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キャロル・ケイ [音楽]


久しぶりの投稿になるが、相変わらず音楽で感動しっぱなしだし、自分が好きだった音楽家、ミュージシャンの訃報が相変わらず続いている。

ジョー・オズボーン、ミシェル・ルグラン、クラディ・キング、ハル・ブレイン、

有名な音楽家でネットのニュースにでも載らなければ見落としてしまうくらい、有名無名問わず多くの音楽家、有名人が亡くなっている。

ジョーとハルが亡くなったのはスタジオミュージシャン好きな自分としてもとても悲しい

勿論、ルグランも自分はかなりのアルバムを持っているくらいの自分の大好きな、そして偉大な音楽家だと思っている。


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ジョーやハルと同じようにレッキング・クルーのメンバーとして名を馳せたキャロル・ケイ

彼女は本当に凄いミュージシャンだと思う。

色んな意味でアメリカのポピュラー音楽業界に歴史、伝説を作った人だと思う。

「彼女は女性だった」と、意識して彼女が関わった音楽を聴くと、もの凄い感動が湧いて来る。

殆どが男性陣ばかりのスタジオ業界で、それもベーシストとして活躍した彼女の事を思うと、そして彼女が黒人ミュージシャンよりもソウルフルにベースを弾いて来た事を思うと、彼女が録音に参加して来た曲に気持ちが深く入り込んで感動して涙まで出て来てしまう。

彼女が録音に関わった数ある曲の中でも、ダイアナ・ロスの「エインノー・マウンテン・ハイ・イナフ」のベースは自分が楽器が弾けなくても彼女のベースの凄さが分かる。

この曲はダイアナのコンサートでは必ずエンディングに歌われるほどの大盛り上がりの構成になっている大名曲だが、レコーディングでの後半の盛り上がりからエンディングまでのベースは、もうベースラインを聴いているだけでも感動する、本当に大袈裟なくらいの派手なアレンジでエンディングに向かっていくこの曲にはこのベースしかない!と言うくらい彼女のベースは素晴らしい

ジェームス・ジェマーソンと同じように弾いて欲しいと言うモータウン側からの要請でキャロルが録音に立ち会ったそうだが、後半はほぼ彼女のアドリブだったそうだ。


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ウェストコーストでのポピュラー・ミュージック、ジャズ、映画音楽、CM、殆どの録音に参加して来たキャロル。あのクインシーから最高のベーシストと言われたキャロル。

あのチャック・レイニーも、あのレイ・ブラウンも差し置いてクインシーにそう言わせたと言う事は(ロック、ポップ系だけじゃなくジャズの録音にも関わって来た事が彼女がジョー・オズボーンと違うところ)

彼女が当時の音楽界で如何に凄く、彼女が最も活躍した60年代のポピュラーミュージックで彼女が沢山の名曲の録音に関わり歴史に残る名曲を生み出して来たと言う事だと思う。

ベーシストを中心に楽器をする人達からも彼女が凄かった事を詳しく解説している記事もよく目にするが、やはり彼女が女性なのに黒子としてモータウンの録音に関わって来た事がミュージシャンや音楽のバックグラウンドに興味を持つ人達に真実を知った驚きと彼女の偉大さを知らしめた一番の要因なのだろう(ビーチ・ボーイズ関連でも凄いのですが)


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本当に60年代のヒット曲を中心に彼女が関わった曲はいっぱいあるのだけど、自分はその中でも先に挙げたダイアナの「エインノー」よりもよく聴いて、何度聴いても感動する、ジョー・コッカーの「フィーリン・オールライト」

イギリス出身の白人のジョーが黒人よりもソウルフルに歌った、デイヴ・メイスン作のロックもソウルも隔たりなく多くのミュージシャン、アーティスト達もカバーしてきた後世に残る大名曲

この曲のバックの演奏でもキャロルがしている。

キャロルのベースは本当にカッコいいし、ポール・ハンフリーのドラムも感動ものだ

ブレンダ・ホロウェイ姉妹とメリー・クレイトンのバックコーラスと、後にシカゴに参加するブラジル出身のローディ・デ・オリヴェイラのコンガがよりソウルフルな演奏にしていると思うし、間奏のアーティ・バトラーのピアノソロも黒っぽくて、ジョーはもとより、キャロルにしてもアーティにしても白人でもこんなにソウルフルな演奏が出来るんだなぁ~と、つくづく思わせる曲だ


With a Little Help from My Friends.jpg

オリジナルのトラフィックよりもジョーのヴァージョンがベースになったソウルフルな曲のカバーとして白人黒人問わず多くのアーティストにカバーされているが、

ソウルものではオハイオ・プレイヤーズ、アイザック・ヘイズ、バーケイズのヴァージョン等はやはりモロ泥臭いソウルに仕上がっているし(ホーンが入っているので尚更か)

Pain.jpg

Live at the Sahara Tahoe.jpg

Money Talks.jpg
チェアメン・オブ・ザ・ボードのものはブルースっぽい

The Chairmen of the Board.jpg


グラディス・ナイト・&ザ・ピップスのヴァージョンはグラディスの熱唱が素晴らしい!


If I Were Your Woman.jpg

ジャズ系ではヒューバート・ロウズのものは結構ミディアムな単調な演奏でこれと言って印象に残る曲でもないが、モンゴ・サンタマリアのヴァージョンはラテン風味の軽快な迫力あるサウンドでノリが良い!


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ロック系ではレア・アースのヴァージョンは割とシンプルな出来だと思うし、グランド・ファンクの方はソウルフルと言うよりも70年代初期のサイケロック風だ


Get Ready.jpg

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そう言う意味では本家本元のデイヴ・メイスンのライヴ・ヴァージョンの方は共にライヴ・ヴァージョンだがアルバム「ヘッドキーパー」の方と「サーティファイド・ライヴ」の方があるが、どちらも味があって良いと思う。


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明日は達郎さんの小樽ライヴにまさかのチケット当選で行く事になった!

かなりの競争率だったと思うけど、よく当たったものだなぁ~と未だに信じられない思いでいるが、大いに楽しんで来ようと思う



山下達郎 ライヴ.jpg


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