリーよりもバリーサウンドの方が勝った正に良い例 それだけバリーのアレンジが良かったと言う事(ジーン・ペイジもアレンジに関わっているけど)



そしてフィリーの本家本元のグループではハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの75年のアルバム「To Be True」から「Hope That We Can Be Together Soon」、テディと女性シンガーのシャロン・ペイジのデュエットでミディアムな粋なナンバー 


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イントロのギターとヴィヴラフォンのユニゾンの印象的な出だしとコンガがリズムを刻んでシャロンの女性の美しいヴォーカルにテディのバリトンヴォイスが絡む。AメロBメロのバックで地味に鳴っているストリングスからサビの部分でバックのストリングスが盛り上がってくるところがとっても良い!


ドラムはこの頃はアール・ヤングがもうサルソウル・オーケストラに移った頃だと思うけど、未だこの曲のドラムはアールだと思うような音でミディアムな曲だけどドラムも結構目立っている


同じくフィリーオリジナルではジーン・カーンの76年の同名アルバムから「You Got a Problem」、それ以前までは旦那のダグ・カーンとスピリチュアルなジャズをやっていたのに、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードに移籍してギャンブル&ハフのプロデュースで出したアルバムでポップでソウルフルなフィリー路線に変わってしまったジーン・カーン


「You Got a Problem」はイントロからモロフィリーと分かるサウンドで、アレンジはボビー・マーティンでコーラスも粋なミディアムナンバー


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年代が前後するが、フィリーの初期から活躍している有名アーティストのオージェイズの80年代に入ってからの曲で1982年のアルバム「My Favorite Person」から同名曲


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もうこの頃はドラムはアールではないけど、ドラムが良い味を出している。アレンジはジョン・チェイスと言う自分は全然知らない人、82年となるとフィリーのアレンジャー、バックのMFSBのメンバーもかなり変わっているのだが、やはりフィリーの音になっている


オージェイズはギャンブル&ハフ作の曲以外でも良い曲がいっぱいあるが、ギャンブル&ハフ作の有名曲じゃない曲でという事で選んでいるので、この曲をあげたが、確かに「Use Ta Be My Girl」は良く出来た良い曲だと思うし、やはり有名曲じゃないけど「The Big Gangster」もホーンがジャズっぽいサウンドにディスコビートの四つ打ちが絡む凄く良い曲だ


So Full of Love.jpg


そして同じくフィリーの中心的なアーティストだったビリー・ポールで73年のアルバム「War of the Gods」から「The Whole Town's Talking」


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ビリーと言えば「Me and Mrs. Jones」なんだけど、ギャンブル&ハフの曲作りに作詞でケリー・ギルバートが絡んでいるので、純粋にギャンブル&ハフ作の曲として取り上げられないんだけど、この曲は余りにも有名過ぎるからいくら良い曲でも今回は除外せざるを得なかった


で、「The Whole Town's Talking」はダンサンブルな曲で比較的バラードやミディアムな曲が多いビリーの曲の中でもノリノリな曲 フィリーサウンドにビリーらしいジャージーなヴォーカルの雰囲気が出てるビリーの「ミー&ミセス」の対極に位置する自分の好きな曲だ


最後はフィリー好きな人には良く知られているジョーンズ・ガールズで彼女達の曲でもよく知られた曲で彼女達の79年のデビューアルバム「The Jones Girls」から「Life Goes On」

スローなバラード風な曲で始まり、サビの部分から盛り上がりいかにもフィリーサウンドな展開になって行く良い曲だ


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ジョーンズ・ガールズは勿論、ギャンブル&ハフ作以外の曲でも良い曲がいっぱいあるが、このグループからシャーリー・ジョーンズもソロになり、フィラデルフィア・インターナショナル・レコーズからアルバムも出していて自分も持っているが、さすがに80年代半ば以降のサウンドなので、もうフィリーサウンドの面影はない


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79年はやはりフィリーも黄金期から見たらかなりMFSBのメンバーも変わっていて、ドラマーはシカゴサウンドでチャイ・ライツやカーティスのレコーディングのバックを務めていた事もある名ドラマーのクイントン・ジョセフ等がフィラデルフィアに移って来て、このジョーンズ・ガールズ、テディ・ペンダーグラスのソロ時代やフィリス・ハイマンの後期のフィリー録音に関わっている

Quinton Joseph.jpg

Prime of My Life.jpg


今回はあくまでもギャンブル&ハフ作の曲で有名曲じゃない曲という事であげて来たけど、勿論、フィリーの母体のMFSBを始めとしてギャンブル&ハフの曲から、違う作者の曲まで良い曲だ~~~って曲はいっぱいある


又 フィリー絡みの記事になった時にこれからもちょくちょく記事に取り上げていく事はあると思う














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