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ちょっとだけ予想外だったな [音楽]


いつも以上に非常に楽しみにしていたサンソン

一発目はバリーだったか まぁ予想通りと言うか当然だったと思うけど

ぬわんと!この曲のストリングス・アレンジはドン・ピークだったのか!!!
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達郎さんと同じくバリーもラヴ・アンリミテッドもストリングスアレンジと言えば自分もジーン・ページだと思っていたけど「Let the Music Play」のストリングスアレンジはドン・ピークだったんだ

まぁ~そう言われてみれば確かにラヴ・アンリミテッド・オーケストラの75年のアルバム「Music Maestro Please」のオーケストレーションでもドン・ピークの名があったな
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達郎さんも言っていたドン・ピークと言えばレッキング・クルーのメンバー

エディ・コクランやエヴァリー・ブラザーズとの仕事、特に63年のエヴァリー・ブラザーズとのイギリスツアーではキース・リチャーズ、エリック・クラプトン、そしてビートルズまで、彼等はドンのギターテクニックに感銘を受けた

白人のドンはレイ・チャールズ等との仕事で白人、黒人問わず、色んなジャンルの音楽に関わってきたミュージシャン

それではいつも恒例の自分のお気に入りを書いて行こう

ドンの初期の頃のアレンジした曲として、ボビー・ダーリンのティム・ハーディン作の「If I Were a Carpenter」とか。ジョン・セバスチャン作の「Lovin' You」とか持っているが、フォークっぽい地味な曲なので自分のお気に入りとはならない

そして60年代はモンキーズ等のポップ系の仕事も勿論レッキングクルーとして多かった

そんな訳で最初に紹介するのはパリス・シスターズにいてソロになってからのプリシラ・パリスの69年のセカンドアルバム「Priscilla Loves Billy」
このアルバムはスタンダードを歌うプリシラのジャズアルバムで、シド・フェラーと共同でドンがアレンジしている

スタンダード集のアルバムなので全曲自分が好きなのだが、ジョン・クレナー作曲、サミュエル・M・ルイス作詞の「Just Friends」、リチャード・A・ホワイティングとチャールズ・N・ダニエルズの共作の「He's Funny That Way」、ウォルター・グロス作曲、ジャック・ローレンス作詞の自分の大好きなスタンダード「Tenderly」この3曲のストリングスが特に美しい
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次はソウル系で達郎さんも言っていたタヴァレスで76年のアルバム「Sky High!」から、ミディアムバラードの「Wonderful」とフィリーダンサーっぽい「Don't Take Away the Music」共にドンのストリングス&ホーンアレンジによる楽曲だ

ジェームス・ギャッドソンのドラムとスコット・エドワーズのベースも抜群のコンビ
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達郎さんが取り上げたバリーのアルバム「Let the Music Play」のアルバムではアルバムタイトル曲よりもアルバム1曲目の「Don't Know Where Love Has Gone」がこのアルバムで一番好きな曲だ

この曲のアレンジももろラヴ・アンリミテッド・オーケストラサウンドだけど、そういう意味では達郎さんが言っていたように確かにジーン・ページと同じようなアレンジをドンがしていたって感じ
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まぁ~スコアはバリーが殆ど書いていると思うから、コンダクトによって若干オーケストラサウンドが変わったとしても、オーケストレーションはジーンもドンも余り変わらなかったのだろうと思う

他にはイヴォンヌ・エリマンのヒット曲「Hello Stranger」のストリングス&ホーン・アレンジもドンだったのねぇ 自分的にはウェイド・マーカスのアレンジの「Love Me」の方が圧倒的に良いと思うけど
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あとミニー・リパートンの77年のアルバム「Stay in Love」から「Young, Willing and Able」と「Could It Be I'm in Love」両方ともドンのストリングス&ホーン・アレンジ

前者はマーロ・ヘンダーソンのカッティングが聴けるファンキーナンバー、後者はミニーの5オクターヴ・ヴォイスが聴けるミディアムナンバー 面白い事にドンはギタリストなのに両曲にはギタリストとして参加してなく、マーロとボブ・ボウルズがギターだ
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ドンはソウル系サウンドのアレンジも多数手がけていたけど、やはりソウル系のファンキーサウンドのギタリストでは勿論なかったからだろう(ソウル系でもミディアムやバラードならありだったと思うけど)

5thディメンションの78年のアルバム「High On Sunshine」から「Sway」とか、グロリア・ゲイナーの大ヒット曲の「I Will Survive」が入っている79年のアルバム「Love Tracks」の1曲「You Can Exit」、あとアル・ウィルソンの79年のアルバム「Count the Days」の中の「Save a Dance」
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ドンは70年代後半は特にソウル系のアレンジが多くて、アルバムの中の数曲をアレンジする単発的ないかにもセッション的な仕事が多かったのだけど、面白い事にジーン・ぺージやウェイド・マーカスとアレンジを分け合う事が多かった。それだけ当時のウェスト・コーストのソウル系セッションでは彼等がアレンジャーとして欠かせなかったと言う事の表れだった

で、せっかくだから先にあげたドンのアレンジしたラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「Music Maestro Please」の自分のお気に入り曲は「Makin' Believe That It's You」と「It's Only What I Feel」の2曲が特に良い

詳しいミュージシャン・クレジットが無いので分からないが、75年なのでいつものセッションメンバーでレコーディングしていると思われるが(ドンがギターで参加しているのは間違いないと思うが)、前者ではレイ・パーカーのいかにもと言うリズムギターの音が右チャンネルから聴こえるので参加しているのは間違いないと思われる。両曲のドラムも恐らくいつものエド・グリーンと思われるけど、四つ打ちのリズムに流れるようなストリングスが心地良い
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それでジーン・ページの事も書いておきたいのだが、前回予想したジーンのアレンジした曲の予想は深読みし過ぎたせいか見事に外れた(だってバリー・ホワイト関連でもドン・ピークのアレンジだものなぁ~まぁ~達郎さんも勘違いしていたのでジーンはかからずじまい)

ジーンは先ずラヴ・アンリミテッド・オーケストラでは達郎さんも言っていた「Satin Soul」だけど、これは正真正銘のジーンのアレンジだ。イントロのピアノのグリッサンドとドラムで始まる軽快な曲でリズムもホーンもモロファンキーなアレンジだが、やはりストリングスが美しい
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ジーンのソロアルバムは全部保有しているが、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの同じ流れでは74年の「Hot City」の中の「She's My Main Squeeze」と「Gene's Theme」が特に良くて、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラと全く変わらないサウンドだ。前者はジーンの兄のラムゼイ・ルイスの「ジ・イン・クラウド」の作者としても有名なビリー・ページとジーンの共作で後者はバリー・ホワイトの作品

このアルバムでは「Satin Soul」も取り上げていて、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラのヴァージョンとほぼ一緒だが若干違う まぁ~レコーディングメンバーもラヴ・アンリミテッド・オーケストラと一緒だし、スコアもそのまんま使っていると思うので逆に違う方が変だと思うけど、やっぱりコンダクトが違うとかで違いが出て来るのだろうか
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ジーンも先週達郎さんがかけていた白人系のアレンジャーと同じく経歴がとても長いので、ジーンは黒人だけどソウルだけに関わらずポップ系の仕事もしていたし、前回自分が書いていたあのバーブラにもアレンジで参加している(そう言う意味では有名な色んなアレンジャーを起用して来ているバーブラは凄い!さすが大御所!!!)
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ジーンのアレンジでは他にソウル・トレイン・ギャングの75年のテレビ番組のソウル・トレインのテーマに使われた、ズバリ!「Soul Train "75" (Vocal)」も良い!!!ソウルトレインのテーマ曲の中では78年のThe Hollywood Disco Jazz Bandの「Soul Train Theme '79」(←こちらはボビー・マーティン絡み)と並んで好きな曲、本家本元のMFSBの「TSOP」がかすんでしまうくらいだ
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Hollywood Disco Jazz Band Soul bTrain Theme '79.jpg

ジーンは超有名なジャクソン5関連からマニアックなインディアンバンドのレッドボーンやコメディアンのチーチ&チョンまでやはり幅広過ぎて取り上げるにしても半端ないので、今後関連性がある記事で書いて行きたいと思う

そして次はトム・ベルですが

何度もここでも自分が出して来た名前ですが、ギャンブル&ハフとトムの3人でマイティ・スリー・ミュージックと言うプロダクションを造りフィラデルフィアサウンドを支えて来た一人

トム・ベルではスピナーズが来るのは当然の選曲
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まぁ~定番の選曲ならスタイリスティックスかスピナーズだろうと思うけど、あとはトム・ベルと言えばデルフォニックスだったんだろな
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自分的には敢えて定番曲を外せば、70年の彼等の3枚目のアルバム「The Delfonics」から「Trying to Make a Fool of Me」と「Over and Over」共にトムとデルフォニックスのウィリアム・ハートとの共作で自分のお気に入り
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あとトム・ベルのプロデュース&アレンジ曲じゃないけど、デルフォニックスの曲で自分が一番好きな曲は彼等の74年のアルバム「Alive & Kicking」からの1曲で「I Told You So」。

プロデュースはウィリアムとウィルバートのハート兄弟とトム・ベルとスタン&ベルとして共同プロデューサーとして仕事をして来たスタン・ワトソン。アレンジはデルフォニックスを始めフィリーのアーティストのアレンジをして来たコールドウェル・マクミラン

バックは当然MFSBで軽快なフィリーダンサーの曲 デビューからこのアルバムまで黄金期のフィリーサウンドとして聴けるアルバム
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トム・ベルはダスティ・スプリングフィールド、ローラ・ニーロ等のポップ系シンガーのフィリー録音、そしてそれ以外でも仕事もしていて、スタイリスティックスの「Betcha by Golly, Wow」のオリジナルのコニー・スティーヴンスの「Keep Growing Strong」や、前にここで書いたナンシー・ウィルソンとかの仕事もして来ているのだけど、その中でもベット・ミドラーの72年のアルバム「The Divine Miss M」の中のボビー・フリーマンのカバー「Do You Want to Dance?」はこのアルバムの中で飛びぬけて秀逸な作品だ
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Gonna Take a Miracle.jpg
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当時アメリカでヒットしていた頃オリジナルも知らないまま凄く良い曲だと思って聴いてはいたが、あとからトムのストリングス&ホーンアレンジだと知って興奮した。バリー・マニロウやその他複数がプロデューサーとなっているアルバムではあるが、この「Do You Want to Dance?」をプロデュースしたジョエル・ドーンはジャズ系のミュージシャンを多くプロデュースして来た人なのだが、どういう繋がりでこの曲のアレンジをトム・ベルに任せたのか興味ある
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あとはトムはやはりフィリーではあまり有名じゃないところでもロニー・ダイソンやエボニーズ、ニューヨーク・シティ、それ以外に前にここのブログで書いたエルトン・ジョンとのアルバムやデニース・ウィリアムスと仕事をして優れた作品を残している
次はジミー・ハスケルですか
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前回のストリングス特集でも出て来なかったのに、ソウル系のアレンジャーのところで取り上げられるとは思っていなかった
ジミーは確かに経歴も長く主にポップ系のアーティストのアレンジをして来た人だが、ジミーのアレンジと言うと自分的にはマック・デイヴィスの72年のナンバー1ヒット「Baby Don't Get Hooked on Me (愛は心に深く)」と自分の大好きなストーンズのサティスファクションのフレーズを取り入れた「One Hell of a Woman」、フォー・トップスの「Keeper of the Castle」のストリングス・アレンジを思い出すが、調べていて分かったのは、今回サンソンでもかかっていたPAN(←自分は知らなかったので購入リストに早速加えた)と同じくらい当時のヒット曲を知る人くらいしか知らないスウェッドホッグの72年のヒット曲「Hallelujah」のホーン・アレンジもしていたんですねぇ
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Stop And Smell The Roses.jpgKeeper of the Castle.jpg
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あと同じく知る人ぞ知るマデュラとか有名なラズベリーズ等のポップロック系、有名どころではスティーリー・ダン、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、他書ききれないほど多数
70年代になってからソウル系のアレンジも増えてソウルやあのドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド(←長いわ!w)自分としても書きたいアーティストアルバムがいっぱいある
次は又フィリーに戻ってボビー・マーティン、先週達郎さんも言っていたので、ボビーのアレンジした曲は当然かかると思っていたが、ド定番の「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」ですか!
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自分もここで何度か書いて来ているけど本当に名曲ですね フィリーを語る上で絶対外せない名曲
まぁ~ボビーのアレンジだとやはりこの曲が出て来るのは至極当然
自分的にはボビーの初期のアレンジだとシンガーのクリフ・ノーブルズの歌は出て来ないバックの演奏でMFSBの初期の演奏のインスト盤がヒットしてしまった悲劇の68年のクリフ・ノーブルズ&カンパニーのヒット曲「The Horse」が来るが、まぁ~とりとめのない曲と言えば曲なんですが、先に話したエピソードと全米2位まで行った大ヒット曲なので取り上げてみました
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あとはハニー&ザ・ビーズの70年のアルバム「Love」から「Help Me (Get Over My Used to Be Lover)」、黄金期のフィリーサウンドほど垢抜けて洗練されたフィリーサウンドではないが、余り有名でないフィリーサウンドと言う事で取り上げたけど、このアルバムではロニー・ベイカーのアレンジの「Now That I Know」とノーマン・ハリスのアレンジの「I'll Spend My Life Loving You」はMFSBの華麗なストリングスが聴ける良い曲だ
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フィリーのヒット曲で知られた曲としてはハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの73年のヒット曲「The Love I Lost」、アール・ヤングの四つ打ちサウンドが聴けるフィリーダンサーだ
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あとは当然のように出て来るMFSBでは
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上記と同じくフィリーダンサーの名曲MFSBの2ndアルバムタイトル曲の「Love Is the Message」、3rdアルバムの同じくアルバムタイトル曲の「Brothers and Sisters」、名曲ぞろいの4thアルバム「Universal Love」では1発目の「Sexy」、ラジオのBGMによく使われることが多かった「T.L.C. (Tender Loving Care)」、4拍子のリズムでグイグイ来る「Let's Go Disco」、サタディ・ナイト・フィーバーのサントラにも使われたナイト・ライナーズのカバー曲「K-Jee」、ラストの浮揚感漂うエレピが流れるまさにタイトル通りの「My Mood」ボビーのアレンジした優れた楽曲がいっぱい入っていたMFSBの4thアルバム、5枚目の「Summertime」では「Summertime and I'm Feelin' Mellow」が軽快なナンバーでアルバムの中で一番好きな曲
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あとはウェス・モンゴメリーの兄でエレクトリック・ジャズベーシストのパイオニアとしても知られるモンク・モンゴメリーの74年のシグマ・サウンド録音のアルバムタイトル曲「Reality」と「Me & Mrs. Jones」のカバーの2曲。後者の方はオリジナルとカバーの共にボビーがストリングスアレンジした違いを聴き比べられる曲
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そしてイントゥルーダーズの73年のヒット曲「 I'll Always Love My Mama」と74年のアルバム「Energy of Love」からは文句なく「A Nice Girl Like You」の2曲で決まり!洒落たフィーリーサウンドに流れるようなストリングス、まさにフィリーサウンドとはこれだ!みたいな共に自分の大好きな曲
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エクスタシー・パッション&ペインの74年の同名のアルバム「Ecstasy Passion & Pain」の中のフィリー好きには言わずと知れた「Ask Me」そして「Good Things Don't Last Forever」フィリーサウンドの名曲をいっぱい排出した70年代初期から中期までの光り輝く時代の曲
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最後はジーン・ページのところでも取り上げたソウル・トレイン・ギャングの「Soul Train Gang [TV Version]」ジーンの所で書いたようにソウル・トレインのテーマでは2曲の自分の好きな曲を書いていたけど、この曲も好きなので、何だかんだ言っても自分は70年代のソウルトレインのテーマ曲はみんな好きだったと言う事になる
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という事でボビーのアレンジしたアーティストやアルバムを書こうと思ってもまだまだ書き足りなくて漏れたアーティスト、アルバムががかなりあるので又改めて書きたい
最後はドン・セベスキー
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アレンジャーとしては大御所でジャズ系が中心の人だったので達郎さんが取り上げるとは思っていなかった
とにかくジャズのアーティストが多いので、自分としてもドンが関連したアルバムもかなり持っているので取り上げるのも迷うが、
ドンのストリングスアレンジではなくビッグバンドアレンジが多かった先ずメイナード・ファーガソンから、61年のアルバム「Maynard '61 (Maynard Ferguson & His Orchestra)」から「The Pharaoh」、スライド・ハンプトンが書いたビッグバンドナンバー。前半はタイトル通りのどこか中東の雰囲気を漂わせるアレンジで、後半はもろビッグバンド・アレンジの曲(当然後半の方がカッコイイ!)
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同じく61年の「Straightaway Jazz Themes」では全曲迫力あるビッグバンド・サウンドがやはり聴ける
曲によってはファーガソンのハイノートがふんだんにフューチャーされ、ファーガソンのトランペットが堪能出来る、このアルバムではドンとウィリー・メイデンの共同で全曲アレンジを担当している
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63年の「The New Sounds of Maynard Ferguson」も全曲ビッグバンド・サウンドでカウント・ベイシーのテーマ曲の「One O'Clock Jump」でドンがアレンジをしている。そしてイギリス人バンド・リーダーでスタンダードとなる優れた楽曲も作曲して来たレイ・ノーブルの作品「Cherokee (Indian Love Song)」で高速スウィングのビッグバンドの演奏が聴けるが、この曲のアレンジはピアニストのマイケル・エーベンだ
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他、多数メイナード・ファーガソンのアルバムでドンはアレンジしている
渋いところでは女性黒人シンガーのエミリー・ヤンシーの65年のアルバム「Yancy」でドンは全曲アレンジしている。イギリス人で俳優でもあり映画監督や作曲家でもあったノエリ・カワードの作品「Poor Little Rich Girl」では軽快でスィンギーなアレンジでエミリーが歌っている
あとはボサノバのスタンダードでロベルト・メネスカル作曲、ロナルド・ボスコリ作詞の「O Barquinho (Little Boat)」ではスキャットとハミングを入れて歌っているし、ハワード・グリーンフィールドとジャック・ケラー共作の「Bewitched (奥様は魔女の主題曲)」、そしてビートルズの「I'll Be Back」まで歌っている
エミリーは女優でも活動していたが、このアルバムは彼女が1枚しか出していないレアなアルバムだ
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そしてレアなアルバムとしてもう1枚、ジャズシンガーのジミー・リックスの65年のアルバム「Vibrations」でも全曲ドンがアレンジ&コンダクトしている
バリトンヴォイスのジミーがビッグバンドをバックに高速スウィングして歌う、デイヴ・バーバーとペギー・リー夫妻が作った「It's a Good Day」、ジジー・エルマン作曲、ジョニー・マーサー作詞の「And the Angels Sing」では軽快にスウィングして歌う
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ドンはヴァーヴ・レーベル、A&M/CTIレーベルと移行して行くにつれ、次第にイージー・リスニング的なフュージョンでアレンジも手掛ける事が多くなる
達郎さんはサンソンでチェット・ベーカーの渋い歌唱のスタンダードを選曲していたが、自分はCTIレーベルではジャッキー&ロイの72年のアルバム「Time & Love」から72年のミュージカル「ゴッドスペル」から挿入歌の
ステファン・シュウォーツとジョン・マイケル・タベラックが作った「Day By Day」を取り上げたい
ドンの曲調がかなり変わって行く展開のアレンジが特徴の曲でやはりミュージカルの曲の為かストーリー性を感じるアレンジだ
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そして最後にドンの73年のソロ名義のアルバム「Giant Box」から、ドン・セベスキーと言えば自分はこの曲!ってくらい自分の大好きな曲の「Free as a Bird(ビートルズとは同名異曲)」
ドン自身の作品で長尺なモダンジャズナンバー
オーケストラをバックにジャック・ディジョネットの高速ドラムにロン・カーターのベースのリズムにドンが弾くエレピが絡みフレディ・ハバードのフリューゲルホーンのソロとグローヴァー・ワシントンJr.のソプラノサックスがフューチャーされる最高にカッコいい曲
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ドン・セベスキーが関わった自分のお気に入りのアルバムも多数あるので、ここでは挙げきれないので機会があったら又にしよう
と言う訳で、サンソンのストリングスアレンジャー特集ではジャズ、ソウル、ポップスの選曲と最高に楽しい特集でした。
又、自分のハートにグッ!と来る、ブログを書きたくなる特集を期待してます!


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