SSブログ

ドラマー その3 白人系 [Soul]

次にソウル系となるとやはり自分としてはグループ・メンバーより、スタジオドラマーの名前が沢山あがってくる

MFSBを支えた初期のドラマー、アール・ヤング、アースのメンバーだった、モーリス・やヴァーディンの弟のフレッド・ホワイト、あとアヴェレージ・ホワイト・バンド(AWB)のスティーヴ・フェローンなどが、一応ソウルグループに属したドラマーとして名前があがってくるが、彼らはセッションも多かったので、スタジオドラマーと殆ど変わらなかった。


Earl Young.jpgFred White.jpgSteve Ferrone.jpg

そしてスタジオミュージシャンだが、彼らはセッションミュージシャンだから、色んなジャンルの音楽でドラムを叩いていることが多いのだが、

60年代のハル・ブレインやジム・ゴードン(クラプトンのレイラでドラムを叩いている人、母親殺しの殺人犯として捕まり刑期を終えた過去を持つ)そして場合によってはバーナード・パーディなど、


Hal Blaine.jpgJim Gordon.jpgBernard Purdie.jpg



それ以外の名を残した多くのスタジオミュージシャンたちは、アルバムクレジットもされるようになった70年代以降に出てきた人が殆どだ
 
その時代はロック、ソウル、ポップス、そして70年代半ばから出てきた当時で言うクロスオーバーと言うジャンル、そう言う色んなジャンルのレコーディングで活躍するようになり表舞台に出てきた人たちばかりである

その中から自分が好きなドラマーをあげていくと、ここに書くだけでも相当な数になるので、主なところだけあげていきたい


先ず、自分が好きなセッションドラマーはアラン・シュワルツバーグ


日本では山下達郎のソロ・デビューアルバム「サーカス・タウン」のNYサイドでドラムを叩いていた人と言えば分かり易いか、あと同じくエポのNY録音のアルバム「グッディーズ」のバックでもドラムも叩いていた人。


彼は白人で元々ロック系のドラマーでもあって、あのマウンテンの日本公演で臨時ドラマーとして来たこともあるのだが、


セッションミュージシャンとして70年代初頭からローラ・ニーロやポップグループのドーンのレコーディングをしていて、その後ロック系と幅を広げて行ったのだけど、


70年半ば以降からの日本で言う所謂クロスオーバーブームでボブ・ジェームスとかのフュージョン系セッションも多くなって行ったのだが、自分としては彼のドラミングはディスコ系のセッションで素晴らしい演奏が沢山あると思っている。


有名なところではグロリア・ゲイナーのジャクソン5のカバー「ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ」での演奏。自分としてはこのグルーヴ感は最高だと思っている。


70年代半ばからはこのグロリア・ゲイナーからキャロル・ダグラスなどのディスコ系セッションが特に多くなり、あの「スターウォーズ」で有名なミーコ、ソウルコーラスグループのエンチャントメント、グロリアのアルバムと並ぶほど素晴らしいアランの演奏のメリー・クレイトンのアルバム「エモーション」


あとロック系でもアリス・クーパー、ピーター・ガブリエル、キッスの各メンバーのソロ・アルバム等にも参加している。


彼のスネアの音は余りにも独特な音なので、自分は結構音を聴いただけでアランのドラムだと分かる(ロック系のサウンドでは難しいが)


Allan Schwartzberg.jpg


白人のアランが東の雄(ゆう)だとしたら、西の雄の白人ドラマーは自分としてはエド・グリーンの名前が出てくる


アランにしてもエドにしても白人なのにソウル系のセッションが多く、白人特有のタイトなグルーヴ感を出せるドラマーとして70年代ソウル系セッションに引っ張りだこのドラマーであった


エドはLAで活躍したドラマーで、LAに事務所を移してからのモータウン系のセッションも多かったのだが、彼の演奏で有名なのは、アメリカでも1位になったリズム・ヘリティッジの「反逆のテーマ(テレビドラマSWATのテーマ曲)」だろう


とにかく彼もソウル系に限らず色んなジャンルのセッションが多かったのだが、日本人では吉田美奈子のアルバム「愛は思うまま」でのドラム、


そしてそのアルバムのプロデュースをしていたジーン・ページとの繋がりも深く、又その繋がりでバリー・ホワイトのレコーディングにも多く参加していて、あのラヴアンリミテッド・オーケストラの「愛のテーマ」のバックでドラムを叩いているのもエドだ(ある意味、この曲の方が反逆のテーマよりも有名だ)


あのジェフ・ベックのアルバム「ワイアード」でもドラムを叩いていたし、リズム・ヘリティッジと同じくマダガスカルと言うグループでも活動していた。


Ed Greene.jpg


あと白人となると当然スティーヴ・ガッドとか出てきそうだが、彼は余りにも有名過ぎて、ここで今更語るほどでもないと思うが、


ガッドと同じくスタッフにも参加していたドラマー、クリストファー・パーカー。ガッドと同じくNYの「ミケルズ」と言うライブハウスで直ぐそばで彼のドラムプレイを見たことがある


当然のようにガッドの方が目立っていたが、ダブルドラムの中でクリスも堅実なリズムをキープしていた。


ブルースロックのポール・バターフィールドからフュージョン系のブレッカー・ブラザーズ等のバンドとしての活動も多かったが、自分としては何と言っても日本人の大貫妙子のアルバム「サンシャワー」での演奏が印象に残っている。


彼女の最高傑作だと思っている「サンシャワー」あの最高の名曲「都会」が入っているアルバムだが(特にアルバムA面は全部素晴らしい!!!)クリスの16ビートを刻んでいるドラムは心地良い.。


Chris Parker.jpg


あとソウルフルな白人ドラマーだと、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのドラマーだった、白人ファンクドラマーのパイオニア的なアンディ・ニューマークとか当然ジェフ・ポーカロ、ルーファスにもいたことがある、マイケル・ジャクソンの「Don't Stop 'Til You Get Enough」「Rock With You」でドラムを叩いていたジョン・ロビンソンとか出て来るのだけど、又 思い出した時に書こう


Andy Newmark.jpgJeff Porcaro.jpg

John Robinson.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。