懐かしさと共に よみがえって来た [Rock]
ブログに記事を書くにあたって、時系列に沿って年代ごとにどんなレコードを買ったのか、思い出しながら、年代を調べてみたりしながら書いている。
最初に買ったポップスアルバムも、ロックアルバムも、ソウルアルバムも、ここに書いてある通りなのだが、次は時系列で言えば何を買ったかなぁ~と言う事で、色々調べながら思い出すようにしている。
ジョエル・ホィットバーンの各週ごとの膨大な記録をまとめたビルボードのシングルチャートをまとめたものは60年代、70年代、80年代と、資料的に揃えて持ってはいるのだが、アルバムの週間チャートを記録した資料本は持っていない。
それで、アルバム年間チャートなるものをネットで調べたら、上位30位くらいまで載っているサイトがあったが、年間で30位までなので全アルバムを網羅しているものではないので難しいところもあるのだが・・・
自分は社会人になってから、経済的に余裕が出来たので、学生の時に欲しかったものをかなり買うようになって、今でもその傾向は続いている(とにかく、学生の頃全然知らなかったマイナーなアーティストを買うにせよ、今買うのは再発ものか中古品ばかり)
そんなことで1970年からのアルバム30位に入っているものは(1970年と1971年は3分の2くらい)現在保有しているものが多いが、72年からリアルで買ったのは、ここで先に述べたLPの次はどんなのを買っていったのかなぁ~と、思い出してみた。
順番は定かでないが、ELPの「展覧会の絵」、ブレッドの「ザ・ベスト・オブ・ブレッド」、カーリー・サイモンの「ノー・シークレッツ」、エドガー・ウィンター・グループ「4」、エルトン・ジョンの「ピアニストを撃つな」、他 色々・・・
この72年には 歴史的名盤も結構出た年で(いや、いつの年代でも歴史的名盤は出ているので72年に限ったことではないが)これから抜粋して自分のこだわりと思い出が強かったアルバムを記事に書いていきたい。
72年後半から73年にかけて とにかくレコードを買う数が増えて行った。それは毎月のこづかいを全部レコードを買う為に使っていたのと、親にねだって買ってもらっていたから(誕生日初め、正月やお盆とかまで)LPを買うのも増えて行った理由だ。
そんな中での 自分にとって思い出のロックアルバム 2枚
ピンク・フロイドの「狂気」とムーディー・ブルースの「セヴンス・ソジャーン」
ピンク・フロイドの「狂気」もツエッペリンの「Ⅳ」と同じく 自分が今更語るのもはばかるくらいの 大!大!大!傑作アルバムだが、当時リアルでこのアルバムを買ったときのエピソードを話したいと思う。
「狂気」はフロイドのアルバムで初めて買ったアルバムだった。このアルバムは当時ミュージックライフでかなり宣伝していた。まぁ~天下の東芝レコードだったから(日本の洋楽では特にCBSソニーと二大メジャーレーベルだった)ページをフルに使って宣伝していたと思う。
フロイドはラジオで「吹けよ風、呼べよ嵐」をラジオで聴いたくらいだった(まぁ~フロイドは「狂気」の前のアルバムはアメリカでは全然思うようなチャートアクションはなかったので、過去の作品でも自分は気にも留めてなかった)
「原子心母」を最初に聴いてなくて良かったw
「狂気」のアメリカのチャートアクションも良かったし、最初から爆発的なチャートアクションではなかったと思うが、1位にも登りつめたし、過去のフロイドの作品とはこのアルバムはやはり違っていたと思う。
まぁ~そんな動きもあって、意外とアルバムが出て直ぐに買った記憶がある。友人も買ったので、お互いの家に遊びに行っても同じアルバムを聴き合っていた。
とにかく強烈なアルバムだった。やっぱり「On the Run」と「Time」は衝撃的だったし、アルバムの備え付けのおまけも凄く豪華だった。
「On the Run」の左右に動き回る駆け足の音と「Time」のベルと鐘の音は何度聴いてもドキッとした!(ヘッドフォンで聴くと効果抜群!)
「Time」はフロイド側に許可を取っていたのかどうか知らないが、ブルース・リーの映画にも使われていたので、正にタイムリーだった。
高校に入ってからステレオコンポを買ったのだが、その時も何度もステレオ効果を試す為に「On the Run」を聴いた。
「Money」はアメリカでシングルカットして13位まで上ったけど、まぁ~アルバムの勢いでシングルカットしたのだけど、シングルカットするような曲はこのアルバムには無かった(当たり前だけど)
自分としてはやはりこのアルバムでは「The Great Gig in the Sky」のクレア・トーリーのスキャットは今でも耳から離れない。クレアはこの曲のスキャットしか知らないが、結構美人だった。
それと「Us and Them」から「Any Colour You Like」に繋がって行くところは今でも聴きどころだと思っている。
この後のフロイドのアルバムも以前のアルバムも買って揃えたけど、やっぱりこのアルバムはここに書いたような思い出もあるし、思い入れが強いアルバムだったから、自分の忘れられないアルバムのひとつだ。
そしてもう1枚のムーディ・ブルースの「セヴンス・ソジャーン」
ムーディ・ブルースはアメリカで「サテンの夜」がデビューアルバムから再度シングルカットして2位まで上るヒットを記録していたので知っていた。
「サテンの夜」は当時はちょっと重苦しい曲だなぁと思っていたし、アルバムを買うほどでもなかったのだが、この「セヴンス・ソジャーン」はアメリカで1位になった。
ムーディ・ブルースはプログレの中でも比較的アメリカで売れているグループだった。最初はフロイドよりも売れていたくらいだし、ELPやクリムゾンよりも、アメリカでプログレと言ったら、「ムーディ・ブルース!」と言うくらい有名だったと思う。
A面1曲目の「Lost in a Lost World」から惹き付けられてしまった!
それこそ重苦しい壮大な曲なんだけど、グレアム・エッジのドラムと ところどころに入ってくるメロトロンの音(何かチェンバリンと言うらしいが同じような楽器みたい)、そして次の「New Horizons」に繋がって行く流れ、
このアルバムはこのA面の1,2曲とB面の1曲目の「You and Me」、4曲目の「ロックン・ロール・シンガー」の4曲しか良く聞いていなかったが、A面の格調高いロックと思わせる2曲と対峙するなB面のロックンロール・ナンバー、このメリハリのある4曲に惹き付けられて良くこのアルバムを聴いていた。
ムーディズもデビューからアルバムを揃えたが、結局このアルバムが自分は一番聴くことが多かった。