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ベニー・ゴルソン コンサート [Jazz]


ベニー・ゴルソン 道新ホール.jpg

ジャズはチック・コリアに続いての久し振りのコンサート(と言っても3か月振りなんですけどね。3カ月なんて今までからみてもかなり短い周期なんだけどw)


先ずベニー・ゴルソン御大 御年90歳!!!


ジャズ関連の人では自分の知るところでは亡くなってしまったけど、トゥーツ・シルマンスが長生きしている方だと思っていたのだが、5月に亡くなったドリス・デイは97歳で亡くなってるし、調べてみたら、大スタンダード「いそしぎ」の作者で偉大なアレンジャーでもあるジョニー・マンデルが93歳、トニー・ベネットが92歳で上には上がいるんですね


まぁ~「ホワイトクリスマス」の作者のアービング・バーリンが100歳まで生きたのは知っているし、トゥーツや上記の二人もモダン系ジャズメンと違い、ドラッグ中毒なんか縁のなさそうな人達だから長生きした方なのだと思うけど、モダン系ジャズメンでこれほど長生きした人は稀でないかと思っていたら、ライオネル・ハンプトンやベニー・カーターも90代まで長生きした方だったのね


でもやっぱり現存しているモダン系ジャズメンではベニーとピアニストのバリー・ハリスが一番長生きしているみたい


ベニーは実際ステージに立っているんだし、しっかり立って歩いていた!確かにサックスを吹かない時は椅子に座っている方が多かったけど、直ぐに椅子からスーッと立ち上がれたので、介護認定を受けたとしても要介護じゃなく要支援だろうなw


うちの母も長生きで元気な方だと思っていたが、90歳でステージに立ち演奏するのだから、凄いおじいちゃんだと思う(それも海外から飛行機に乗って日本に来ているんだぞ~!)


こうなったらベニーに100歳以上まで行ってもらいたい!


ベニーと一緒の時代を生きて来た歴史に残る偉大なジャズメンはもう皆亡くなっている。ベニーは正にモダンジャズ界の生き字引だと思う。ベニーが生きている間にモダンジャズの歴史をしっかり聞いて残すように実際にアメリカでして来ていると思うし、伝説のジャズメンとしてホワイトハウスに招かれるべき人だと思う。


それで観客の方も今回は流石に自分と同世代なんてもんじゃなく、明らかに自分よりも年上の平均年齢70歳!って感じくらいのお年寄りが圧倒的に多かった


自分は結構若作りしている格好していたのでw自分は若い方じゃないか!?と思えるほど、おじさんじゃなく、おじいさんって感じの男性陣とやはりお年の女性って感じの人達が殆どでした


中にセーラー服の生徒と小学生の男の子を連れた母親がいたが、若いって感じの人達は本当に僅かだったと思う


メンバーはベニーのバックのトリオでピアノはマイク・ルドーン、ドラムはカール・アレンと言う人で共に自分は全然知らない人でしたが、ベースは有名なバスター・ウィリアムス


Mike LeDonne.jpg

Carl Allen.jpg

Buster Williams.jpg


バスターのアルバムは「ピナクル」と言う、レアグルーヴ系で取り上げられたアルバム1枚だけ持っていたのと、ジャズ・クルセイダーズからハンコックやロイ・エアーズ他、特に70年代のジャズ系アルバムにバスターが参加しているアルバムは結構持っているのでベニーだけじゃなくバスターを観る(演奏を聴く)のも楽しみだった


ハンコックやウェイン・ショーターが学会員なのは有名だから知っていたけど、二人に入信を進めたのはバスターだったんですね


という事で演奏が始まってアンコールを入れて約1時間45分くらいのステージだった。


知らない曲と言うか、曲名が思い出せない曲が2曲あったけど、「ウィスパー・ノット」「アイ・リメンバー・クリフォード」「A列車で行こう(ビリー・ストレイホーン作)」「ブルースマーチ」、あとヴィクターヤング作曲の「デライラ」はやった


ベニーは椅子に座り昔話を結構していたと思うが、やたらクリフォード・ブラウンの名前が出て来ていたし、ブラウニーが亡くなった事も話していたと思う


Clifford Brown.jpg


相変わらず英語が分からなくて本当に辛い。出てきた言葉も固有名詞しか分からないw。でも、観客で笑うところを笑っていたのはごく僅かだったので、殆どの人はやはり英語が分からなかったはずw


「アイ・リメンバー・クリフォード」の時はやはり目頭が熱くなった


ベニーはやはり作曲家としての評価の方が高いだろう。他の人の作曲した曲も上記のようにやっていたが、ベニー自身が書いた曲はモダンジャズメンの中でもスタンダードになった曲が多い


スタンダードナンバーは殆どがミュージカルや映画からのナンバーが多いので、所謂ティンパンアレー系の作者の曲が殆どだ。だからベニーはモダン系ジャズメンの中でも際立って多くスタンダードを輩出している


ベニーの演奏はさすがに弱弱しい音色にも感じたところがあるし、やはりトリオの演奏の方の比重が高いのは仕方がないところか 


今回もチック・コリアの時と同じく前から二列目のど真ん中だったので、バスターの指使いが特によく観れた


ジャズって、やっぱり間がとても大事だね


ベニーがリードを執って各プレイヤーがソロをしていたけど、ジャズはアドリブが命だから、同じメンバーで同じ曲を何度も演奏して来ていると思うけど、それでもアドリブの時に遊びを入れたりして各プレイヤーが楽しんでいる事が分かる


だからメンバー同士で自然と掛け声が出ると思うし、盛り上がったりアイコンタクトを取れたりするのだろう


ジャズのコンサートは自然と盛り上がるので、自分としてはやはり馴染みやすい(何か強制されない雰囲気が良いのか?)


出来れば、「アロング・ケイム・ベティ」と「キラー・ジョー」を演奏して欲しかった!


「アロング」の方はジャズ・メッセンジャーズよりもクインシー・ジョーンズの方のバージョンで最初に知ったのだが、今でもクインシーの方のバージョンの方が好きだ(アルバム「バディ・ヒート」のバージョンのほう)


チャック・レイニーのベースと恐らくグラディ・テイトと思われるドラムにボブ・ジェームスのエレピとヒューバート・ロウズのフルートの演奏がとにかく洒落てるスマートなジャズバージョンだ。


Body Heat.jpg


ベニーが最後にステージで「また会いましょう!」と言っていたので、元気で又札幌に来てくれるのなら、是非!また観たい!


ベニー!いつまでも元気でいて!


今度は中一日おいて大野雄二のコンサートだ


ただ問題は、ルパンナンバーを中心としたステージになるみたいだが、自分はルパン三世のアルバムを持っていないでコンサートに行くという事なので、ルパンのテーマ曲しか知らないという事だw








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