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Wのぶお 観て来ました [邦楽]


と、言っても、誰の事か分からない人もいると思いますが


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地元のジャズ&ソウルバーで八木のぶおさん、倉田信雄さん、そして角田順さんの3人のライヴがあると、このお店のフェイスブックで情報を得ていたので、事前に前売りチケット購入の申し込みをして、この日にライブに行く予定で母のショートステイの予約等をして準備していた(と言うか、前にこの店に行った時にマスターから八木さんのライブは近々あると聞いていたので、スケジュールが決まったらフェイスブック等で告知するから意識して見ていてと言われていた)


なんせ達郎さんのコンサート中止や身近な人のコロナ感染で自分にも感染の可能性が高まっている中での行動は迷ったが、この店のマスターから先ず当事者本人達が来れなくならない限りは店としてはどんな状況下でもやると聞いていたし、身近でオミクロン株に感染した人から「感染して抗体を持った人は以後約8割の確率で16か月間は再感染しにくい」と聞いていたので、そうなるとワクチンを打って予防するよりも感染しておいた方が以後のコンサート等の行動予定で不安に駆られながら行動するよりも絶対ではないが、まだ安心して行動出来るのではないかと思ったりして、行動規制下の状況でない以上、まぁ色々考えていても仕方がないとの思いで決めた事だった


とは言うものの、やはり高齢の親の事を思うと、いざ感染したら非常に面倒な事にもなる訳で、感染しない方が良いに決まっているのだが、達郎さんを筆頭に自分の身近な感染者の人は介護従事者だったりして日頃から感染予防の意識が高い人達まで感染してしまう状況なので、まぁ運と言うか、かなりの人達が感染して集団免疫が出来る状況になる方向に向かっているのだろう(そうなるまで、この状況は落ち着かない)との思いでいた


それでライブなのだが、会場は観客30人くらいで満杯の中で行われた


八木のぶおさん、倉田信雄さんは当然のように知っていて、自分は八木さんのソロアルバムや八木さん自身が在籍していたバンドのCDを持っているくらいだったし、倉田さんは吉田美奈子さんを筆頭に倉田さんがレコーディングセッションに参加したアルバムをかなり保有していたので、八木さん共々お二人のレコーディングセッションに参加したアルバムを事前に調べたら、自分の保有していたものでも凄い数になっていたので、改めて事前にチェックしてライブに出掛けて行った


ライブは1部と2部の休憩をはさんで1時間くらいづつのライブだった


1部は八木さんのソロアルバムから数曲演奏していたしオリジナル曲を含んだライブで、MCは倉田さんが勤めていて途中からゲスト扱いで角田さんが登場して演奏に参加すると言う構成のステージだった


多くの人は八木さんのアルバムを持っていない限り分からない曲ばかりだったと思う


そう言う自分も事前に曲説明がないと、この曲は何の曲だ?(どのアルバムに入っている?)って感じだったと思うし、自分が保有しているアルバムからの曲だったので「この曲だったのか!?」って感じで後から確認したくらいでした(笑)


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そして休憩に入り、事前に用意していた色紙に先ず八木さんからサインをして頂いて、「八木さんのソロアルバム「Mi Mi Africa、そしてCurtis Creek BandのCDも持ってます!」って言ったら、「ありがとう!」と言われて、「トミー・モーガン亡くなっちゃいましたよね」って言ったら、「当然同業者として名前は知っているけど、そんなに詳しくない」と言ってまして、「レッキングクルーのメンバーでもあって、カーペンターズの雨の日と月曜日はのイントロでもハーモニカ吹いてました」と八木さんに教えちゃったりしてしまいました(笑)


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それで八木さんがレコーディングに参加した「小山水城さんの「うぬぼれ Lonely Cats」が好きなんですよ」って言ったら、全然覚えてないしどんな人かも分からないって言ってました


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自分的にはピチカート・ファイヴの88年のアルバム「Belissima!」から「Holy Triangle (聖三角形)」と89年のアルバム「女王陛下のピチカート・ファイヴ (By Her Majesty's Request)」からの「Lip Service」での八木さんの演奏も素晴らしいと思っている


フィリーサウンドを感じさせる「Holy Triangle (聖三角形)」では八木さんのソロが良い味を出しているし、「Lip Service」でのソロも素晴らしい


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やはり倉田さんもそう言っていましたが、スタジオミュージシャンの人達は数あるレコーディングセッションの事は一々覚えてなくて記憶にない場合が多いのだなぁって思った。


八木さんはハーモニカと言うレコーディングはもうオケが出来上がった状態で一人で演奏して音入れをする仕事が殆どだから、みんなと一緒にセッションして演奏している方が安心で楽しいとライブで話してましたし、実際スタジオミュージシャンの人達は仕事と割り切って演奏するよりも、そりゃ~気心の知れたメンバーと演奏している方が自分のやりたい事も出来て楽しいのだろうと言う事は容易に想像できます


それとライヴでは、先ず倉田さんがトゥーツ・シルマンスとのセッションの話をしていて、その時に倉田さんが作ったオリジナル曲を「トゥーツ」と言う曲名を付けて演奏してくれましたし、八木さんがリー・オスカーと会った時の話もしてました


やはりハーモニカと言うと、トゥーツが最初に出て来ると思うし、スティーヴィーとかリー・オスカーの名前が出て来て当然なんでしょうね


まぁボブ・ディランとかジョン・メイオールとか、フォーク、ロック、ブルース系でハーモニカも吹いているみたいな人達なら色々と出て来そうですが


自分としてもトゥーツのアルバムは30枚近く持っているし、あの哀愁のあるハーモニカの音は感動ものです


特にライヴでフルオーケストラをバックにしてハーモニカがメインになって演奏するなんて事は相当な演奏力と表現力がなければ出来ないと思うのでトゥーツならではの演奏だと思う


あと倉田さんのMCで浜口茂外也さんの話も出て来て、あの浜口庫之助さんの息子で通称モントーヤと呼ばれて、パーカッション、ギター、フルートを演奏するスタジオ業界でも誰もが知る名プレイヤーの話もしてくれて楽しかったでした


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それで休憩中に倉田さんのところに行って倉田さんからもサインをもらって、「倉田さんが作曲した美奈子さんの「雲の魚」とっても良いです!大好きな曲ですよ」って言ったら、「嬉しいねぇ」って言ってもらって、達郎さんの「ジョイ」のアルバムに参加した話も倉田さんに聞いたら、「蒼茫で演奏した事は覚えている」って言っていて、「そのアルバムでは倉田さんは全部で5曲に参加してましたよ」って教えてあげて、「恋のブギ・ウギ・トレインで一緒に演奏していた鳴海寛さん、Cindyも亡くなっちゃいましたよね」って話して、松木さんも亡くった話にもなったけど「岡沢さんも渡嘉敷さんも土方さんも元気だよ」って倉田さんは言ってました


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それで2部に入って、その「雲の魚」を美奈子さんとのエピソードも踏まえて倉田さん自身の歌で披露してくれました


別に自分の為にやってくれた訳じゃないけど、その曲の説明の時アルバム名の確認で自分の方を見てくれてアイコンタクトは取ってくれました(笑)


倉田さんも言っていたけど、倉田さんは公式曲として倉田さんが作曲した曲ってそんなにないと言っていて美奈子さんには4曲書いた曲があって、その内2曲を今回披露してくれました。


自分としては先に言ったように倉田さんと言えば「雲の魚」だったので、倉田さん自身の歌で披露してくれてとても感動して、人一倍強い拍手してマスク越しに「イェ~イ!」って言っちゃいました(笑)


あと2部ではカバー曲も数曲やってまして、「ルート66」とか、ローラ・ニーロの「アンド・ホエン・アイ・ダイ」、そして角田さんをメインにした「デスぺラード」もやってくれましたね


八木さんはハーモニカ以外に歌も歌ってまして、もんたよしのりばりのハスキーヴォイスを披露してくれてまして非常にソウルフルなヴォーカルでした


伊藤広規さんのところでも書いたけど、自分よりも上の世代や自分と同世代の人はやはり自分が聴いて来た音楽を聴いて来た世代の人達だから、この人達がプロになる上で影響を受けて来た洋楽のミュージシャン、アーティストの名前が会話で良く出て来るしカバー曲として取り上げている事が多い


だから自分としても曲に思い入れを強く持ってこの人達の演奏を聴いていられる


やっぱりアーティストや曲、その時代背景を知っていた上で曲を聴けると感情も強く入って聴けるので感動する事が多い


そして2部が終わって、角田さんにサインをしてもらって、「小坂さんも亡くなっちゃいましたけど、「Morning」のアルバムで「ボンヴォヤージ波止場」でギター弾いてましたよね、良いアルバムですよね」って話をして、長渕さんのバックは矢島さんの後に参加するようになったのですか?」って聞いたら、「そうだ」と言っていて、「みんなあの当時同じ環境でやってきた方達が亡くなっている方が多いですよね」って話もしました


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これでメンバー全員に予定していたようにサインを貰いましてとっても感激でした


ステージ終了後、また八木さんと話しまして「カーティス・クリーク・バンドの「Nite Flite」良い曲ですよね」って言いて、八木さんも喜んでくれてまして、「昔はスタジオミュージシャンとして、ハーモニカプレイヤーは少なかったんだけど、今は結構いるよ」って言ってました。「ブレッド&バターの一人もハーモニカ吹いてましたよね」って言ったら、「あ~さっちゃんね!」って言って、岩沢幸矢さんの事を言ってまして、やはりブレッド&バターのメンバーとも親しくしているみたいですね


自分はお三方のメンバーに「どうか気を付けてお帰り下さい」と言ってお見送りさせて頂いた後、最後までバーに残ってマスターやお店の人と話をしていました


次回は吉田美奈子さんが来るとの事で日時も聞いておりますから、「又それに参戦します!」とマスターに伝えて店を出ました


母をショートステイに預けないと中々夜は出歩けないので頻繁にライブやバーに出向いて行けないので、この日はそれから前回と同じように又ジャズバーに行って朝4時までいて、その後24時間営業のレストランで食事をして時間をつぶして始発の地下鉄で帰って来ました


正に覚悟の朝帰り!って感じでした(笑)


次回はその美奈子さんと達郎さんの振り替え公演がある予定ですから、それまでは夜の出歩きもない(しない)予定ですけど、その頃に又どうなっているのか?と言う感じですね


今日は十分楽しんだ1日でした!!!


それで帰って来てから、このお三方のレコーディングに参加した曲を又聴いてましたが、ここで名を上げたハーモニカプレイヤーのアルバムも改めて聴いてます


先ずトゥーツと言えば、「Bluesette」なんだけど、色んなヴァージョンがあり過ぎてどれにして良いか分からないくらいなので、あえて違う曲で


自分的に結構気に入っているのが、トゥーツの最初に買ったアルバムで、75年のアルバム「Old Friend」から、ハリーニルソンのナンバーで「Open Your Window」


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イージー・リスニング風な曲調で途中から4ビートになり華麗にストリングスが被さるところがたまらない


あとはクインシー絡みで73年のアルバム「You've Got It Bad Girl」から「Eyes of Love」


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デイヴ・グルーシンの弾くエレピにレイ・ブラウンのベースが絡み、トゥーツの哀愁のあるハーモニカにストリングスが被さるトゥーツの魅力が堪能できる曲


あとラルフ・マクドナルドの78年のソロアルバム「The Path」から「Smoke Rings and Wine」


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これまたトゥーツの魅力が十分詰まった良い曲 


NY系のスタジオミュージシャンが多数参加したアルバムで、あえてトゥーツを起用したのはこの曲には絶対トゥーツが必要だった(トゥーツを起用する事を意識した曲)と、ラルフ、ウィリアム・イートン、ウィリアム・ソルター3人の判断からの事だったんだと思う


リー・オスカーはウォー時代から絶対これ!


77年のアルバム「Galaxy」から「The Seven Tin Soldiers」


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14分以上もある長尺な曲なんだけど、リーのハーモニカがフューチャーされた何度聴いても飽きない 自分としてはリーと言えばこの曲と言うくらいのリーの名演奏だと思う


ウォーのメンバーが醸し出すゆっくりとしたグルーヴ感にリーの切ないハーモニカが絡む素晴らしいナンバーだ!


あとトミー・モーガンは先に言った「月曜日と雨の日は」から、ビーチ・ボーイズの「Good Vibrations」(じっくり聴いていないと聞き逃すくらいの音だが)、ホリーズの「He Ain’t Heavy, He’s My Brother,」等々トミーの参加した曲は多数あるが


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自分的にはバリー・マニロウのボックスセット「The Complete Collection and Then Some...」から未発表曲の「Just Remember [Unreleased Live Performance]」


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ハーモニカと言えばとにかく哀愁を感じさせる音なんだけど、それを感じさせるトミーのハーモニカも、このバリーの歌うバラードにピッタリだ もう泣けるね!!!


あと楽曲として自分の大好きなメリサ・マンチェスターの78年のアルバム「Don't Cry Out Loud」から「To Make You Smile Again」


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この曲の間奏でトミーのソロが聴ける


八木さんも言っていたようにハーモニカの音入れの仕事は殆どソロパートの仕事になるので、ハーモニカが耳に残る印象的な曲じゃない以外は改めて聴き直さないと中々見つけ出して来るのも難しいのだけど、意識して聴き直すとこんなにも良いソロ演奏もしていたのか!と言う曲もいっぱいある


とにかくトミーもレッキングクルーのメンバーとしてレコーディングに参加した曲は多数ある


自分の持っているアルバムにもトミーが参加している曲が多数ある訳で、又機会があれば意識して聴き直してみたい


最後にもう一人自分の持っているハーモニカ奏者のアルバムを挙げてみるが、リトル・サニーと言うブルースハープのプレイヤーで70年の「New King of the Blues Harmonica」と言うアルバムを持っている

 

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リトル・サニーがハーモニカとヴォーカルもギターもやっている、全編ブルースナンバーのアルバムだ


ハーモニカと言う楽器はやはり哀愁や悲哀を表現するブルースにも欠かせない楽器だとつくづく思わせる


と言う訳で達郎さんの振り替え公演の日時もまだはっきり決まってないが、(コンサートが実際行われることになって、自分もその時に何事も問題なく参加出来るように)無事に行けるようになる事を願っている

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