引き続き サンソン 棚つか+リクエスト [音楽]
達郎さんが言っているように、最近の達郎さんファンはやはり洋楽を知らないでサンソンを聴いている達郎ファンが多いみたいだね
達郎さんのサンソンでかかるような洋楽をリクエストをする人は殆ど古い世代の人が多いだろう
中には達郎さんが言うように若い人でも古い洋楽に興味を持って、古い世代の人でも音楽通じゃなきゃ分からないような渋いところをリクエストしてくる若い人もいると思うが、
それはやはりサンソンを聴いて古い洋楽に興味を持ち、それもかなり古い洋楽に惹かれて詳しく調べたりしている若い人じゃないと上記のようなリクエストは出来ないと思う
達郎さんはとにかくあのように音楽のジャンルが幅広いから、オールジャンルで達郎さんにリクエストをするような人はそうはいないだろう
自分はここのブログで書いているように達郎さんのかける曲にほぼ全部と言って良いほど対応出来ると思っているし、かかっている曲の半分以上保有しているくらい達郎さんのサンソンに着いて行けると自負している
ただ、前にここのブログで言っているように、まぁ~達郎さんもサンソンで殆どかけないと思うけど、パンクとレゲエは自分は全然着いて行けないですw
それと達郎さんは大得意と言うか、日本でもそのジャンルのスペシャリストでもあるドゥワップに関しては自分もソウル好きとは言え、達郎さん編集のドゥワップオムニバスぐらいしか持ってないので全然詳しくない
あとは、それこそサンソンでかかる珍盤奇盤と言うものの曲は自分は知っているものがあったとしても先ず保有なんてしてないし知らない曲ばかりです。
という事で、今回も又サンソン関連の記事でいっちゃいます
サンソンでかかる曲の事をいつもブログに書いてはいけないと思うが、まぁ~こうやって洋楽中心で自分が琴線に触れた、どうしても書きたくなる曲がサンソンでかかれば今後も記事にする事は多くなると思っている
だって前から言っているように、サンソンでかかる曲は自分の書きたい記事のきっかけになるからね
1曲目のヤング・ホルト・アンリミテッド
勿論、ラムゼイ・ルイス繋がりがありますから、ヤング・ホルト・トリオのアルバムを含めてオリジナルアルバムは全部持ってるくらい当然のように自分の好きなところ
「ソウルフル・ストラット」 この曲がヒットする前にモダンジャズ系の曲がポピュラーヒットチャートに上った曲は何曲かある
ゲッツ&ジルベルトの「イパネマの娘」はゲッツ絡みとは言え純粋なモダンジャズのヒット曲にはならないはず。そして凄いヒットではなかったがリー・モーガンの「サイドワインダー」、ジミー・スミスは結構いっぱいあるけど、「ザ・キャット」は最高位67位、デイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」は中々のヒットの25位、キャノンボール・アダレーの「マーシー・マーシー・マーシー」は間違いなく大ヒットの11位、ウェス・モンゴメリーの「ウィンディ」は44位、バド・シャンクの「ミッシェル」は65位、ハービー・マンの「メンフィス・アンダーグラウンド」44位(ハービーの70年代のヒット曲「ハイジャック」は完全なるディスコなので対象外)、そしてヤング・ホルト・アンリミテッドの先輩ヒットにあたるラムゼイ・ルイスの「ジ・インクラウド」が大大ヒットの5位! そんなところか
カル・ジェイダーの「ソウル・ソース」88位、モンゴ・サンタマリアの「ウォーター・メロンマン」10位などはラテンナンバーだから純粋なモダンジャズヒットとはならないだろう
70年代に入り、先に述べたハービーの「ハイジャック」のようなヒットやハービー・ハンコック、そしてそれこそモダンジャズのくくりに入らなくなってしまったクインシー・ジョーンズとかいるけど、60年代までが所謂モダンジャズのミュージシャンとしてポップチャートにあがった曲として捉えるべきで、70年代以降はジャズやソウル、ロックの境界線が曖昧になってしまったのでモダンジャズとしてのジャンル扱いのヒット曲はなくなってしまった。
そんな訳でヤング・ホルト・アンリミテッドの「ソウルフル・ストラット」は、もうソウルジャズと言うものに分類されるような曲なのでモダンジャズの扱いにはならないギリギリのジャズのヒットになるだろうか
まぁ~チャイライツのヴォーカリストのユージン・レコードがシカゴ・ソウルの重鎮、ソニー・サンダースと作った曲だからソウルのヒット曲と言ってもおかしくない
彼等の前身にあたるヤング・ホルト・トリオとしての先のヒット曲「ワック・ワック」40位、こちらのヒット曲の方が純粋なモダンジャズのヒット曲としてカウントされて然るべき曲
歌詞の付いた「Am I the Same Girl」を抜かせば、自分の持っている「ソウルフル・ストラット」のカバーでは
先ずジョージ・ベンソンのヴァージョン、79年のアルバム「Livin' Inside Your Love」から
スティーヴ・ガッドとウィル・リーのリズム隊にクラウス・オガーマンアレンジの流麗なストリングスが絡む軽快な曲
一方ボサノバテイストのワルター・ワンダレーのヴァージョンはオルガンをメインにした演奏にウォルターの弾くハープシコード(チェンバロ)がメロディを刻みフルート、トランペット、フリューゲルホーンが被さる
とっても軽やかでBGM風な楽曲
後は同じくラテンものブラジリアン・パーカッショニストのウィルソン・ダス・ネヴィスの69年のアルバム「Som Quente E O Das Neves」からのヴァージョンで、ラテンって感じよりもソウルフルな演奏
そして次はソウル・カウンツと言うグループになる前のバンドでザ・ファビュラウス・カウンツの69年のアルバム「Jan, Jan」からのヴァージョン モーゼ・デイヴィスが弾くオルガンにソウルフルなカッティングギターとパーカッションが絡みサックスがメインでフューチャーされる曲
最後はイギリスのバカラックと言われたトニーハッチの「ソウルフル・ストラット」
ビッグバンドアレンジでホーンがメインに出た演奏で洒落た感じでオリジナルよりもジャズっぽい
トニー・ハッチは非常に才能豊かな人だったのでポップス、ジャズ、スタンダードなど幅広い音楽をしていて洒落たものが多かったからアメリカでも受け入られた
フランキー・ヴァリの「September Rain (Here Comes the Rain)」は自分はオリジナルしか持ってない。今年の宮治さんとの新春放談で達郎さんがチャーリー・カレロ・シンガーズのこの曲のカバーをかけていたが、自分もとっても欲しい
この「September Rain (Here Comes the Rain)」の入ったヴァリの68年の「Timeless」のアルバムでは何と言っても「Watch Where You Walk」が最高だ!!!
当時、ヴァリの74年の全米ナンバー1曲「瞳の面影(My Eyes Adored You)」のシングルを買って、この曲のB面だった「Watch Where You Walk」を聴く方が圧倒的に多かった
ボブ・ゴーディオとボブ・クルー作のこの曲はラスベガスのショーでウェイン・ニュートンが歌ったら最高に似合うだろう!ってくらいのポップスのスタンダードにもなり得る曲だと思っている 勿論自分がヴァリの曲で一番好きな曲だ
ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズの「The Stumble」
ジョン・メイオールはクラプトン繋がりでアルバムを持っていて近年は次第に増えて行っているので初期の頃からのものは結構揃って来てるが、ピーター・グリーンと言えばフリートウッド・マックは初期から黄金期までのアルバムは揃えて持っているので、ピーター関連のものではデビューからの3部作と特徴的なジャケットのアメリカ編集盤の「English Rose」とイギリス編集盤の「The Pious Bird of Good Omen」を持っている
この頃のフリートウッド・マックは黄金期のマックのファンから見たら全然違うバンドと思われるくらいのブルースロックバンドであった
イギリスのブルースロックはアメリカのものよりも重苦しく暗いものが多いので、ブルースロック好きでも特にイギリスのブルースロックが好きな人は拘りがあると思う
自分はブルースロックと言えば先ずオールマンなので、アメリカンブルースのポールバターフィールドとかマイクブルームフィールド、スティーヴ・ミラーとかになるので、イギリスの本格的なブルースバンドは持ってないものも多いのでサヴォイ・ブラウンもチッキン・シャックも持ってない
それでフリートウッド・マックの1stアルバム「Peter Green's Fleetwood Mac」はピーター関連では「Merry-Go-Round」が、どっぷりのブルースで、そして「ブラック・マジック・ウーマン」に通じる「I Loved Another Woman」が良いねぇ
2ndアルバムの「Mr. Wonderful」はピーターのナンバーでは1stと違い軽快なブルースナンバーもやっていて、「Stop Messin' Round」と「Lazy Poker Blues」がノリが良くて良い
3rdの「Then Play On」は全体的に地味なアルバムだと思うが、シングルのみの発売だったヒット曲の「アルバトロス」的な「Underway」、ヘビーな「Rattlesnake Shake」のピーター作品とジョン・マクヴィー作の途中で曲調が変化しちゃう長尺な曲の「Searching for Madge」が自分の好きな曲だ
敢えて「ブラック・マジック・ウーマン」は外したのだけど、ピーター・グリーンは知らなくともこの曲を知っている人は多数いるだろう
テンプテーションズ、70年代以前を中心に結構アルバムは揃えて持っている
71年のアルバム「Sky's the Limit」は全曲バレット・ストロングとノーマン・ホィットフィールドの共作で、この二人のコンビで「Just My Imagination (Running Away With Me)(はかない想い)」よりも前に「I Can't Get Next to You(悲しいへだたり)」のナンバー1ヒットを出している
この二人のコンビで社会性の強いメッセージ曲を何曲も作っていたが、ヒットから遠ざかって行った時期に60年代のモータウンサウンドへの原点回帰と言う事でこの美しいバラードを作った
エディ・ケンドリックスがリードをとるこの曲のヒット後にエディはテンプテーションズを離れソロでも全米ナンバー1曲を出してテンプスのメンバーではソロになって一番成功した
エディのソロは1枚を除いてほぼ全部揃えてるけど、モータウンで育ったエディだったけど、やはり自分としては2枚のシグマサウンド録音のフィリーサウンドのアルバムが気に入っている
共に76年作のアルバムなのだが、「Goin' Up in Smoke」の方ではフィリーダンサーの軽快なナンバーの「To You from Me」と「Don't Put off Till Tomorrow」が良いし、
「He's a Friend」のアルバムでは「It's Not What You Got」はいかにもフィリーサウンドって感じで大好きなナンバーだ
テンプスは曲がいっぱいあり過ぎて書きたい曲もいっぱいあるので、又改めて書く事があるだろう
そして今回サンソンでかかった曲で唯一持っていなかった曲 ジャッキー&ザ・スターライツの「VALERIE」
先に言っているようにさすがにドゥワップ系は持ってないですわ しかしこんなレコードを持っている達郎さんは日本有数のドゥワップコレクターだと思う
最後のダイナ・ワシントン 当然のように自分も好きなので20枚近いアルバムを保有している
ジャズ&ブルース系のシンガーなので白人みたいなスッキリとした歌唱ではないので非常にクセのある歌い方だ
ダイナは今回サンソンで取り上げたデルズと同じようにソウル系のシンガーのブルック・ベントンとも共演したアルバムもある
サンソンでかかった「Am I Blue」は1929年の映画「オン・ウィズ・ザ・ショー」の為にハリー・アクスト作曲、グラント・クリークが作詞をしたブルースナンバーのスタンダードなので、ダイナにはピッタリの曲だ
似たような歌唱では前回の記事でも書いたグロリア・リンのヴァージョン
62年のアルバム「After Hours」から ビッグバンドとストリングスをバックに歌い上げるジャージーなナンバー
アーネスティン・アンダースンの78年のライヴアルバム「Live from Concord to London」ではハンク・ジョーンズのピアノ、レイ・ブラウンのベース、ジェイク・ハナのドラムのトリオをバックに粋に歌う
レイ・チャールズの76年のアルバム「Live in Japan」ではレイの弾き語りの熱唱が聴ける
白人の渋いところではエイリーン・ロジャースのかなり古い57年のアルバム「Blue Swing」ではシンプルな演奏をバックにヴァースから伸びのある声で歌う
最後に有名なところでリンダ・ロンシュタッドがネルソン・リドル・オーケストラをバックにスタンダードを歌う
ストリングスが被さりゴージャスな雰囲気でリンダは可憐に歌っている