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山下達郎 [邦楽]

山下達郎のサンソンの25周年記念特集の雑誌「ブルータス」が一度完売になったのだが、ここに来て増刷になって販売されたので購入した。


ネットで情報を得てお気に入りに入れて買おうと思ってのんびりしている間に売切れてしまって失敗した!と思っていたので、購入出来て良かったと思っている。


ハッキリ言って、洋楽の話題を取り上げていない記事の本だったら購入していなかった。


自分は達郎さんの大ファンだけど、勿論、達郎さんだけのファンではないし、正直言って自分は達郎さんの音楽評論家的な才能も特に評価しているので、音楽家だけの評価で達郎さんを見ていない。


中学生から洋楽にのめりこみ、高校の時にシュガーベイブの「ダウンタウン」のシングルを買ったのが、達郎さんとの最初の接点だった。


上記のように洋楽しか聴いていなかった時に(ハッキリ言って、生意気にも中学生の時から邦楽を馬鹿にしていたし、周りの同級生が聴いていた拓郎や陽水のフォークはバカにしていた(ユーミンだけは何か違うと思っていたが・・・))小学校の子供時代を抜かすと始めて邦楽のレコードを買ったのは「ダウンタウン」だった。


ラジオで初めて「ダウンタウン」を聴いた時、今までの邦楽にない洋楽のポップス的な凄く良い曲だと思って、田舎のレコード店に取り寄せてもらってまでレコードを買った。


このエピソードが自分としても先見の明があったと自負出来るところでもあるし、洋楽ファンをも虜にする達郎さんの才能を感じさせる事柄だったのだと思う。


でも結局、そのシングルを買っただけでシュガーベイブのアルバムを買う訳でもなく(やはり金の無い学生は抜粋してレコードを買っていたので、あれもこれも買えなかった)達郎さんの「ライド・オン・タイム」のアルバムを買うまで邦楽のレコードを買うことは無かった。


アルバム「ライド・オン・タイム」の衝撃は大きかった!当時はクロスオーバー系の音楽に非常に興味が惹かれていった時だったのだが、レコード店でアルバムを視聴した時、洋楽のクロスオーバー系サウンドとは変わらないくらいの洒落たアレンジでとてもカッコいいサウンドだと思って迷わずアルバムを購入した。


それから達郎さんのデビューアルバムから揃えてアルバムを買った。デビューアルバムを聴いて、その当時から好きだったスタジオミュージシャンの名前をクレジットに見てとても嬉しくなったし、やっぱり達郎さんは素晴らしい音楽を追及していたのだ!と、自分の高校時代のエピソードを思い出して改めて達郎さんを見直した。


ここのブログでも先に書いた、あのアラン・シュワルツバーグや、ウィル・リー、ジョン・トロペイ、他NYサイドで録音されたミュージシャンは全員自分が知っているメンバーで録音されているのを知り余計に興味が惹かれた。


達郎さんは最初は本当に売れなくて苦労したことは有名な話だけど、この「ライド・オン・タイム」の頃から正に時代にピッタリ合っていた。


ちょうどクロスオーバーやAORブームだったし、スタジオミュージシャン達が沢山音楽としても記事としても取り上げられる時代だった時に、達郎さんの創る音楽が邦楽もちょうど上記のような音楽の流れの時に有能なスタジオミュージシャンを起用して音楽を創る時代になって行った時に、パイオニア的な存在の達郎さんが受け入れられたのだと思う。


それに達郎さんはやはり物凄く音楽に詳しい人で(洋楽の知識は半端でない、ジャンルの広さでは日本一の知識だと思う)拘りを持って音楽を創っていた人だったから、マニアックな洋楽ファンからも大いに受け入れられた。


だから「ライド・オン・タイム」以降のファンと、それ以前のデビューの時からのファンでは洋楽ファンの度合いとしても違うと思う。


近年、自分は達郎さんのコンサートにはよく行っている。


まぁ~これから書くことは達郎さんファンの人には受け入れられない話になるかもしれないが、コンサート会場で自分が話しかけた人は偶々だったのかも知れないが、余り洋楽は詳しくないような人が多いように感じた。


あくまでも自分の考えだが、自分はエグザイルも聴いて達郎さんファンでもあるような人とは共感出来ない。まぁ~さすがに達郎さんファンの人で殆どいないとは思うけど、AKBと達郎さんの両方ファンの人は論外だね。


音楽的な自分の主観を言うと賛否両論が起こるのは承知の上で書かせてもらうが、達郎さんの番組「サンソン」でかける洋楽をどれだけ興味を持って聴いている人がいるのかなぁ?と偶に思うことがある。


まぁ~あれだけマニアックな音楽をかける番組は達郎さんの「サンソン」だけだろう。


よく達郎さんのファンはマニアックなファンが多いと言われてきた。自分も先に書いたように確かにそう思う。


ソウル好きも、ドゥワップ好きも、ビーチ好きも、レッキングクルー好きも、ロック好きも、洋楽好きなファンから達郎さんファンになった人も昔はかなりいたはずだ。


だってあんなソウルやポップスのレアシングルをかけたりする番組は他には無いから、必然的に大のソウルコレクターファンやポップスファンなども達郎さんの「サンソン」を聴くことになると思う。


まぁ~達郎さんの「サンソン」を聴き洋楽に興味を持ってもらうのはそれはそれで良いことだと思うのだが、どうも先に書いたようにコンサートに来るファンの中には、とても達郎さんの番組で興味を持って洋楽を聴いているような感じの人でない人も結構いるんだなぁ~と思った。


自分としてはとても残念に思う。


あれだけの知識と才能を持った達郎さんが拘りを持ってかける音楽に興味を持って聴かないなんてもったいないと思うし、洋楽に興味を持てない人が達郎さんだけの音楽特集以外の普段の洋楽中心の番組の時は余り面白くないんだろうな、等と自分は思っている。


自分はこれだけ音楽好きだけど、アーティストのファンクラブには入ったことは一度もない(シナトラのファンクラブには入ろうと思ったことはあるけど・・・)


そのファンクラブに入ったアーティストの音楽を盲目的な感覚でしか聴けなくなって、自分なりの正当な評価とか出来なくなるのが嫌だからだ。(自分としては音楽を聴く領域を狭めたくない)


なんか達郎さんのコンサートには、そんなファンクラブに入っているような感じの人が多いね(確かに優先的にチケットを取れる人達ばかりだからそうなるのだと思うけど)


達郎さんもそんなファンでも自分のファンだから絶対否定はしないはずだけど、「サンソン」を聴いていて思うのは、物凄いマニアックな音楽ファンとコンサート会場に来るファンクラブのファンのギャップを物凄く感じる。


自分はほぼ全部のアーティストに興味を持っていたから、今回この「ブルータス」の本を買った。達郎さんのファンだから買った訳ではない。


今年も達郎さんのコンサートがあるので行くかどうか迷ってはいるが、恐らく行くことになると思う(チケットが当たればだが)


自分は達郎さんの音楽評論家としての才能と(半端ない音楽知識と拘り)その知識に基づいて、あのとてつもない音楽的な才能を持って創りだしてきた達郎さんの音楽をとても評価して来ているし、日本のポピュラー音楽史に物凄い功績を残してきたことも認めている。


だから自分独自の視点で、達郎さんファンであり続けることには変わりはない。


ブルータス.jpg









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